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大河ドラマ「いだてん」何がダメなのか?これからの「あらすじ」と年表

投稿日:2019年2月16日 更新日:

 2019年度にNHKで放送されている大河ドラマ「いだてん」が視聴率低迷と報道されています。
 「大河ドラマ「いだてん」序盤で1ケタ視聴率の衝撃」とネットニュースでも報道され、NHK制作トップもついにテコ入れ宣言したそうですが、そもそも「いだてん」の何が良くないのでしょうか?掘り下げて考えてみたいと思います。




 朝の連続テレビ小説「あまちゃん」はあんなに面白かったのに・・・と思いつつ、同じ宮藤官九郎が脚本を書く「いだてん」を見ている人は多いのではないでしょうか。

 オープニングのテーマ曲も「あまちゃん」のときと同じ音楽家の大友良英さんです。

 あの軽快なあまちゃんのテーマソングは心地よかったのに、なぜか視聴率低迷がささやかれる「いだてん」はテーマソングすら暗く響くような気がします。

いだてんの年表

 現時点でわかる「いだてん」主要登場人物の出来事を年表にしました。

 時代が明治と昭和、行ったり来たりしてわかりづらい時に、活用してください。

 ちなみにドラマの第1話は、昭和34年のオリンピック東京開催決定の場面からスタートしました。ここ最近の大河ドラマのパターンとして、ストーリーはその第1話のクライマックスへとつながっていく展開になると思います。

大河ドラマ いだてん 年表

ビートたけしの志ん生がわかりづらい


 まずなんと言っても「いだてん」のネックは「語り」「ナレーション」「狂言まわし」の役割を担うビートたけし演じる「5代目・古今亭志ん生」が「志ん生」に見えないという点でしょうか・・・。
 語り口調も違えば、見た目も違いすぎて。

 ↓これが本物の「5代目・古今亭志ん生」。

 軽妙洒脱な語り口というのはたけしさんにも通じるところがあるはずなんですが、予想以上に滑舌が悪く、聞き取れないうえに、若い頃の志ん生(ビートたけし)を演じているのが森山未來というのは、あまりに隔たりがありすぎて混乱します。

 NHKはかつて、ビートたけしの自伝的ドラマ「たけしくん、ハイ!」で、ビートたけしに生き写しの子役を連れてきて、世間を騒然とさせたでしょ。

いだてん 大河ドラマ

 あんなそっくりの子役、どこでどうやって見つけて来たんだ!て視聴者を感動させた、あのNHKドラマ班の気骨はどこへ行ったのでしょうか。

 森山未來がだめだというわけではないけど、たけしの若い頃を演じるのには違和感がある。
 なんなら「たけしくん、ハイ!」の子役・小磯勝弥さんは現在でも現役で役者をやっているそうなので、あの人に若き古今亭志ん生「美濃部孝蔵」役を変えてもいいくらいだ。

 そしてもうひとつ、大河のナレーションといえば、2014年の「軍師黒田官兵衛伝」でも最初担当した藤村志保さんの語りがおどろおどろしい、作風に合わない、聞きづらいとクレーム殺到で、途中から別のアナウンサーの方に変わったという出来事がありました。

 それくらい大河ドラマにとって、語りやナレーションというのは重要なポイントであり、主旋律なんですね。

 これが今回も、またしても、同じ現象になりつつある。
 しかも、今回は「ビートたけし」なんていう大看板を起用してしまったので、「軍師黒田官兵衛伝」の時のようにあっさり交代というわけにはいかないでしょうねえ。

 一部に「時代が明治と昭和、行ったり来たりしてわかりづらい」という意見があるそうですが、その手のドラマや小説は沢山あって「壬生義士伝」とか「嫌われ松子の一生」とか、一時やたらとその「今の若者が過去の出来事を語るパターン」は流行りました。

 志ん生の若い頃をもっとビートたけしに似た役者に変え、ビートたけしが語る昭和の部分はもっと滑舌のいい人に代読させるなり、音声を加工するなりして、聞き取りやすくする。そうすれば時代の行き来はそんなに気にならないと思います。

 あと荒川良々が出てきたら「タイガー&ドラゴン」感が強まる(笑)。
 クドカンがイカの着ぐるみで踊っていた頃から大人計画を見てきた私としては、荒川良々とか、松尾スズキとか、好きなんだよ、大好き。だけどそれを知らない人たちから見たらどうなんだろう。宮藤官九郎とか大人計画の「お約束」の面白さが、大河ドラマファンにどこまで通用するのだろうか・・・と思っちゃう。

金栗四三の魅力がよくわからない

 「金栗四三(かなくりしそう)」が前半の主人公。
 後半は「日本にオリンピックを招致した男」田畑政治(たばたまさじ)を阿部サダヲが演じます。

 どちらもピンとこない人物像だけに、どちらか1人を主人公にして、あえて時間を掛けてその魅力を描いたほうが良かったのかもしれません。

 どうしたって戦国時代や幕末の軍師、武士、志士たちに「自分を重ね合わせて、現代風に解釈する」ことが好きなんですよ、大河ドラマファンというものは。
 歴史上の人物、わかりやすく言うと例えば明智光秀に自分を重ね合わせて、
「気持ちはわかる。おれも何度上司に反旗を翻そうと思ったことか・・・・・だけど、ダメなんだよやっちゃ、そこでやっぱりグッと男は耐えないとさあ」
 などとブツブツ言いながら酒を飲み、あたりめをかじりつつ見るのが大河ドラマの醍醐味なんですよ。

 そうなってくると、田畑政治には感情移入できそうだけど、金栗四三はどうもぶっ飛んだキャラに見えてきて、感情移入もむづかしいでしょう。

 ドラマの「半沢直樹」があれだけヒットしたのだって、日本中のお父さんたちが「わかる、わかる」って感情移入しまくって見ていたからなんだから。

 NHK大河ドラマはその部分を汲み取ってくれないと。

役所広司+大河ドラマ=織田信長

 なかんずく、役所広司でしょう。

 役所広司といったら、織田信長のあの名演があまりに強烈すぎて、現代劇なんて腑抜けに見えてしまうわけですよ。

 何年前の大河ドラマのこと言ってるんだよ、と突っ込まれようとも、笑われようとも、役所広司には戦国武将を演じてほしい!

 きっとご本人はいつまでも「やあ、あの大河の時の信長は最高で・・・」て、昔のことを言われ続けるのはいい気はしないのだと思います。

 映画「シャル・ウィ・ダンス」の時の冴えないサラリーマンは良かったけど、大河ときて役所広司となったら、やっぱりねえ、現代劇では物足りないんですよね。

 役所広司の嘉納治五郎が出てくるとつい「いだてん」を見ていることを忘れて、脳内で過去の織田信長を再生しちゃってるんですよね。

「いだてん」これからの展開

 NHKの木田局長は2/13の定例会見で懇切丁寧にこれからのあらすじを説明しました。

 ニュース記事によると視聴率の回復を見越しての「異例中の異例」の発言とのこと。
 その「これからのあらすじ」とは、

・3月3日の第9話の終わりで(金栗が五輪会場の)ストックホルムに着く予定
・3月24日の12回がオリンピックのマラソンのスタート
・3月31日の13回が(金栗が)途中で行方不明になっちゃう

 という展開です。

 実話では金栗四三は1912年のストックホルム五輪でマラソン選手として日本人で初めて五輪に出場しますが、レース途中で日射病により意識を失って倒れ、近くの農家で介抱される。金栗が目を覚ましたのはすでにレースが終わった翌朝で、金栗はそのまま帰国したそうです。

 おそらく「いだてん」で描きたい金栗四三の活躍は「日本人初の五輪出場」ではなく、その後の活躍だと思います。

 例えば今ではお正月の恒例行事となっている「箱根駅伝」も、金栗四三が「五輪で日本を強くするには、長距離、マラソン選手を育成すること」と発案したことがきっかけと言われており、実際に金栗四三がその開催に尽力しました。

 ドラマが面白くなるのは「日本人で初めて五輪に出場」のあとから、そう思って期待するしかありません。


いだてん 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

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