大河ドラマ|べらぼう9話「玉菊燈籠恋の地獄」感想

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 2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう」に関する情報です。
 2025年3月2日放送の第9話のサブタイトルは「玉菊燈籠恋の地獄」。

 蔦重(横浜流星)は瀬川(小芝風花)の身請け話を耳にして、初めて瀬川を思う気持ちに気づく。新之助(井之脇海)はうつせみ(小野花梨)と吉原を抜け出す計画を立てるが…

「べらぼう」第9話「玉菊燈籠恋の地獄」の公式あらすじ

 市中の地本問屋たちが吉原と手を切ると言い出し、蔦重(横浜流星)は、細見などを作っても、市中で売り広められなくなることを危惧する。そんな中、鳥山検校(市原隼人)が、瀬川(小芝風花)を身請けしたいという話を耳にする。その時、初めて瀬川を思う自分の気持ちに気付いた蔦重は、ある行動に出る。そして、新之助(井之脇海)は、思いを寄せるうつせみ(小野花梨)を連れて吉原を抜け出そうと、思い切った計画を立てるが…。

 【テレビ王国】番組詳細より

「べらぼう」第9話「玉菊燈籠恋の地獄」の感想

 激怒した駿河屋が鶴屋(風間俊介)を階段から突き落としたことで、地本問屋の西村屋や鱗形屋も憤慨。今後一切、吉原とはかかわらないことを宣言して帰って行った。鱗形屋も無言で蔦重を睨みつけ・・・

 余談だけど、怪我でお休みされていた片岡愛之助さん、復帰されてよかった。顔に大怪我という報道だったから、かつてのビートたけしのバイク事故の時みたいになっていたら・・・・と心配したけど、仁左衛門さんが「前より良くなってるんじゃ…」と冗談が言えるくらい、元通りのお顔で復帰されてなにより。

 蔦重は忘八連中を前に、今後本を作っても、地本問屋の助けがなければ江戸市中に売り広めることが出来ないと嘆くが、忘八連中は「なんとかなる」「吉原だけで売ればいい」と言う。

 最後に駿河屋(高橋克実)の「やってけるようにするのが、てめえの仕事じゃねぇのか、あぁ?耕書堂!」は怖かった。私、高橋克実さん大好きだから、あんまり怖いとこ見せないで欲しい。昔、山瀬まみちゃんとラジオをやっていた時の、おっちょこちょいの高橋克実、可愛かったなあ。

 蔦重は花の井(瀬川)が鳥山検校(市原隼人)に身請けされるらしいと知って、急に花の井への恋心を認識?これって最近の大河に毎回あるパターン。

 蔦屋重三郎と花の井(瀬川)は実際に同世代で、同時期に吉原で育ったと言われているけど、二人の恋心はドラマの創作であって実話ではない。かつて大河「篤姫」でも、瑛人演じる小松帯刀が、篤姫と恋愛感情みたいな描写があって、あれも史実ではなく創作だった。正直、嫌な感じだったなあ。

 淡々と歴史どおりに描くと退屈するから、どうしたって男女の恋愛要素を盛り込みたいのはわかるけど、蔦屋重三郎と5代目瀬川が惹かれ合ってたなんて、ちょっと無理がありんす。

 そもそも遊女や女郎が、いくら吉原の関係者だとはいえ、客意外の男性と親しく交流はできなかったと思う。ましてや蔦屋重三郎のような若い男が、お稲荷さんで遊女と世間話するとか、自由すぎやしませんか。現代のホステスさんだって、黒服と恋愛するとか禁止ですからね。

 ただこの「恋ばな」盛り込みパターンは、大河ではお約束なので、否定せず乗っかって楽しむしかない。ただ創作で恋心を描くにしても、急に前回くらいから「ずっと好きだったのに・・・」的演出になって、不自然さは否めない。創作するなら第1話から「花の井は蔦重に恋心抱く」という点をしっかり描いてほしかった。

 新之助(井之脇海)は、思いを寄せるうつせみ(小野花梨)を連れて吉原から逃げ出そうと計画。いわゆる「足抜け」というやつ。女郎や遊女は年季奉公といって、借金を背負わされて働いているから、足抜けは借金を返さず逃げるのと同罪なんだよね。

 最初から上手くはいかない感じだっけど、案の定すぐ捕まって「このしょんべん女郎が」という、いかにも話題性を狙った感じのセリフで罵倒されていた。

 実際にはあんな生易しいものではなかったらしい。何の映画だったか忘れたが、大正から昭和の花柳界を描いた「陽暉楼」だか「吉原炎上」だが「櫂」だかで(つまり、五社英雄の映画で)、足抜けした芸姑に女将さんが折檻する場面があって、火鉢に刺さった高温の焼け火箸を足の裏に押し付けて拷問してましたからね。大正末期でもそのくらいだもの、江戸時代の遊女の足抜けなんて、ひもで縛って逆さ吊りとか、竹の棒で気絶するまで叩くとかだったらしい。

 蔦重も花の井との足抜けを計画するものの、直前に起こった「うつせみ」の足抜け事件を目の当たりにして、断念。蔦重はその気だったけど、花の井(瀬川)が思い直して、鳥山検校の身請けを受け入れた。

 最後に徳川御三卿のひとつ田安家の賢丸(寺田心)が登場。まだ屋敷におったんかい、とツッコミを入れつつ、白河藩(現在の福島県白河市)の養子として出発する直前の様子が描かれた。

 妹が持ってきた種を見て、何かを思いつく賢丸。
「そうか・・・種をまけば・・・・」
 と言う時の、寺田心渾身の「悪い顔」。心くん、すっかり成長したね。なんかちょっと前まで可愛い坊やだったのに、悪巧みの顔、もう子どもじゃない!

 田安賢丸はのちの松平定信で、「寛政の改革」を行い風紀を取り締まった人。

 その前に邪魔者「田沼意次」がいるから、賢丸的には田沼意次を追い払う「種」をまいてから江戸を出ようということなのか?

 松平定信は寺田心ではなく、もう少し年齢が上の俳優が演じる可能性もあるので、寺田心はいつまで出演するのだろう。実年齢16歳だから、さすがに30代40代の松平定信は寺田心ではないよね?

 xで検索したら、やはりそこあたりが気になる人、いた。
 40代くらいの俳優が演じるとしたら、誰だろう。え?寺田心が成長してこうなるのは変じゃね?て人選はないだろうから、似てる人?系統が同じタイプって誰なのか気になる。

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