2024年3月19日に日経新聞のニュースサイト報道された「ワーキングホリデー」の情報です。
記事はもとも日経ビジネスで2月7日に報道されたものでした。
「ワーキングホリデー(ワーホリ)に若者が殺到している」という内容で、オーストラリアの食肉工場で働く「月約50万円」の収入がある西村恒星さんが紹介されました。
日経新聞「オーストラリアのワーホリで月50万円」の記事
紹介されたワーキングホリデーの記事はこちら。
オーストラリアのワーキングホリデーに日本の若者殺到 工場で月50万円稼ぎ描く夢 – 日本経済新聞 https://t.co/Avibm4m5yk
— yosshi (@rakuyosshi) March 19, 2024
記事の内容を要約すると、
・オーストラリア(豪州)のワーホリビザ(査証)を持ち、食肉工場で働く西村恒星さん(27)を紹介
・現在の食肉工場の給与は月約50万円
・仕事は週5日。うち1日は午前中勤務のみ。土日は確実に休める
・東京の最低賃金が時給1113円なのに対して、豪州は約23豪ドル(約2250円)と東京の約2倍
・豪州の日本人へのワーホリビザ発給数は、23年6月までの1年間に約1万4000件と過去最多を記録
・日本との働き方の違いを改めて感じる出来事もある
私が興味深いと思ったのは最後の「働き方の違い」を感じる出来事として紹介されていたエピソード。
神奈川県出身の林香奈さん(仮名)が働くのはオーストラリアの農場。
ライチを箱詰めする担当になった時、午後にすぐ作業に取りかかれるようにするため、昼休みもせっせと段ボール箱を組み立てていた林香奈さん。それを見た現地の雇用主の男性が、
「ここは日本ではないのだから、そんなに根を詰めて働かなくてもいい。休憩時間は休んで」
と声を掛けられたとう話。
私も今すぐ、オーストラリアにワーキングホリデーに行きたくなった。
そもそもワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーとは、観光、就学、就労ができる特別なビザ(査証)です。
日本と協定を結んでいる国・地域に限定してワーキングホリデーの制度が利用できます。
通常、日本から海外に行く場合、観光は許されていても、同時に働くことは許されません。
また、就学や留学した時に現地で働くことも、海外ではあまり許されません。
海外で働くためには「就労ビザ」を取得する必要があり、「就労ビザ」の取得の手続きは複雑で、準備する書類も多く大変な作業です。
しかし、「ワーキングホリデー」の制度を利用すれば、海外で語学の勉強をしながら働いたり、働きながら旅行をしたりということが出来るのです。
つまり海外で「働くこと=就労」が、観光、就学(留学)と同時にできるのがワーキングホリデーです。
ただし、ワーキングホリデーには多くの「条件」をクリアする必要があり、誰でも、どこの国へでも、行けるわけではありません。
誰でもワーキングホリデーに行けるわけではない
日経新聞の「月給50万円」という記事を読んだ多くの人が、「俺も(私も)オーストラリアに行きたい」「ワーキングホリデーで稼ぎたい」「オーストラリア以外も行けるのか?」
と思ったことでしょう。
私も、思った(笑)。
しかし「ワーキングホリデー」は制度であり、様々な条件があります。
まず「年齢制限」があります。
18歳から30歳の日本国民(日本国籍を有する者)が条件です。一部の国では「18歳以上25歳以下」や「18歳以上26歳以下」など、年齢制限に違いがあります。
この時点で私はアウトです。
逆に、今30歳以下でワーキングホリデーに関心があるという方は、早く決めないと歳をとって年齢制限でアウトになってしまう。そんなの、嫌だという方は、今すぐ行動しましょう。
ワーキングホリデーに行ける国とは?
日経新聞で紹介されていたのは、オーストラリアで「ワーキングホリデー」の制度を利用して働く若者でした。
ワーキングホリデーという制度は1980年12月に初めて、オーストラリアと日本の間で始まった「協定」です。
現在(2024年3月)には29の国・地域で同制度を導入しています。
ただ「アメリカ」や「イタリア」「ブラジル」など、意外と日本との協定のない国もあります。中国もありませんが香港はある。「香港」という地域限定でなら協定があるんですね。
また、国や地域によってはワーキングホリデービザの「年間発給枠」の上限数が決まっている国・地域もあります。
ちなみに「オーストラリア」は年間発給枠「無」なので、上限がありません。
↓くわしくは外務省のサイトへ
【外務省】ビザ・ビザ ワーキング・ホリデー制度
ワーキングホリデーで働ける期間
月収50万なら、ずっとオーストラリアでワーキングホリデーで働きたい、とも思いますが、ワーキングホリデーの期間も限定です。
何年もワーキングホリデーの制度が利用できるわけではありません。
国によって期間に関する条件は違いがありますが、ほとんどの国は「1年間」です。
イギリスは最長2年間まで。オーストラリアは「◯ヶ月間季節労働に従事した証明」などを得ることで2回目、3回目の「ワーキングホリデービザの申請」が可能となり、最長で3年間の就労が可能です。
↓もっとくわしく知りたい方はこちら
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日本国内の観光地で働く
海外ではなく、日本国内のリゾート地、観光地で働きながら観光できる「リゾートバイト」もあります。
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ワーキングホリデーの現実
「月収50万円もらって、週5日勤務って、めっちゃいいな」と思ったものの、日経新聞に紹介されている方のInstagramを見ると、現実はそんなに楽しいわけでもないみたい。
「x」では楽しそう。
実は、オーストラリアに来てそろそろ8ヶ月
— 西村恒星 (@kmakkj) December 8, 2022
滞在期間を1年間延長するために、羊肉工場にてこの仲間たちとゆる~く気楽に稼働中
週4勤務なのに、日本の2倍は稼げとる💵 pic.twitter.com/2wljBzrrRw
やはり「お金を貯めて〇〇をやるんだ」とか、「英語をマスターして〇〇になるんだ」という目標がないと、海外でひとり働き続けるのは辛いのだと思います。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」「可愛い子には旅をさせよ」の格言を思い出しました。
この投稿を見ると、日本にいても家族と仲悪く、友達もいない、趣味もないという私なら、現地に馴染めそうだなあ・・・と思う(年齢制限でアウトだが)。
やはり日本に沢山友達や家族がいて、多趣味で、イベントも沢山あるという生活をしていた方は、海外で仕事三昧というのは、辛い面もありそう。
いくつか見たワーキングホリデーの紹介サイトにも「まず、目標を立てる」と紹介されていました。お金だけが目的で行くと、続かないのかもしれません。
ワーキングホリデー、職探し「甘くない」
同じく日経新聞の2024年1月29日の記事では「「出稼ぎ」ワーキングホリデー、職探し「甘くない」」と題して、ワーキングホリデーで現地へは行けたものの、仕事がなかなか見つからないという話も記事になっています。
中には「職探しは100件を超えた」という人もいるそうなので、行けばすぐ仕事があるかと言うと、そうでもないみたい。
今回紹介された「月50万円」の人は、ある意味めちゃくちゃラッキーな方ではないでしょうか。