2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」の「あらすじ」に関する情報です。
主に、分かりづらい幕臣、幕府要人、徳川家に関するストーリーを重点的に解説します。
今回は第3話 千客万来『一目千本』 のあらすじです。
※ネタバレあり
大河ドラマ「べらぼう」第3話千客万来『一目千本』のあらすじ
蔦重(蔦屋重三郎)は吉原の案内本『吉原細見』を完成させる。
お披露目の席で、吉原の主人たちには好評だが、蔦重の育ての親である駿河屋は気に入らない。
駿河屋は本業を忘れて本づくりに夢中な蔦重に激怒し、家から追い出してしまう。
そのころ江戸城内では、田沼意次が一度白紙となった白河松平家への養子に、再び田安賢丸を送り込もうと、将軍・家治に相談を持ちかける。
将軍直々に養子入を促された田安賢丸は、断れない。
蔦重は吉原の客や遊女たちから、新たな本作りのために資金(入銀)を集める。
困窮して、遊女たちも寝込んでいる吉原の場末・河岸見世の「二文字屋」。
蔦重は、「二文字屋」の窮状を救うために、花の井花魁から客の長谷川平蔵に「入銀本のために」と50両を出してもらい、それを渡す。
蔦重は、集めた入銀を持って絵師・北尾重政の元へ行き、入銀した120人の女郎達を、花に見立てて描くように依頼。
女郎達を花に見立てて描いた入銀本「一目千本(ひとめせんぼん)」が完成。
湯屋や髪結床などに置かれた「一目千本」を見た男たちが興味を惹かれ、吉原に客が戻ってくる。
まだ蔦重を許していない駿河屋も、女郎屋“扇屋”の主人に説得され、蔦重が店に戻ることを許す。
花の井の元には、長谷川平蔵から「親の遺産を使い果たして、もう見世には行けない」という手紙が届く。
そのころ、徳川御三卿のひとつ田安徳川家のお屋敷。
寝所で苦しんでいるのは田安賢丸の兄。田安徳川家2代目当主の田安治察(はるあき)。
何者かの仕業で、治察は息絶えてしまう。
一方、一橋家の屋敷では、趣味の人形を操っていた一橋治済(生田斗真)が、
「糸が切れたか・・・」
と、意味ありげにつぶやく。
べらぼう3話のラストで死んだのは誰?
正直、私もこのあらすじを書くまで、
「死んだのは誰?」
と思っていました。
寺田心くん演じる田安賢丸が死んだのか?
子どもが生まればかりの一橋なにがしか?
田沼意次じゃないよね?
もしかして、将軍?
・・・・とまあ、理解していなかったのですが、今改めてちゃんと調べて、亡くなったのは寺田心くん演じる田安賢丸の兄、田安治察でした。
弟の田安賢丸は他家へ養子の話が決まる。兄は急死する。これで田安家は跡取りもなし・・・・と。
前回も書いたのですが、田安賢丸は田安徳川家の初代当主・徳川宗武の7男で、男兄弟は沢山いたはずなのに、生き残ったのは7男の賢丸(のちの松平定信)と、6男の松平定国だけ。
6男の松平定国も、伊予松山藩主の養子になっています。賢丸が養子になる2年前のことなので、この時点ではすでに田安徳川家には当主で兄の治察と、7男賢丸の二人だけだったのでしょう。
裏で画策していたのが、同じ「徳川御三卿」のひとつ「一橋徳川家」の治済(はるさだ)。
名前が似ている上に、この先「松平」姓ばかりで、より混乱しそう。
治済は、最近で言うと2023年の男女逆転の「大奥」のNHKドラマ版で仲間由紀恵さんが演じた役。
「毒殺祭り」とか「サイコパス」とかいわれて、とにかく怪演でした。
田安徳川家は2代目当主だった治察(はるあき)が死去したことから、後継者がいなくなります。
存命の賢丸の養子を解消して、田安徳川家の3代目当主にしたいと母(養母)の宝蓮院が願い出ますが、却下。
そして2代目当主・治察の死から14年間、田安家は明屋形(無当主)の状態に。
14年後に当主となったのは、11代将軍・徳川家斉(いえなり)の異母弟にあたる徳川斉匡(なりまさ)。
家斉(いえなり)は、第2話で誕生を祝う盛大な宴(うたげ)が描かれていた時の赤子です。
田沼意次が人形師に扮して場を盛り上げていたあの場面です。
異母弟ですから、家斉と斉匡の父は同じく一橋治済(生田斗真)。
一橋治済は現当主を毒殺し、弟を他家に養子に出し、最終的には我が子を当主の座につける。
とにかくどのドラマでも、一橋治済という人は、とんでもない人として描かれているみたい。
ただ、一橋治済の息子が田安徳川家の当主のなることに、老中となった後の松平定信(賢丸)はさぞ反発したのかとおもいきや、まわりの尾張家や水戸家が強く反発したのに対して、老中・松平定信(賢丸)は、養母・宝蓮院の遺志であるなどとして説得したとWikipediaにはありました。
▶「べらぼう」の徳川御三卿 相関図はこちら
賢丸も歳長けて人間が丸くなったのでしょうか。
寺田心くんが最後まで老中・松平定信の演じるのかな?
ネットニュースには「若き日の松平定信役」て書いてあるので、松平定信になった時は配役が別の人になるのかもしれないですね。
正直、初見の時は徳川家パートのストーリーがさっぱり理解できませんでしがた、「あらすじ」を書いていたここ数日でかなり理解が深まりました。
次回からもっと、楽しく観れそうです!