2023年4月2日のNHKEテレで再放送された「美の壺」で紹介の「砂糖菓子のような「パート・ド・ヴェール」のガラスの器」に関する情報です。
「ガラス」の特集の中で、ガラス工芸作家の石田征希(いしだせき)さんの作品が紹介されました。まるで砂糖菓子のような「パート・ド・ヴェール」技工のガラスの工芸品は、どこで買えるのか?
石田征希「パート・ド・ヴェール」の価格
ガラス工芸作家石田征希さんの「パート・ド・ヴェール」のガラス作品は、およそ100万円から200万円と言われています。
雑誌「家庭画報」のサイトの「「私に贈る」最高のプレゼント」企画の中で紹介されている石田征希作品「光華」は、直径7.8×高さ3センチのもので「33万円」と紹介。
同じく「家庭画報」のサイトににある直径9.2×高さ9センチの球体の合子(ごうす・ごうし)「白い花」は55万円、縦8.5×横6.7×高さ4.3センチの香合(こうごう)「孔雀」は33万円です。
※合子=ふた付きの小さい容器
※香合=香を収納するふた付きの小さい容器
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『家庭画報』石田征希さんのパート・ド・ヴェール
また、某質店のブログでは「定価200万円越えの職人の逸品が(中略)やってきました」と、石田征希さんの『合子「雛あそび」』が紹介され、質店が付けた再販価格として「108万円」と紹介。
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新品 石田征希作 合子雛あそび ガラス工芸 が買取入荷
これらの情報から、最低でも30万円以上、最高額は数百万のものもあることがわかります。
石田征希「パート・ド・ヴェール」はどこで買える?
いったいどこで買えるのか?公式サイト「Ishida Glass Studio」を観ても、購入方法や取扱店などの情報がありません。
検索するとオンラインギャラリー&ショップ「ギャラリージャパン」のサイトで一部の商品は扱っているようですが、価格はすべて「お問合せください」となっており、上記の価格の情報からも、かなり高額であると予想される作品が公開されています。
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「ギャラリージャパン」石田征希
また、公式サイトのお知らせを読むと「第66回日本伝統工芸展に石田征希が出品。(中略)宮内庁お買い上げとなりました。」という記述があるので、日本伝統工芸展において購入できるようですが、宮内庁と購入権を争う(?)となると、一般庶民ではなかなか買えないのではないか?という感じですね。
銀座・和光ホールやデパートなどでも展示会や展覧会が開催されています。場合によっては、展示会や展覧会で購入できるかもしれません。
思うにこういった高級な工芸品は、一般販売ではなく、主に高額商品を購入する法人顧客や個人顧客向けにサービスを提供している、デパートの「外商部」などを通さないと買えないのかな・・・という感じがしました。
その他の「パート・ド・ヴェール」
以前NHKの「イッピン」でも、他のガラス工芸作家さんの「パート・ド・ヴェール」が紹介されていました。
「パート・ド・ヴェール」自体は、古代メソポタミア時代に起源を持つ、古代ガラス技法で、様々なガラス工芸作家が、それぞれの解釈で作品化しています。
「イッピン」で紹介されていた東京・自由が丘にあるパート・ド・ヴェール、キルンワークなどのガラス工芸スタジオ「ハリーズグラスアートスタジオ」のパート・ド・ヴェールは比較的リーズナブルな価格です。
麻の葉文様をレース状のガラスで制作した、三田木精庵(さんだこだまあん)「ガラスのボンボニエール」もパート・ド・ヴェール。
これらのパート・ド・ヴェールは、ハンドメイドマーケットプレイスの「Creema」で購入できます。Creemaサイト内で「パート・ド・ヴェール」と検索して下さい。
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1300万作品が出品中!日本最大級のハンドメイドマーケット。Creema
パート・ド・ヴェールの本
ガラス工芸の経験がある方なら、パート・ド・ヴェールの作品を自ら作ることもできます。
上記のケーキの形のパート・ド・ヴェール作品を制作しているガラス工芸スタジオ「ハリーズグラスアートスタジオ」から、パート・ド・ヴェールの基本から応用まで詳しく解説した本が出版されています。
パート・ド・ヴェール: 型に詰めたガラスパウダーを電気炉で熔かして作るインテリア・器・アクセサリー (ガラス工芸の基本技法)