読書感想文|稲盛和夫「心。」

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 新聞の書籍広告を見て気になった稲盛和夫さんの最新刊「心。」を読んだ感想です。




 偶然、この本を読み始めた直後に、ネットニュースで「アンパンマンが絶対に「いただきます」を言わない理由」という記事を読みました。

 「心。」を読み終わって感じたのは、アンパンマンとの共通点。
 それは稲盛和夫さんとやなせたかしさんの共通点とも言えます。

稲盛和夫「心。」の要約

 「人生の目標は心を磨き、他に尽くすこと」を信条として「利他」=「他人を優先し、自分を後まわしにする」ことの思いから行動した結果、稲盛和夫さんが得たもの、について書かれた本です。

 「心が引き寄せないものはやってはこない」という法則。それを実現した人の人生訓でありながら、決して説教臭くもなく、尊大でもない、人のために生きることの意味と、素晴らしさが説かれています。

「まず「できる」と強く思って明るい未来がかならず訪れると信じる」
「目の前に立ちはだかるのがどんなに高い壁のように見えても、まず『かならず超えられる』と思うことだ」
「まず”思う”ことなしには、何事も現実に現れてくることはありません」
 これらの言葉こそ、今、岐路に立たされてる人や、壁にぶち当たっている人に必要な教えではないでしょうか?

 がんばっていはいるけど、どうしても結果が出ないとう人や、小さな変化は起こっているものの、もっと大きな成功を目指している人に、「心」からアプローチして、強い思いを引き出すための「心構え」を解説した本です。
 

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なんのために生まれて なにをして生きるのか

 上記のアンパンマンに関するネットニュースを読んで、芋づる式に出てきた「アンパンマンの映画には神回がある」という記事にたどり着いた私は、その記事にあった「神回」「神映画」と評価の高い『それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ』を動画配信サービスで観ました。

 『いのちの星のドーリィ』は、アンパンマンの主題歌「アンパンマンマーチ」にある歌詞「何のために生まれて 何をして生きるのか」という一節がテーマになっているストーリーです。

 捨てられていた人形の「ドーリィ」に、奇跡が起こっていのちの星が宿ったものの、せっかくもらった命なんだから楽しく生きたいと、ドーリィはやりたい放題。すると、胸の中にある「いのちの星」に陰りが・・・・という展開で、確かに大人でも泣けるエンディングでした。


映画 それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ

「なんのために生まれて なにをして生きるのか」
 これは、よくよく考えてみるととても深いテーマで、とくに後半の「なにをして生きるのか」に関しては、今、自分がやっていることが本当に正しいことなのかと考えさせられます。

 稲盛和夫さんの「心。」にも、同様の記述がありました。

 結局、どんなにすごい発明をしても、どんなに会社が発展しても、それが自分の利益のためだったり、自分一人の才能だというおごりがあったりしたら、長続きしない。
「みんな、現世における一時的な預かりもの」
 と稲盛さんは本の中で言っています。

 そして本当に大切なのは、「ときに自らを犠牲にしても他のために尽そうという心」をあらわす「利他」の思いだと繰り返し説かれています。

 自分のためではなく、他者のために働く。
 他のために尽くす。

 「なんのために生まれて なにをして生きるのか」をテーマにした「いのちの星のドーリィ」の中にも、まさに「他のために尽そう」とするヒーロー、アンパンマンの姿がありました。

 そして「心。」には、
「もてる、能力は「善用」してこそ活かされる」
 ともありました。

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稲盛和夫さんについて

 実は、稲盛和夫さんについてあまりよく知らなかった私。
「京セラとKDDIという2つの世界的大企業を立ち上げ、JAL(日本航空)を〝奇跡の再生〟へと導いた、当代随一の経営者」
 という説明文に、ゴリゴリの昔気質の経営者を想像していたのですが、さにあらず。

 中学受験には失敗する、病気にはなる(結核の初期症状である肺浸潤になり闘病生活)、再度受験した中学にまた落ちる。大学受験まで志望校は落ちてしまい、やむなく地元の大学へ。大学卒業後は大不況の中、なんとか就職したものの、その会社は経営難で給料は遅配する、寮はあばら家。一緒に入社した者たちはつぎつぎと辞めていく、上司は暴言を吐く・・・・。

「「心がすべてを決めている」だって?それができたら誰だって成功者になれるけど、できないから困ってるんだ」
 と言いつつ、読み始めた私ですが、稲盛さんに次から次へと襲いかかる不幸や不運が、やがて「強い心」や「他のために尽そう」という思想を得てから、オセロの石が次々と裏返っていくように、好転していく様子を見るにつけ、なるほど、そうかもしれないと思わずにはいられませんでした。

 稲盛和夫さんの簡単な経歴については、京セラの公式サイトにもあります。

 非常にわかりやすいマンガにまとめられているので、
「稲盛和夫って、誰?」
 という方は、「心。」を読む前にご一読なさってはいかがでしょうか。

▼マンガはこちら

■ マンガで読む稲盛和夫ものがたり

その瞬間に「できる」と思う

 再度、アンパンマンの話に戻って、原作者のやなせたかしさんはかつて、アンパンマンの声を担当する戸田恵子さんに、
「人が喜ぶことをおやりなさい。その精神でいれば世の中うまくいくんだ」
 とおっしゃったそうです。

 稲盛さんも「心。」の中で同じようなことをおっしゃっています。

 自分のために、ではなく、他のために。

 私が痛烈だな、と思ったのは、大きな成果が上げられたのは自分の実力のおかげだと思い込んだ経営者が、知らず知らずのうちにおごって、不祥事を起こしたり、よい経営を続けることができずに、晩節を汚してしまう・・・というくだりでした。

 別に、誰かを名指しで批判しているわけではないのですが、あの人かな、この人かなと、ついついいろいろな経営者を想像してしまいます。

 そして、これはなかなか凡人には難しいことだとは思いますが、「できる」と思えば実現するという教え。躊躇しない。迷わない。
「まず「できる」と強く思って明るい未来がかならず訪れると信じる」
 これができたら、成功は近づいてくるのだそう。

 そんなにうまくいくか。何度やってもできなかったら、どうするんだ・・・・と言いたくなりますが、稲森さんだって若い頃は失敗続きで苦労されたことを思い出して、私も強い心を持ち続けたい。そして、成功したあかつきには、アンパンマンのような、利他の精神を培っていきたいものです。

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引き寄せの法則と「心」

 追記です。

 「引き寄せの法則」が気になって、いろいろリサーチしているうつに「ザ・シークレット」という映画にたどり着きました(Netflixで視聴できます)。

 その中でも「心で強く思うことが大切」という話が繰り返し出てきます。

 世界中の成功者はこの「秘密(シークレット)」を知っているので、それを実行し、富や名声を手に入れいる。庶民は「シークレット」を知らないから、何ごともうまくいかない、と聴いた時に真っ先に思い出したのが稲森さんの「心」でした。

 人を幸せにし、自分の夢をも叶える方法。それが「まず心で強く思う」ことだと、改めて理解しました。

 そして「シークレット」では、良くないことも「あなたの心が引き寄せている」と言っています。

 いわゆる、ネガティブ思考のことです。

 嫌いな人。嫌いな仕事。嫌いな街。健康の不安。全部あなたの「心」が引き寄せている。だから、今日からは気持ちを切り替えて、ポジティブ思考になって、良いことを引き寄せる。

 良いことも、悪いことも、「心」が引き寄せるなら、常に「心」を良いことで満たして、幸せな人生を送るべきだということです。

「ザ・シークレット」に関してはこちら
 ロンダ・バーンの映画「ザ・シークレット」ネタバレあらすじ

 引き寄せましたね

 今日も一日、あなたの元に素敵な「引き寄せ」が起こりますように。
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