2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」の「あらすじ」に関する情報です。
1話から4話まで観ました。
一昨年の「どうする家康」は全話観たけど、去年の「光る君へ」は最終回しか観てませんでした。
個人的にどうしても、源平合戦、戦国時代、幕末の3つの時代しか興味がなくて、あとの時代は基礎知識もあまりないことから、観始めても挫折することが多いです。
今回もあまり興味はなかったのですが、初回をさわりだけ、と思って観始めたらグイグイ引き込まれて、最後まで観てしまいました。
「今回の大河、面白い!」
と思って2話からも継続して観ているのですが、毎回蔦重や吉原のパートは楽しめるものの、渡辺謙の田沼意次や、寺田心の誰だかわからないけど、気難しそうな若者が登場するパートになると、
「うーん、なんか幕府要人の難しい話」
くらいにか理解できない。
田沼意次はなんとなくわかるものの、眉毛の濃い石坂浩二演じるお爺さんや、4話で亡くなった若者や、その他の「幕府の関係者」が理解できないので、あらためて第1話からあらすじ(といっても簡単な)にまとめてみたいと思います。
「べらぼう」第1回「ありがた山の寒がらす」簡単なあらすじ
第1話で最初に描かれたのは、江戸三大大火のひとつ、1772年(明和9年)の「明和の⼤⽕」。
大火から1年半後の安永2年(1773年)。
江戸幕府誕生(1603年)からおよそ170年の時代、18世紀半ば。
江戸の人口は100万人を超え、世界有数の大都市へと発展。
そんな時代に、貧しい庶民の子に生まれ、幼くして吉原の引手茶屋「駿河屋」の養子(とは名ばかりの下働き)となって育った蔦屋重三郎(通称・蔦重(ツタジュウ))。
現在は引手茶屋で働くかたわら、吉原の遊女相手に貸本屋を営む。
吉原の老舗女郎屋・松葉屋を代表する花魁(おいらん)となった・花の井(小芝風花)。
彼女も蔦重と同じく、幼い頃に女郎屋に売られて吉原で育った。
蔦重は幼馴染の花の井に頼まれて、浄念河岸(じょうねんがし)の二文字屋の花魁・朝顔(愛希れいか)に弁当を届ける。
浄念河岸は河岸見世(かしみせ)と呼ばれ、吉原より低い値段で、低い身分の遊女が働く「場末の見世」「最下級の女郎屋」のある場所。
不景気から、満足に食事ができないほど困窮している浄念河岸の女郎たち。
病で寝ている朝顔は、花の井から届けられた弁当も、空腹で弱っている若い女郎に与えてしまう。
朝顔の命は絶え、同じように命を落とした女郎とともに吉原近くの浄閑寺に運ばれる。
朝顔の死を知った蔦重が寺に駆けつけた時には、身ぐるみはがされて裸になったまま、無惨に放置されている朝顔ら4人の遺体。
着物を売り物にする輩が、朝顔らの遺体から、着物から下着まではぎ取って持ち去っているのだった。
せめて女郎が飢えずに済むように、と蔦重は立ち上がる。
しかし、引手茶屋の主人たちに訴えても埒が明かない。
奉行所に岡場所(許可なく営業している遊郭)の取り締まりを頼んでも、聞き入れてもらえない。
蔦重は、たまたま出会った男(実は、平賀源内)が「田沼さまのところに行ってみるってのは、どうだい」と言ったことから、四方八方手を尽くして、なんとか田沼意次への直訴に成功する。
しかし、蔦重の訴えを聴いた田沼意次は、
「人を呼ぶ工夫が足りんのではないか?」
と言うのみ。
吉原に戻った蔦重は、勝手な訴えをしたことで茶屋の主人たちにひどく怒られたうえ、桶の中に閉じ込められる「桶伏の刑」に。
桶に閉じ込められたまま、三日三晩「人を呼ぶ工夫」を思案していた蔦重。
ようやく許しが出て、桶から出された蔦重は、茶屋の店先に並ぶ「吉原細見(今で言うところのガイドブックのようなもの)」を見て、ひらめく。
「これだ・・・・」
田沼意次と徳川家の人々
蔦重と吉原のエピソードはわかりるのですが、田沼意次が出てくると急に「?」です。
田沼意次が徳川幕府の要人だったことはわかるのですが、その他の石坂浩二や原田泰造演じる「幕臣」の存在意義が・・・・・
もちろん、ストーリーとしてのちのち、蔦重に深く関わってくる存在だと思います。
まずはNHK公式のキャスト・人物相関図にある、以下の2つのサイトをよく見て理解する。
★キャスト・人物相関図 幕臣
この時代の将軍は十代将軍の「家治(いえはる)」。
家治は、江戸時代屈指の名君ともいわれ、「暴れん坊将軍」のモデルともなっている八代将軍「吉宗(よしむね)」の孫です。
吉宗の長男で、九代将軍となった「家重(いえしげ)」は、生まれながらに障害があったため「言語不明瞭」と言われ、体も弱かった。
家重の長男・家治は、幼い頃から聡明だった。
祖父の吉宗は、言語不明瞭だった我が息子・家重に伝授できなかった帝王学の類を教えるため、孫の家治に直接の教育・指導を行った。
その十代将軍・家治には、世継ぎの息子が一人しかいない。
家基(いえもと)である。
11代将軍は、家基がなるはずだったが、1779年、鷹狩りの帰りに突然体の不調を訴え、3日後に死去。
現代では、家基は「幻の第11代将軍」と呼ばれており、その死は「謎の急死」とも。
2話以降、このあたりの「次の将軍、どうなるの?」という話と、徳川御三卿(ごさんぎょう)の面々が関わってくる。
徳川と言えば「御三家(ごさんけ)」もある。
御三家は尾張、紀伊、水戸。
御三卿は田安、一橋、清水。
いずれも将軍の跡継ぎを輩出することを目的に創設された「分家」。
11代将軍になるはずだった家基の急死はこのあと描かれると思われます。
そこにからんでくるのが寺田心演じる田安賢丸や、生田斗真の一橋治済です。
そして寺田心の田安賢丸は、NHK公式サイトによると、
「寛政の改革では、風紀の取り締まりから蔦屋重三郎に厳しい処分を科すこととなる。」
という存在。
それを念頭に置き、観ていきたいと思います。
