NHK総合で、2024年下半期の朝ドラとして放送の、橋本環奈さん主演「おむすび」に関する情報です。
放送月別に、あらすじ(ネタバレ)をまとめます。
今回は第1週の第1話から、第5週の24話まで、2024年10月に放送されたものをまとめました。
朝ドラ「おむすび」第1週「おむすびとギャル」のあらすじ
平成16年(2004年)、福岡県糸島で家族と暮らす米田結(ゆい・橋本環奈)は、高校に入学。幼なじみの陽太(菅生新樹)からは、名字に「米」がつくことと、「結=むすぶ」の意味から「おむすび」とあだ名されている結だった。
姉の歩(あゆみ・仲里依紗)は、かつて博多のギャルたちのカリスマだった。そのことから結は、歩が初代総代だった「博多ギャル連合(通称ハギャレン)」の現メンバーたちに、にしつこく加入を誘われるが、結はギャルが苦手だった。
高校の書道部に入った結は、書道の展覧会を見るために博多・天神に出かけるが、そこで体調不良になったハギャレンメンバー・鈴音を助けたことから、結はハギャレンのギャルたちと友達になる。
朝ドラ「おむすび」第2週「ギャルって何なん?」のあらすじ
結は、博多ギャル連合(ハギャレン)のギャルたちと家族に内緒で交流を始める。しかし、書道部の風見先輩(松本怜生)が優しく指導してくれることに感激して、ギャルより書道の方が断然いいと思う。
糸島のイベントでハギャレンがパラパラを踊ることになるが、結はギャルも姉も嫌いだと言って断る。
そんな時、ハギャレンのメンバーであるルーリー(みりちゃむ)が、深夜に天神を歩いていて警察に保護される。メールで助けを求められた結は、母とともに交番にルーリーを迎えに行く。謝罪するルーリーに結は「私にパラパラを教えて欲しい」と言う。
朝ドラ「おむすび」第3週「夢って何なん?」のあらすじ
結は、ハギャレンのギャルたちと一緒に、糸島で行われるフェスティバルでパラパラダンス(パラショー)を踊るため練習を重ねる。
そのころ天神界隈では、若い女性たちがサラリーマン相手に金を巻き上げる事件が多発。天神のゲームセンターにいた結やハギャレンのメンバーも、警察官たちから事件に巻き込まれないようにと注意される。
父から突然、家族で神戸に戻るとなるとどうする?と聞かれる結。後日母も、結に「神戸のことは、ゆっくり考えればいい」と言う。
天神に出かけたハギャレンのメンバーと結は、若い女性たちがサラリーマン相手に金を巻き上げる現場を目撃する。ルーリーは「もう、こういうことやめようよ」と、女性たちに声を掛ける。
「他人から見たら、うちら同類だから」
と吐き捨てて立ち去ろうとする女性たちに、
「全然違います」
と言い放ったのは結だった。人に迷惑をかけるような悪いことは、絶対にやりません。そういうダサいことはやらない、掟(おきて)があるんです、と言う結に向かって、女性たちが「うるさいよ!」と向かってくるが、そこにサラリーマンに伴われた警察官たちが現れ、女性たちは警察署に連行されていく。
「怖かった」としゃがみ込む結。鈴音に「よう、あんなこと言えたね」と言われた結は、「掟その3 ダサいことは死んでもするな」と「ギャルの掟」3か条の書かれた色紙をバックから出して、「お姉ちゃんの部屋にこれがあって・・・」と言う。ハギャレンのメンバーと結は、互いに理解が深まる。
帰宅した結が、歩の部屋で「ギャルの掟」の色紙を眺めていた時、「ただいま!」と玄関から声がする。結が慌てて玄関に見に行くと、そこには姉の歩がいるのだった。
朝ドラ「おむすび」第4週「うちとお姉ちゃん」のあらすじ
歩(あゆみ・仲里依紗)が、突然米田家に帰ってきた。
ハギャレンのメンバーは、歩が帰ってきたと喜び、米田家にやって来るが、歩は冷たい態度で「ギャルとかもうやめなよ、超ダサいから」と言い、結にも悪態をつく。
結は、辛かったのはお姉ちゃんだけではないと言って、
「神戸のことも、真紀ちゃんのことも・・・・お姉ちゃんなんて、大嫌い」
と叫んで家を飛び出し、港で泣き崩れる。
昔を思い出す結。1994年、5歳の結は神戸で暮らしていた。両親は理髪店を経営。中学生の歩には、真紀ちゃんという親友がいた。理髪店のある商店街では「アーケード設置計画」が持ち上がり、父の聖人(北村有起哉)が責任者を引き受ける。しかし、アーケード設置に激しく反対する真紀の父・渡辺孝雄(緒形直人)と、聖人は揉める。そのことから、真紀の父は娘に、もう歩とは遊ぶなと強く言う。
結は海を眺めながら、その頃のことを思い出して泣いていた。
そこへ、ハギャレンのメンバーが現れ、結に「今日でハギャレンの活動辞める」と伝える。歩に「潰していい」と言われた以上、続ける意味がないと言うルーリー。
荷物をまとめ米田家を出る歩だが、天神で以前敵対グループだった明日香に呼び止められ、大食い対決をする羽目に。明日香が対決に勝って店を出て行ったあと、母の愛子(麻生久美子)が店に現れる。歩は自分がこの店にいることがよくわかったと驚く。
「あの時の、歩といっしょだよ」
と言う愛子。
「あの時」とは、平成7年(1995年)1月の神戸。5歳の結が行方不明になった時の事だった。結はアーケードの設置で揉める父親達が仲良くなるようにと、神社に一人でお参りに行って怖くなり、帰れなくなっていたのを、歩に発見された。小さな子どもまで巻き込で揉めるのも良くないと、アーケードは2月に設置することが決まっていた。
思い出を語り合ったあと、もう東京へ戻るという歩。それを引き止めて、家に帰ろうと言う愛子。
結はハギャレンのメンバーを呼び出し、ハギャレンはみんなのものだから、続けるべき。それをイベントで証明すべきだと伝える。
歩はふたたび自宅に戻っていた。母の愛子は結の幼なじみの陽太(菅生新樹)に助けてもらい、ブログを始めようとしていた。
糸島フェスティバル当日、「何かが足らない」と言われていた結は、ハギャレンのメンバーによってギャルメイクとギャルファッションを施される。
祖父・永吉は、糸島フェスティバルの舞台でマジックショーを開催。最初は成功するかに見えたが、最後の脱出マジックで大失敗。箱に入って剣を刺されて悶絶したまま、舞台袖に引っ込む永吉。
ハギャレンと結のパラパラダンスは、成功に終わる。歩も結からメールをもらい、会場に見に来る。結がひそかに思いを寄せていた書道部の風見先輩(松本怜生)も観ており、「すごかった」と結に言ってくれる。
しかし、風見先輩が「なあ、優里亜」と呼びかけると、そこには風見と同じクラスの神崎優里亜(栞那)がいた。手をつないで去って行く風見先輩と優里亜。ふたりの手首には、おそろいのブレスレットがゆれていた。
浜辺で激しく落ち込む結をはげます、ハギャレンのメンバー。
「てか・・・告白してないなら、フラレたことにならなくね?」
とタマッチが言っても、無言の結を見て「今日はそっとしておこう」と立ち去るハギャレンのメンバー。
結がひとりでいる浜辺に、野球留学中の高校球児・四ツ木が現れ、
「見たぞ、おめえの踊り。感動した。おめえ、あんな楽しそうな顔すんだな」
と言う。四ツ木は結に、ここにいる時はいつも寂しそうな顔をしているが、なんでそんな顔をするのだと問う。
結はその理由を、
「たぶん・・・あの日から。1995年1月17日」
と答える。
朝ドラ「おむすび」第1週から第4週までの感想
正直、第一週目はどうなることかと思いました。
ネットニュースやSNSでも、酷評が続いた今作品ですが、4週目に入ってようやく、姉の歩が登場したり、過去の神戸の回想シーンがあったりで、物語が動き始めた感じです。
「ギャル」や「パラパラ」の軽さはともかく、3週目までは物語がほぼ、堂々巡りな感じで進展がなかったですね。もっとポンポン、スピード感をもって話が展開したら、ギャルの話でも盛り上がったのに。
今のところ気になるのは、結が歩に放った「神戸のことも、真紀ちゃんのことも・・・・」というセリフですね。真紀ちゃんはフラグか・・・・
神戸の震災といえば、仲里依紗さんは「不適切にもほどがある」でも、神戸の震災にまつわるストーリーの重要人物でした。
物語はこの先、神戸が舞台になるそうなので、一家で神戸に戻るのか、結だけが戻るのか、あるいは歩も関係してくるのか、展開が気になります。
ただ「おむすび」がキーアイテム的に出てくるところや、キムラ緑子さんが出ているとか、なんか杏さん主演の2013年の朝ドラ「ごちそうさん」に似てる気がするなあ・・・・と思ったら、やっぱりフードコーディネーターが同じ「広里貴子さん」だった(「ごちそうさん」では飯島奈美さんもフードコーディネーターとして参加。広里さんは主に大阪料理指導担当)。ストーリーや時代背景は「ごちそうさん」と違うけど、なんかひと皮剥いたら、中身は同じ味だった・・・みたいな感じ。
「ごちそうさん」では本当に、食事の場面が多くて、そのどれもが美味しそうだった。レシピブックも2冊も出ていたんですよね。「おむすび」も美味しそうな食事が出てくるのはいいんだけど、既視感というか・・・斬新さには欠けるのよね。前もあったな・・・・てなるので。
↓レシピブックはこちら
NHK連続テレビ小説 ごちそうさん レシピブック
↓フードコーディネーターの詳細はこちら
広里貴子 プロフィール
ルーリー役の「みりちゃむ」さんのInstagramによると、パラパラダンスショーのロケは3月30日だったもよう。
朝ドラ「おむすび」橋本環奈の目の下のクマの理由は?
第4週の最終話で四ツ木から「いつも寂しそうな顔している」と言われた結。
ネットニュースなどでこれまで繰り返し「橋本さんのクマが気になる」と言われ、「目の下が黒い」「クマが気になって内容が入ってこない」とまで言われています。
今の時代、老人でもなければ、ましてや20代の女性なら、クマくらいメイクでいくらでも隠せると私は思うんです。
だから、あの「クマ」ってもしかしたらドラマ上の『演出』なんじゃないか、と思います。
第4週の最後の場面で、「いつも寂しそうな顔している」と言われて初めて、そうだったんだと思いました。別に明るく楽しいキャラではなかったけど、いつも寂しそうとも思わず観ていた私ですが、なるほど、主人公の結は、ドラマ開始当初から「何かがあって、いつも寂しそう」な人物として描かれていたんですね。
このあたりは表現が今ひとつで、視聴者に伝わらなかったと思います。
もっとセリフで「いつも暗い顔して」とか「どうして笑ったり、楽しそうにしたりしないの?」とか「何がつらいの?」「どしたの?」「相変わらず寂しそうだな」などあったらよかったのに、
「目の下のクマ」
だけでその結の「さみしい顔」を視聴者に伝えようしたのかな?
橋本環奈が多忙なスケジュールでクマができているわけではなく、「さみしい顔」の主人公に見せるために、なんならあえてメイクで「クマ」を強調していた可能性もあります。
そういうことだったんだ、と第4週の最後に納得しました。
まとめると、結の寂しさ、悲しさ、過去のつらい体験を「クマ」の強調された顔のメイク、暗い顔のメイク、あえて橋本環奈らしさを消すような疲れた寂しい顔メイクで演出していたのではなか、と思ったのです(違うかもしれないけど)。
第4週まで見ると、明らかに神戸の震災で悲劇が起こったことは予想できますが、もう少しその事を初回からセリフでわかるように伝えてほしかった。そうしたら、酷評や「#反省会」も回避できたのに、と思いました。
結が糸島で元気に自転車をこいでいる場面や、書道部の先輩に恋する場面を見て、てっきり朝ドラにありがちないつもの「明るく元気でおっちょこちょいのヒロイン」だと思って観ていた。姉や過去には何かモヤモヤしたものがあるみたいだけど「いつも寂しそう」な人物だとは思わなかったですよ、私は。
このあたりは今後に期待するけど、ここまでがぐだぐだになってしまったので、かなりのインパクトがないと挽回は難しいかも。
余談ですが「虎に翼」は、滑り出しは良かった。中盤までは「朝ドラ最高傑作の期待」すらあった。でも終盤でズッコケた。戦後の寅子の活躍の様子や再婚にからむストーリーは「まるで箇条書きのよう」と揶揄され、駆け足で事実とフィクションのないまぜにしてぶちまけた感じでした。
「終わり良ければ全て良し」という言葉もあります。「おむすび」にはまだ、期待する余地がある。観終わった時に「最初はどうなることかと思ったけど、良かった」と言えるようになることを、望みます。