ぼっち主婦・私ってコミュ障だったの?

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  「ぼっち主婦」て変な言葉。

 「主婦」というからには少なくとも「夫」はいるわけでしょ?

 最初はそう思った。

 だけど、今の私の状況をわかりやすい言葉で、一言で言い表すなら、やはり「ぼっち主婦」しかなかった。

「おひとりさま」でも「ソロ活女子」でもなく「ぼっち主婦」

 夫と子どものいる、50代の主婦です。自称「ぼっち主婦」。
 ネットで「ぼっち主婦」と検索したらやたら再生回数の多い「ぼっち主婦」の動画が出てきた。嬉しくなって観てたんだけど、ご主人が出てきて二人で楽しそうにお料理していたので、なんか、裏切られた感じが・・・・

 いや、ご夫婦の仲がいいことは悪いことではないんだけどね。

 私の場合、ママ友や女友達もいなくて、子どもは反抗期だし夫とも不仲。夫はかれこれ10年くらい会話してない。

 それでも以前は、重要案件だけはLINEでやり取りできたけど、今はLINEすらしない。

 少し前に芸能人の玉袋筋太郎氏が「LINEもブロックされてるから妻との連絡は置き手紙」とインタビューで答えていた。いるんだ!良かった私もだよ!と共感した。流石にLINEブロックはされていないが、いつからかLINE送っても既読スルーでまったく返信されなくなったので、送らなくなった。なので私も、夫に連絡がある時は置き手紙なんですよね(苦笑)。

 「おひとりさま」では未婚みたいだし、ソロ活女子ではもっと若い感じ。

 実は、このブログ、ずっと「年齢不詳」な感じで書いてきた。
 実際は50代だけど、なんとなく30代くらいに見られたいという願望?やましい心?で、ブログの中で若づくりしてきた。

 でも馬鹿らしくなった。なんのために?別に若く見られて、誰かと出会いを求めているわけでもないし、「若いね」て褒められたいわけでもない(内面的な話ね)。

 だったら変なカッコつけやフェイクはやめて、50代の主婦でよくないかと思ったけど、そうなると「夫とどこどこへ行った」とか、「家族で何々をした」とか、そういう話題が皆無なわけ。

 なんかだから50代主婦と自ら名乗るのも、なんだか気が引ける。

 自分を表す言葉がないなあ・・・と思っていた時に出会ったのが「ぼっち主婦」という言葉だった。おひとりさまでもソロ活女子でもない、夫や子どもはいるけど、基本一人で行動することが多い「主婦」。そうか「ぼっち主婦」て言えばいいんだね、と。

元々「ぼっち」ではあったけど、決してコミュ障ではない・・・はず

 確かに、私は小中学生の頃から「ぼっち」になりがちだった。
 クラスに友達がいなくて、先生の「二人一組になってね」と言う時に相手が見つからず、右往左往していた事もある。

 しかし、幸か不幸かそんな時決まって救世主のような人物が現れて、ぼっちが回避されるという事の繰り返しだった。

 忘れもしない中3の時、クラスではしばらく「ぼっち」だった。
 ところが6月ころに修学旅行があって、それが終わってからSちゃんという子と仲良くなった。
 Sちゃん、修学旅行に行くまではNちゃんと仲良かったのに、急に私に接近してきたんだよね。

 どうやらSちゃんと仲の良かったNちゃん、修学旅行の間に別の子と意気投合してしまって、Sちゃんをないがしろ・・・というか、無視に近い感じで避けるようになって、意気投合した女子と行動するようになったことが原因だった。
「なんかさ・・・あの子、修学旅行の時に同じ班だったKちゃんのこと面白いとか、大好きとか言い出して、私と喋ってくれなくなったんだよね・・・」
 と直接、Sちゃんの口から聞いたので間違いない。

 そんな時に「ぼっち」だった私に目が止まり、移動教室の時とか「二人一組になって」という時に一緒に行動するようになった。

 ま、だけど、今思い出してもSちゃんとはまったく会話も弾まず、行動は共にするけど、プライベートで交流するわけでもなく、完全な「ぼっち回避のための偽装友達」だった。

 何が言いたいかというと、「夫」にもまったく同じことが言えるわけですよ。

 このままいったら「一生独身か」という時に出会って、偽装結婚ではないけど、いつまでも独身でいるくらいだったらこの人と結婚するか・・・という感じで入籍した。

「そんな相手と、どうして子どもが作れるんですか!」
 と言われそうだけど、そこはやっぱりね、子どもが生まれたらもしかして、もっと夫との仲が深まったり、お互いの関係性が変わっていくはずだ!と思ったということなんだよね。

 実は夫も「ぼっち」っぽい。友達もいないし、会社の同僚ともそんなに仲良くないみたい。

 なんか・・・でも、思い出すと私、20代、30代は女友達もいたし、会社の飲み会とかも積極的に参加するタイプだった。しかも、2次会、3次会もガンガン行くタイプで、夫からすごく嫌な顔されてたのは確か。

 何度か自宅に女友達を招いたこともあるけど、その時も夫から後ですごく嫌味を言われて、「私の友達にケチをつけるの?」て喧嘩になったこともあったなあ・・・・。夫がゴチャゴチャ言うから面倒になって、飲み会に参加したり、女友達と会わなくなったりして、疎遠になったことは確か。

 となると、私が「ぼっち主婦」な原因て、夫じゃん。
 いや待てよ、そんな夫と別れることもなく何年も暮らしている私こそ「変人」なのか?

私ってコミュ障なの?

 幼稚園のころ、私が集団行動が全く出来なくて、幼稚園教諭の人が、
「この子はもしかしたら、小学校に行っても一般の学級で勉強は無理かもな」
 と思っていたらしい。

 小学校入学直前に、知能検査があった。

 あとにも先にも、私が何かで評価された事ってこの1回だけだから言わせてもらうけど、私は知能検査の成績が同級生の中でトップだった。
「6歳ではあり得ない知能指数ですよ」
 と幼稚園教諭は母に言った。そして、実はあまりに自分勝手な行動が多いので、このまま普通の小学校に進学できるかなと心配してましたと言ったらしい。

 母は、
「あの先生、あんたのことずいぶん下に見ていたんだと思って、お母さん腹が立った」
 と後々語っていた。

 早い話が私って、問題行動の多い幼稚園児だった。

 自分でも覚えているけど、「じゃあ、お外で遊びましょう!」て言われると「いや、ここで本を読んでる」と言って部屋にこもり、「みんな、お部屋に戻りましょう!」と言われると、いつまでも園庭で遊んでいるような天邪鬼な子どもだった。

 ひらがなを書かせれば「鏡文字」という左右逆の文字を書く。
 粘土細工を作らせれば「できました」と言って、おにぎりのように三角に固めたものを提出し、
「これは何を作ったの?」
 という問い掛けに、
「山です」
 と答えて、ものすごく嫌な顔をされた記憶がある。

 鉄棒が大好きで、四六時中くるくる回っていた。足掛け回り、スカート回り、だるま回りが得意。際限なく回り続けることができた。「もう、お部屋に戻る時間!」と言われても回り続ける、不気味な少女・・・・・

 やっぱり、変なのは私かもしれない。

 小学校、中学校と進んで「変人っぷり」はかなりマイルドになっていったと思う。ちゃんとじっと座って授業を受けられたし、もう幼稚園児の時のような天邪鬼な行動もしなくなった。

 ただ、昼休みに子ども同士で集まって鬼ごっことか、ドッジボールとか、苦手だった。
 いつも一人だけ教室に残って、学級文庫を読んでいた。

 ある時それが担任教師に見つかって「おい、お前はもっと外で遊ばないと駄目だぞ」て言われたっけな。

 あれ?やっぱり私って、若干の「コミュ障」要素があるのかな。「子どもの輪」苦手だったな。人混みも、すごく苦手。

 街に大きな「家具専門店」が開店して、そのオープニングイベントに出かけたら、人が多すぎて熱が出たことがある。忘れもしない小学2先生、8歳の時だ。病院に行って診察したけど、風邪の症状やその他の病気の症状もなく、
「人酔い、というやつかもしれないですね」
 と言われた。

 今でも混雑した電車とか苦手。ラッシュ時は、時間がかかっても人の少ない各駅停車に乗る。

 初対面の人と会話したりするのは何の問題もないけど、なんなら昔から知っている親戚とか身内と会話する方が苦手。鬱陶しいと思ってしまって、最近は冠婚葬祭すら敬遠している。

 それもこれも、若い頃はある意味「修行」だと思って我慢して参加したこともある。しかし50代ともなれば、もういいでしょ、もう好きにさせてよ、ごめんなさい不参加で・・・て感じかな。

 あれ?やっぱり私って、人が苦手だし、一人が好き。

 それは夫に対しても、同様だ。夫の会話に合わせたり、夫の行きたいところに合わせたり、夫が食べたいもの、夫が見たいテレビ、夫が行きたい旅行先、全部、若い頃は我慢して合わせてきたけど、はっきり言って、
「全部イヤ。全然楽しくないし、全然行きたいくないところばかり。全然食べたくないものだし、全然観たくないテレビだし、とにかく、全部、イヤ、イヤ、イヤ」
 が本音ですね。

 そうか、だからなんだ(今さら?)。
 それは夫にも申し訳ない気持ちもあるけど、とにかく人生ももう、そんなに残り多くもないので、これからは一人で、やりたいことをやって、行きたいところに行って、食べたいものを食べる。ぼっちだろうがなんだろうが、自分のやりたいようにやることにした。

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