なぜ米アカデミー賞はNHK BSで放送されるようになったのか?WOWOW時代との違い

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あれは1年前、何気なくテレビをつけたらNHK BSでアメリカの「アカデミー賞」を放送していた。

昔は地上波で毎年楽しみに見ていた番組。
1990年代にWOWOWへ移ってからは「もうテレビでは見られないんだろうな」と思っていたから、BSとはいえNHKの無料放送でやっていて、驚いた。

目次

なぜ米アカデミー賞はNHK BSで放送されるようになったのか

理由を3つに分けます。

WOWOWの加入者減少

かつて私は「米アカデミー賞」観たさに、WOWOW加入を検討したことがある。
しかし、月額利用料の高さや、BSアンテナの設置などが面倒だと感じて、加入はやめた。

WOWOWも開始当時は映画や音楽番組など、WOWOWでしか観られないものが多く、魅了があった。

しかし現在は、Netflixなど配信サービスの増加に伴い、
「WOWOWに入らなくても、もっと安い月額利用料で映画や音楽番組が観られる」
という時代に。

WOWOWは2021年から、テレビがなくてもスマホやPCで加入・視聴可能な「WOWOWオンデマンド」サービスを開始。
BSアンテナを設置しなくても、ネットでWOWOWが観られるようになったものの、月額税込2,530円の利用料。Netflixの広告付きスタンダードが月額税込890円だ。Netflixと比較しても2倍以上の金額はどう考えても高い。

WOWOWは2022年3月期まで3期連続で大幅な会員減少を記録し、その後も減少が続いている。
これまで会員だった利用者が退会し、新しく加入する者は少ない。

音楽ライブやスポーツイベントの放映権が高騰し、独占配信が難しくなったことによる退会も増えているという。

会員数の減少により収益が減り、ますます高額の放映権のコンテンツは放送できなくなるというスパイラル。

米アカデミー賞の独占生中継をWOWOWがやめた理由も、具体的には公式に発表されていないが、「放映権料の高騰」と「費用対効果(加入者数への寄与)の低下」が主な要因といわれている。

また現在は、高額な権利料に見合うだけの加入者増が見込めなくなった、という側面もある。

NHKの文化番組としての役割

2025年から、日本での米アカデミー賞の放映権はNHKが獲得。

世界最大の映画賞であり、日本映画の活躍も続くことから、公共放送としてこれらの歴史的瞬間をより多くの国民が視聴できる環境を整える狙いがあると見られている。

放送と配信の役割分担

ただ、WOWOWも「米アカデミー賞」の放送が終了したわけではない。

・NHK:生中継
・WOWOW:配信

というかたちで、役割分担されている。

実際、NHK BSの生中継を2025年、2026年と観たが、同時通訳ではスピーチなどがわかりづらい部分も多い。

後日WOWOWオンデマンドで配信されるものは「字幕つき」という。契約していないので、確認できないが、字幕で観たほうがスピーチなどは詳細に理解できるだろうなとは思う。

日本での米アカデミー賞テレビ放送の歴史

私の記憶が確かなら、40年近く前の「米アカデミー賞」は、民放の地上波で深夜に放送されていた。
ざっくりと「時差があるから、日本では深夜なんだ」と思っていた。

しかし実際は、日本時間の月曜の朝なんだと、NHK BS の生中継を観て知る。
そこで過去の、日本国内における「米アカデミー賞」の放送を調べてみた。

民放で放送されていた時代の情報は、ネット検索やAIの調査では不明な点も多い。
「TBSだった」という情報もあるが、「テレ朝だった」という情報もある。

個人的には「早見優がアシスタントをやっていた」記憶はあるんだが、放送局の記憶がない。
いろいろ調べたけど、おそらくテレビ朝日系列が正解か?

「米アカデミー賞」テレビ放送の歴史は、ざっくりと以下のようだった。

1990年代まで:地上波(テレビ朝日など)
 かつては「独占公開!米アカデミー賞授賞式」などのタイトルで、地上波で放送。
 日本時間の昼間に放送されたものを、月曜日の深夜などに録画ダイジェストとして地上波放送していた。

1990年代後半:NHK BS(BS1やBS2)で授賞式の「ダイジェスト版」を放送

2000年~2024年:WOWOWが「独占生中継」のスタイルで放送

2025年〜:NHK BSが生放送

なぜ米アカデミー賞は日本では昼間に放送されるのか

米アカデミー賞は、ロサンゼルスにて現地時間の日曜日・夕方に開催される。

日本とロサンゼルスには約16〜17時間の時差があるため、現地の夕方は、日本時間では翌日の月曜日の午前〜昼過ぎに相当する。

ちなみに2026年のNHK BSでの放送は3月16日の午前7時55分から12時までだ。
開催場所は米ロサンゼルスのドルビー・シアター。
アメリカは3月8日から「サマータイム」なので、3月15日の時差は16時間。
ということは現地時間で15日の午後3時55分から8時に開催されていたということになる。

放送を観ていると一部、収録されているのかな?と感じる部分もあったけど、現地取材している猿渡由紀さんの音声が途切れて聞こえない瞬間などがあったことからも、生中継だったのだろう(収録ならカットされるような場面だったから)。

2029年からアカデミー賞はYouTube配信になる?

地上波で米アカデミー賞のダイジェストを観ていた1990年代。
地上波放送が終了してからは、動画サイトでアカデミー賞の動画を漁ったり、ニュース映像で一部を観ることしかなかった。

あれから約30年・・・ようやくまた「米アカデミー賞」がテレビ放送で観られる。しかも生中継。NHKありがとう。受信料払っていて良かった・・・・・と思ったのもつかの間。

米アカデミー賞はYouTubeが2029年から独占配信というニュースが飛び込んできた!

せっかく「今後は毎年、NHK BSで観られるんだ」と思っていたのに。

YouTube配信は無料?日本語の同時通訳はある?

報道によると、競合による8桁台のオファーに対し、YouTubeは9桁以上(1億ドル以上)の金額を支払って放映権を獲得したという。

「やっぱり、アカデミー賞の放映権て、高ーーい!」
と思った。そりゃ「斜陽」傾向のWOWOWが撤退するのも無理はない。ま、「YouTubeの9桁」ていうのは「世界独占配信」の額だが。

「YouTubeはこの配信について、全世界で無料視聴可能」てことだから、2029年以降もリアルタイムで「米アカデミー賞」が観られることは大丈夫そうだが・・・・現時点では多言語配信ということがわかっているだけで、日本語実況は未発表。

同時通訳なのか、字幕なのか、まさかのYouTube自動翻訳じゃないよね?

個人的にうれしかったNHK BSでの米アカデミー賞放送

2025年、2026年と2年連続で「米アカデミー賞」を観た。
2025年はほぼ「偶然」観た感じで、ちゃんと観れなかった。
2026年は開始と同時に観たけど、同時通訳がちょっと、聞きづらく感じたかな。

昔観ていた民放地上波の米アカデミー賞は、一部字幕とかになっていたから、わかりやすかった。
当時は生中継だと思って観ていたけど、字幕入りだったということは、編集された収録を「いかにも今、生中継している感じ」で観ていたのだとわかった。

一方、今回の生中継の臨場感はいいけど、同時通訳がわかりづらい。
同時通訳はかなり内容が省かれ、手短に翻訳されているし、遅れもある。

結果的に、本当にちゃんと観るなら「字幕付きのダイジェスト」のほうがいい。つまり、どう転んでもWOWOWを契約しないと、米アカデミー賞は楽しめないのだった。

でなければ、副音声の「同時通訳なしの英語」が理解できるくらい、語学力をつける。

今回も何度か、副音声にしてチャレンジしてみたけど、それは無理っぽいね(笑)。
かくなるうえは、テクノロジーの進歩に期待して、同時翻訳機能の性能がもっと良くなって、ほぼ同時通訳で字幕が出るようになったらいいのにな。

まとめ|米アカデミー賞の視聴方法はこれから変わる

せっかく「今後はNHKで観られる」と喜んだのに、それもあと2年か?
いや、その2年も、必ずしもNHKが放送権を獲得するとは限らない。

過去にhuluで「エミー賞」の生中継を観たことがある。数年はhuluが独占配信していた。
今はU-NEXTが放映権を獲得しているみたい。

アカデミー賞もあと2年だが、場合によってはNetflixやhulu、U-NEXTが生中継することもあるかもしれない。

そもそも米アカデミー賞の視聴者数は、1998年の5,700万人を頂点に減少し続け、近年は1,800万〜2,000万人前後だそう。
これはテレビの視聴者数なので、今後はどんどん、ネットにシフトしていくことを考えると、NHKの放送も今後あるか、ないか・・・・・。

同時通訳は苦手だが、せめてあと2年、NHK BSで放送することを希望する。

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