「伝え方が9割 」佐々木圭一の感想

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「〇〇が9割」という本のなんと多いことか。

 電子書籍で「伝え方が9割」を買っていたのに「話し方が9割」も買っていた。

 どっちがどうで、何のために両方買ったのか、今となっては自分の行動が思い出せない。

 とりあえず「伝え方」の方を読んでみた。

目次

「話し方が9割」と「伝え方が9割」の違い

 まず最初にお伝えしておきます。今、ベストセラーになっている話題の本は「話し方が9割」の方です。


人は話し方が9割

 こちらは、まだ半分しか読んでいませんが、「まず話し方の前に大切なのは、人の話をよく聞くこと」という本です。読み終わったらこちらも感想を書きますが、ざっくり「話し方が9割」と「伝え方が9割」の違いを述べると「話し方」はコミュニケーションの上手なとり方。人との対話や会話の極意を伝える本です。

 一方「伝え方が9割」はコピーライターの方が書いた本です。「話し方が9割」との決定的な違いは、一方通行の「伝え方」である点です。

 「一方通行」というと聞こえが悪いかもしれませんが、あくまでも、「こんな時は、こんな言葉を選んで、こんな伝え方をすると、あなたの思いや願いが伝わりやすいですよ」という本で、会話の場合も含まれますが、印象として「キャッチコピー」の話に近い内容です。

 それでは、以下、「伝え方が9割」の感想です。

「伝え方が9割」ある法則の発見

 広告代理店の大手「博報堂」でコピーライターをしていた方が書いた本である。

 著者がすごいのは、自ら、あらゆるキーワードや、名文句や、有名なキャッチコピーを研究して、ある法則を発見したところである。

 その法則を発見してからとうのも、コピーライターとしての才能を開花させ、数々の賞を受賞されている。

 日本国内だけでなく、米国の広告賞まで受賞しているから、「法則の発見」がいかにすごいパワーかがわかる。

 著者は惜しげもなく、この「法則」を本の中で公開している。

 数学の方程式のように、紹介された法則に当てはめてキャッチコピーを作れば、あなたも今日から「優秀なコピーライター」になれる・・・かどうかは、ちょっと微妙。

 法則の話はわかりやすく、早速実践してみたいと思った。

強いコトバの作り方

 例えば、そのひとつとして、JR東海の名キャッチフレーズ、
「そうだ 京都、行こう」
 が紹介されている。

 これは「強いコトバ」の作り方の一例として紹介されている。

 法則はいくつもあるが、「強いコトバ」を作る方法のひとつ「サプライズ法」が紹介され、「サプライズワード」を入れる方法の例文が、
「そうだ 京都、行こう」
 と紹介される。

「京都、行こう」に「そうだ」というサプライズワードを足すことで、「そうだ 京都、行こう」という「強いコトバ」が生まれる。

 「強いコトバ」は、人の感情を動かすエネルギーのあるコトバなので、心や記憶に残りやすく、思わず文章の先をよみたくなるコトバなのだという。

わかるけど、難しい

 紹介されている「伝え方の極意」はわかりやすく、方程式に当てはめれば、自分でも印象的な文章やキャッチフレーズが簡単に作れそうだ・・・・と思ったものの、やはりシロウトにはそう簡単にはいかない。

 この本に書かれている方法論を活用して、多くの人を引きつけるブログの文章を書いてみたい、という意気込みはあるが、いざ、やってみたらふわふわして、結局これまでどおりのダラダラ長いだけの文章しか書けていない自分に気づく。

 実際に仕事として「コピーライター」や「文筆業」をしている人なら、即実践で、腕を上げる事ができるかも知れない。

 いっさいがっさい凡庸な、ワタシじゃわからないかもね。

 ただ、広告業界にいる人なら、読んで損はない。


伝え方が9割

「伝え方が9割」の続編

 なお、この本には「伝え方が9割 2」という続編があり、「まんがでわかる 伝え方が9割」というコミック版もある。

 そこまでは私には必要ないかな、と思う。

 ただ、広告や文章の伝え方だけでなく、単純に、好きな人をデートを誘う時の言い方なども紹介されているので、
「どうも口下手で、人とのコミュニュケーションが上手くいかない」
 という人にも役に立つかも。

 もちろん、これを読んだからと言って即、人気者になれるわけではない。

 だけど、これまで頭に浮かんだままを言葉にして、失敗してきた過去があるなら、この本で紹介されているコトバの方程式を試す価値はある。

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