「桃」と一文字検索するだけで、検索結果の最上位に表示される人、通称「あいのり桃」。
「あいのり」を見たことがない人(それは私)にとっては、まったくわからない、ナゾの女性だった。
本名も、本職もよくわからいのに、いつもアメーバブログの「Ameba芸能人・有名人ブログ」で1位の人。
結婚したとか、離婚したとか、再婚、出産がYahooニュースでも報道され、嫌でも目に止まってしまう。とくにご出産以降、連日Yahooニュースに出てくることから、
「なんであいのり桃がニュースになるの?」
と思っているのは、私だけではないだろう。
あいのり桃さん 1位の謎
今回は2021年5月に「出産」が話題となっているブロガー「桃」さんに関する話題です。
正直、ものすごいバッシングされている方ですよね。
私も、何度か「アイプチした」とか「整形した」とかいうブログを読んで、
「なんでこの人がランキング1位なの?」
と思った。
昔、私もアメブロでブログを書いていたことがあります。
嫌でも「1位 桃」という表示が目に入るので、そのたびに「なんで?」と思っていました。
いや、でもきっと、若い人には人気があるんだろう。
一部の人からは、厚く支持されているに違いない・・・・と思ったのですが、Yahooニュースのコメント欄や、Amazonのレビューを見てもアンチコメントばかり。
桃さんのブログに貼ってある本のリンク先は楽天ブックスになっていますが、楽天ブックスのほうがアンチコメントが少ないから?
同じ本がAmazonではアンチコメントだらけで・・・・
桃のキモチ3 赤い糸のむすびかた
ブログのランキングも本当なのか、どうか。
なぜ、これだけこの人がニュースになったり、話題になったりするのでしょう?
例えば、ヒカキンさんのように、インターネットから人気に火がついて、テレビに出たり、CMに出たりと活動の場を広げるのならわかる。
桃さんは、どこまで行っても「アメブロの人」止まり。
Yahooニュースには何度もあがるけど、テレビの芸能ニュースなどで報道されることはほとんどない。
しくじり先生で語られた新山千春の炎上商法
そこで思い出すのが「しくじり先生」に新山千春さんが出演して「千春と主婦層の7年間戦争」を語った時のことです。
簡単に言うと「炎上すればするほど、ブログのアクセスが増え、お金になる」という内容でした。
「炎上したことでアクセスランキングが上位になり、本の出版やCM出演の仕事が舞い込み、主婦向けブランドの立ち上げも行うなど恩恵を受けた。」
とはっきりお話されていました。
新山さんは炎上しすぎて、コメント欄を閉鎖したそうですが、「しくじり先生」放送後のブログでは「久々にコメント欄をつけますので、、皆さんからのメッセージ!お待ちしています。ご指摘も学びにつながりますので、ぜひ送っていただけたら有難いです。1000越えるかなぁぁ?笑 」とブログに表記し、実際1000件どころか、4200件ものコメントをもらっています。
↓ブログはこちら
しくじり先生を ご覧下さった主婦層の皆様へ
まさに、これこそが「アメーバブログ」の炎上商法・・・なのか。
そういえば・・・「しくじり先生」もテレビ朝日、アメーバブログの会社、サイバーエージェントがやっているAbema TV(アベマテレビ)もテレビ朝日が主要株主。
アメブロに人が集まれば集まるほど、アメーバブログの広告収入が増え利益が上がり、系列事業である「Abema TV」に出資しているテレビ朝日もメリットがあると考えると、どんなに素敵なライフスタイルを公開していてもあまりアクセスがないブログよりは、何か発言すれば炎上してアンチが集まるブログの方が「集客力はある」ということです。
インフルエンサーに対してアンフルエンサー
SNSなどで影響力がある人を「インフルエンサー」と言います。
フォロワー数が多いインフルエンサーには、様々な企業からオファーがあり、インフルエンサーがSNSでその会社の商品を「愛用しています」とか「これすごくいい」と宣伝するだけで、お金がもらえるという話は何度も耳にしたことがあります。
まさか、その逆もあるのかな?と思って調べたら、海外ではすでに「アンフルエンサー(Unfluencer)」という対義語が生まれていました。
日本でこの言葉をくわしく紹介しているのは、↓このサイトだけ。
◎インフルエンサーがいれば、アンフルエンサーも絶対いる――ベンのトピックス
上記のサイトの説明にあった、
「例えばアメリカのカーダシアン一家。彼らはインフルエンサーであると同時にアンフルエンサーでもある!」
という一文を読んで、私も納得しました。
まさにそういう、何か言うと叩かれ、何か行動すると、批判されつつ、常に話題になる人って日本にもすでに沢山いますよね。
桃さん以外にも、ホリエモンとか、キンコン西野さんとか、紗栄子さんとか、某歌姫とか、立派な「アンフルエンサー予備軍」です。
アンフルエンサーの定義で面白いのは「あの人が持っているなら、捨てる」「あの人がやっていることの、反対をしたい」と思わせるような人、だということ。
これはUnfluencerというキーワードで検索して出てきたこちらの記事「Influencer vs. Unfluencer: What is the difference (インフルエンサー対アンフルエンサー:違いは何)という英文のサイトにあったフレーズ。翻訳機能を使って、日本語でも読めます。
上記の記事の元になっているのは、ニューヨークで著名な雑誌「THE CUT」のウエブサイトに2019年8月に掲載された記事「Meet the Unfluencers(アンフルエンサーとの出会い)」ですが、こちらは言い回しが独特で、私の読解力や翻訳機能を使っても読み解くことが難しいので、「違いは何」の記事のほうがわかりやすいです。
裁判沙汰にもなった本
アンフルエンサーの記事を読んで思い出したのが、裁判沙汰にもなった中村うさぎさんの本「狂人失格」。
狂人失格 (本人本) (本人本 11)
ある一部の人だけに非常に知名度の高い女性を取り上げた本ですが、モデルとなった方から著者が名誉毀損で訴えられた事件。
本は発売禁止になったのかと思いきや、そうでもない様子で、普通に売られているのですね。
このモデルの女性なども、私は一時期ブログを読んでいましたが、何と言うか、素通りできない求心力があって、熱心な読者にされてしまう魔力のような、妖気のようなものがありました。
よくある「嫌い」とか「見たくない」と言いつつ、コメント欄にアンチコメントやネガティブコメントを書き込んでしまう。
人に、アンチコメントを書きたくて仕方ない気持ちにさせてしまう(今、正に、私がやっているこの文章もそう!)力は、今やインフルエンサーと同じ「価値」なのだと思います。
ブロガーとして人気の「かん吉」さんの本を先日読みました。
人気ブログの作り方: 5ヶ月で月45万PVを突破したブログ運営術
この本にもはっきりと、ネガティブコメントが押し寄せる炎上がきっかけで大手情報サイトに掲載され、その後半年くらいはYahooのトップページにもひと月に一回くらい掲載され、その都度数万PVのアクセスがあり、読者が増えていきましたと書いてあります。
結局、アンチだろうと、炎上だろうと、人が集まるところにビジネスが成立する。
あの芸能界のドン和田アキ子さんも「何言っても、叩かれる」と言いつつ、叩かれるようなことを言い続けた過去も事実。
「叩かれるから、もう何も言いたくない」と発言をやめて、消えていくくらいなら、叩かれてもいいから生き残りたいという人がいるのは確かです。
つまり、桃さんもそういうことなんだと思います。
ただ、新山千春さんは「しくじり先生」でこう発言しました。
「そのままにしていると実生活にも被害が出始め、ブログのコメント欄を閉鎖した」
さすがに、自分ひとりが炎上したり、叩かれたりするのならいいのですが、我が子が巻き込まれるのは親としても恐怖ですよね。
ということは、桃さんも今後は、お子さんが生まれたことで、何らかの変化があるのかも知れません。
が、しかし、上には上がいて、辻ちゃんのように、子供がどれだけ生まれようが、どれだけ叩かれようが、スタンスは続けるという人もいます。
辻希美さんや、加藤茶さんの奥様のように、長年バッシングされ続けてもへこたれない人は、最後は「逆にすごい」とリスペクトされることもあるので、桃さんが今後どちらの道に進むのか、やはり目が離せないというのが正直な私の気持ちです。
どうしても「桃」のニュースが見たくないという方は、楽天がやっているInfoseekとか、ライブドアニュースとか、@niftyニュース、gooニュースなど、桃が出てこないニュースサイトを利用して、極力Yahooニュースを見ないようにするしかありません。