2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」の「あらすじ」に関する情報です。
2025年2月16日放送の第7話のサブタイトルは「好機到来『籬(まがき)の花』」。
鱗形屋に代わって新しい「吉原細見」を作ろとする蔦重。地本問屋仲間に参入できる約束を取り付ける。しかし地本問屋の西村屋(西村まさ彦)と小泉忠五郎(芹澤興人)が反発し、阻もうとする。
「べらぼう」第7話 NHK公式のあらすじ
鱗形屋(片岡愛之助)が偽版の罪で捕まった。この機を逃すまいと、蔦重(横浜流星)は今の倍売れる吉原細見を作ることを条件に、地本問屋の仲間に加えてもらう約束を取り付ける。それを快く思わない老舗地本問屋。西村屋(西村まさ彦)は、浅草の本屋・小泉忠五郎(芹澤興人)と別の細見を作り、蔦重の参入を阻もうとする。細見お披露目直前まで編さんを繰り返した蔦重。そこに花の井(小芝風花)が現れ、ある話を持ち掛ける…。
【テレビ王国】番組詳細より
「べらぼう」第7話 好機到来『籬(まがき)の花』あらすじ
蔦重は、鶴屋喜右衛門(風間俊介)の営む地本問屋「鶴屋」で開かれる地本問屋の会合を訪れる。
今後は鱗形屋に代わる板元となること、今の倍売れる吉原細見を作ること、を条件として、蔦重は地本問屋の仲間に加えてもらう約束を取り付けようとする。
それを快く思わない老舗地本問屋の人々。
蔦重は、新しい「吉原細見」を作るために、人々の意見を聞いてまわり、協力者を探す。
西村屋(西村まさ彦)は、浅草の本屋・小泉忠五郎(芹澤興人)と別の細見を作り、蔦重の参入を阻もうとする。さらに蔦重の「吉原細見」を買い入れた女郎部屋の女郎は「錦絵に載せない」という脅しをかけ、邪魔をしてくる。
松葉屋の女将「いね」と「花の井」は知恵をしぼり、ある妙案を思いつく。
細見お披露目直前まで編さんを繰り返した蔦重。
花の井からの提案を受け入れた蔦重の「吉原細見」は、西村屋の「細見」に比べて・・・・
「べらぼう」第7話の用語集
「籬(まがき)」とは?
遊郭で、遊女屋の見世の正面や店の上り口あった格子のこと。
遊郭で遊女が格子越しに客を待つことを「張見世(はりみせ)」と言う。
客は格子の間から遊女を見て、好みの遊女を選び、格子をはさんで会話を交わす。
大見世の場合、この格子が「大籬(おおまがき)」または「惣籬(そうまがき)」と呼ばれ、全体が格子になっている。
見世の規模によって、「籬」にも判籬(はんまがき)・惣半籬(そうはんまがき)など、様々な呼び名があった。
遊郭の「花」とは?
遊郭でいうところの「花」とは、花魁(おいらん)を指す。
遊ぶ代金を「花代(はなだい)」と言ったり、遊里(女郎屋が集まっている所。遊郭。近代では芸者屋・料理屋などの集まっている町)を「花街(かがい)」と言ったり「花柳界」と言う。
「籬の花」とは?
直に現代語訳すれば、上記の意味から「遊郭の格子の花魁」という意味になる。
実際には、蔦屋重三郎が初めて自ら板元となって出版した「吉原細見」のサブタイトルが「籬の花」だった。
「籬の花」は実物が「江戸東京博物館所」に残っており、その内容は「国文学研究資料館」の国書データーベースで誰でも閲覧できる。
実際に見ても、古文書が読めない私には遊郭の名前や、奥付の「板元 蔦屋重三郎」の文字くらいしか読み取れないが、確かに細かく、大量の情報が詰め込まれていることがわかる。
さらに驚くのは、これを当時の板木を彫る職人さん達は、どうやって彫ったのかということ。筆文字の「とめ」や「はらい」などの微妙な強弱などを、板木を彫ることでここまで再現している職人技にも驚愕する。
なお、Yahooニュースでは「べらぼう」の時代考証者である歴史作家、時代考証家の山村竜也氏が、時代背景について解説されている。
↓「籬の花」のダーターベースはこちら
籬の花 – 国書データベース – 国文学研究資料館
↓山村竜也氏の解説はこちら
蔦重の吉原細見はどこがすぐれていたのか~大河ドラマ「べらぼう」の時代考証者が語る
花魁の名跡「瀬川」とは?
代々の「瀬川」が高額で落籍されたので、松葉屋はこのために財をなしたと言われる「松葉屋」の花魁の名跡。
同名者は、享保から天明まで9人いた。
二代目、四代目、五代目が有名。
「べらぼう」では五代目・瀬川が深い関わりとなる。
「地本問屋」とは?
江戸時代に絵入り本(地本)を出版・販売した本屋。地本草紙問屋とも呼ばれた。
板元または版元ともいわれる。
『地本問屋』に対し、物之本(硬派な書物や教養書)を作って売る店は『書物問屋』と言われた。