2024年4月3日にNHKで放送された「ステータス」で紹介の「チキンカップ」の情報です。
香港のオークションで「38億円」という高値で落札された「チキンカップ」と呼ばれる、15世紀に作られたニワトリの雄鶏、雌鳥が描かれた中国陶磁器。
本物は世界に20個しか存在しないという。
ただ、レプリカやフェイクは日本でも流通しています。
チキンカップを落札した人は何者?
チキンカップを落札したのは、上海の私設美術館、龍美術館(Long Museum)の創設者で投資家、アートコレクターである劉益謙(リウ・イーチェン)氏です。
劉益謙氏はタクシーの運転手から不動産投資家に転身、のちに建設業、製薬業などを興し巨大グループ企業へと発展させた立志伝中の実業家です。
2015年にニューヨークで開催されたクリスティーズのオークションでは、画家モディリアーニの「腕を広げて横たわる裸婦」を約210億円で落札したことでも話題となりました。
景徳鎮(けいとくちん)チキンカップのレプリカ
Amazonで売られている「1:1のレプリカ」はおよそ5万円。
ただし実際にその価値があるものなのか、どうかは不明。レプリカ=フェイクにしては高すぎる・・・
Doucai チキンクロック カップ 景徳鎮陶器 Chenghua Nian磁器カップ オークションイミテーションギフト
景徳鎮チキンカップのコピー商品
さらにAmazonには「豆彩 チキンカップ」というものが売られていましたが、こちらは絵柄も色も本物とは違います。
なのに、NHKの番組放送後に「在庫切れ」となっていました。
放送前は在庫あったのに、放送後に「在庫切れ」になるということは、放送を見て買った人がいるということでしょうか?
ノーブランド品中国「明成化闘彩鶏缸杯」チキンカップ新しい模造品湯呑一対2客セット, m62134259170
Amazonのチキンカップの関連品
安価で買えるフェイク、レプリカ、関連商品もあります。
もはや絵柄がチキンですらないチキンカップもありました。AIが描いたの?というくらい、絵が変。特にチキンの顔の部分。
遠目にはチキンカップに見えるから、かなりおすすめです。
↓値段も安い。
ティーポットとカップのセットもあります。
シノワズリーの演出としては、かなりいい感じですね。
RORPOIR 1 セット Doucai チキンカップ 咲くティーポット 磁器のティーセット カンフー磁器ティーポット 和風のやかん ルーズリーフティーポット 伝統的なウォーターポット キッチンの
まだまだあります。
2ピース中国ティーカップセラミックティーボールティーカップルーズリーフティー醸造ティーウェアティーマグカップ中国風ティーウェアビジネスギフト家の装飾
もはや「謎」の、作画崩壊していて、内側もシルバーのものも。内側の素材が何なのか、ステンレスなのか、釉薬なのかの詳細も不明。飲み物を入れて飲むはちょっと不安になるので、インテリアかな。
Amosfun 1個 チキンカップ カンフーティーカップ ゆのみティーカップ サンプルティー ティーシングルカップ ティー コーヒー カップ ボウル さきカップ シックなティーカップ セラミックテ
フタと受け皿(ソーサー)付きのものもあります。
OUNONA 1個 ティーセット カン メイトカップ ティーカップ ヴィンテージコーヒーマグ クラシックカップ スーツ ビジネスギフト セラミックティーマグ セラミックス 白い ウォーターカップ
NHK「ステータス」もうひとつのまぼろしの磁器
番組の最後に、
「もうひとつ、同じようなものが日本から出てきた」
と話題になっていたのが「汝窯(じょよう)」という中国陶磁器でした。
汝窯の陶磁器も現在世界に残っているのは100点だけという説、70点という説もあり、いずれにしろ大変貴重なものです。
しかも、番組で紹介されていた「他のお皿と重なっていて・・・」というエピソードは、あの川端康成のお話。
川端康成のWikipediaに詳しく書いてありますが、古美術蒐集家だった川端康成が、骨董市で「色が似ているから、高麗青磁だと思って普通の皿と3枚重ねていたのを安く落札した」ところ、間にはさまっていたのは「汝官窯青磁盤」だった。しかし川端康成は後に、はにわ(埴輪 乙女頭部)が欲しくなったがお金がなくて、「汝官窯青磁盤」と「はにわ」を交換したという話。
川端康成が一時期所有していた「汝官窯青磁盤」は、現在は「個人蔵」となっており、詳しい持ち主は不明ですが、東京国立博物館の催しなどで過去に展示されています。
↓くわしくはこちら
東京国立博物館「乾隆帝を魅了した汝窯青磁」
古美術・骨董品買い取り
「うちにもよくわからない骨董品があるけど、どうしたら価値がわかるの?」
「祖父が遺した陶磁器を鑑定して欲しい」
という方は、CMでもおなじみの「骨董買取 福ちゃん」で一度、鑑定を受けてみてはいかがでしょうか。
ひょっとしたら、川端康成が見つけたお皿みたいに、億単位の価値がある古美術品かもしれません。
2017年のニュースでは、サザビーズ香港で行われたオークションで、汝窯青磁筆洗(じょようせいじひっせん)が約29億4300万香港ドル(約42億4800万円)で落札されたそうです。
陶磁器や絵画だけではありません。
着物や切手、ブランド品のバックや小物、アクセサリーなども高価買取できる場合があります。
フリマサイト・オークションのチキンカップ
メルカリで「景徳鎮 チキンカップ」で検索してみたら、いくつか出てきましたが全部「売り切れ」でした。
見た目はかなり雑な絵柄で、フェイクというより、お土産品という感じ。
メルカリの価格は1200円くらい。2個で1200円というものもありました。
↓メルカリはこちら
メルカリ「チキンカップ」検索結果
ヤフーオークションでは「チキンカップ」だとあまり見つかりませんが、「鶏缸杯」で検索すると「珍品」「骨董品」と自称しているものが見つかります。本当に?と思うようなものに高値が設定されており、ちょっと怖いですね。
↓ヤフオクはこちら
Yahooオークション「鶏缸杯」
あの人気芸人さんの髪がフサフサに?