2020年12月11日NHKで放送の朝の情報番組「あさイチ」で紹介の「2020年のクリスマスプレゼントにおすすめの本」に関する情報です。
書籍ナビゲーターの永江朗(ながえあきら)さんが、クリスマスのプレゼントにおすすめの絵本や書籍を紹介しました。
前半のトークコーナーで、女優の室井滋(むろいしげる)さんが紹介した、絵本やエッセイ集もありました。
韓国の女子サッカーの本
最初に紹介されたのは、永江さんが最近気になっている本でした。
韓国のエッセイスト「キム・ホンビ」さんの、女性のアマチュアサッカークラブに加入して、経験したこと、感じたことが書かれた本。
永江さんいわく「女性がサッカーすることで、いろんなものが見えてくるところが面白い。(中略)サッカーひとつで世界が変わるし、世界がわかる。これは笑える本だけど、すごい本だと思う」とのこと。
料理を始めた方におすすめのレシピ集
ここからはクリスマスのプレゼントにおすすめの本です。
最初は料理を始めた方や、これから始めたい方におすすめのレシピ集です。
料理レシピ本大賞を受賞し、20万部売れている本です。
永江さんいわく「ひとくち食べると人間がだめになるという(笑)、それくらい美味しくて、簡単にできて早い、しかもヘルシー、という三拍子揃っている上に、ネタにもなる、意外なレシピがいっぱい載っています」とのこと。
赤ちゃんが生まれた方におすすめの絵本
1967年出版。日本の絵本で始めて、700万部を突破した、50年以上読みつがれている絵本。
永江さんいわく「(著者の)松谷みよ子さんが、0歳の赤ちゃんでも楽しめる本てなんだろうなと考えて作ったのがこの本なんですよ。ページをめくると、いろんな動物たちが『いないいないばあ』してくれる。赤ちゃんの前で、ページをめくると大喜びですよ。それを見ている大人も嬉しくなる。みんな笑顔になれるという不思議な絵本で、本てやっぱり三次元のものなんだな、ページをめくるという動きがあって、本なんだなと実感できる楽しい本です」とのこと。
友達への贈り物におすすめの本
夏目漱石や志賀直哉といった日本の文豪だけでなく、トルストイ、シェークスピア、司馬遷など古今東西の名著から、365のことばを選りすぐった本です。
こちらは出版年数が1984年、1985年とかなり前のもので、現在古書しか出回っておらず、新品はありません。
アート好きな方のプレゼントにおすすめの本
80年代から90年代に流行った「ウォーリーをさがせ」という本がありました。
同じようにアメリカの現代アートの巨匠アンディ・ウォーホルを探す本ですが、隠れている場所や、周りに描かれている人物にもとても深い意味が隠されている本です。
永江さんいわく「ポップアートの大巨匠アンディ・ウォーホルですが、いる場所、描かれている場所がそれぞれ、現代アートにとって重要な場面、重要なシーンなんですよね。後ろの方に解説があるんですが、ウォーホールを探して遊ぶと、現代アートの歴史がわかってくる。知識も身につく。アート好きにも楽しいし、パズル好きにも楽しいという本」
もう一冊、アート好きな方におすすめの本は音楽に関する本です。
28人の著名な作曲家について描かれた本です。作りがとてもおしゃれです。
永江さんいわく「今の日本の雑誌で、(著者の)堀内誠一さんの影響を受けていない雑誌はひとつもありませんね。それくらい天才的なアートディレクターなんですが、この人にかかると本当に、音楽家らしい世界になるんですよ。まるで作曲家の音が聴こえてくるような絵で、しかもそこに谷川俊太郎さんが新たに描き下ろした詩が沢山入っている。谷川さんの詩と堀内さんの絵で立体的にわき上がってきて、僕はCDじゃんじゃん買いたくなってくる、そういう本です」とのこと。
続いてもアート好きな方におすすめの本です。
今度は写真集。世界のあらゆる場所で、人が何かを読んでいる、その光景を撮った写真が集められている本です。
永江さんいわく「構図が非常に巧みな写真家なんですけど・・・本を読んでいる人を巧みにスナップしていて、これが本当に「本を読んでる」ことなんだて思う。本を読んでいる姿というのは、たった一人でいても決して孤独ではない、一人ぼっちではない、みじめではないということがわかります。本を読んでるということは、それはすでに誰かといるということなんです」とのこと。
室井滋さんの絵本
前半のトークコーナーでは、ゲストの女優・室井滋(むろいしげる)さんの絵本も沢山紹介されました。
一番印象的だったのが、室井滋さん自ら読み聞かせを行った絵本「しげちゃん」でした。
室井さんは「しげちゃん」を入れて8冊の絵本を出版されています。
最新の絵本は「すきま地蔵」。
ビルの隙間に閉じ込められてしまったお地蔵様一家にお使いを頼まれた少年の話で、イラストは長谷川義史さんが描いています。
「新幹線でとなり合わせた青年に、パンをあげたら感謝された」というエピソードが載っている本は、「ヤットコスットコ女旅」でした。
こちらは絵本ではなく(表紙が絵本みたいですが・・・)旅に関するエピソードをつづった旅エッセイ集です。
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