近所の文具店で見つけた「大人の鉛筆」が気になった。
新商品かと思ったら、もう10年近く前の2011年に発売され、すでに累計100万本を突破した隠れたヒット商品だということでした。
悩むほどの金額でもないのだけど、数日考えてから購入。
鉛筆と削り器とのセットが税込み748円。替え芯が税込み165円でした。あとでネットで検索したら、通販のほうが安かった。Amazonなら削り器とのセットが498円です。250円も安い!これから買われる方はネット通販がおすすめです。
北星鉛筆 大人の鉛筆 B/2mm 芯削りセット OTP-680NST
北星鉛筆「大人の鉛筆」
「大人の鉛筆」は、文房具製造メーカーの北星鉛筆(きたぼしえんぴつ)が、創業60年を記念して2011年に発売した筆記用具です。昭和29(1954)年に北星鉛筆から発売されたノーカット鉛筆が「大人の鉛筆」の元となっています。
昭和29年当時すでに、金具をゆるめて芯を出し、それを削って使用するというノーカット鉛筆を製造していた北星鉛筆。当時はノック式ではなく、芯は手で引き出すような方式でしたが、「大人の鉛筆」ではシャープペンシル方式で芯をノック式で出します。芯は鉛筆に近い太さ2mmの芯。それを専用の「大人の鉛筆削り」で削って使用します。
なんだか面倒くさそうな使用法ですが、文具好きにとってはその「ひと手間」が逆に魅力的に感じます。
大人の鉛筆の驚く秘密とは?
そんな大人の鉛筆、早速買ってみました。
本体には芯が一本しか入っていないそうなので、替え芯もいっしょに購入。
HBとBで迷ったけど、Bにしました。
パッケージにある「えっ!と驚く秘密」が気になしましたが・・・
屏風のように折りたたまれたパッケージを開くと、その内側には「大人の鉛筆」の開発秘話がしたためられていました。
「驚く秘密」がこの開発秘話のことなのか、削り器のことなのか、ちょっとわかりませんでした。
おそらく削り器のことなのかな・・・・
大人の鉛筆の使い心地
早速使用してみます。
ノックして芯を出すと、芯は太いままです。この先端を専用の芯削りで削ります。
少し長め(1cmくらい)芯を出して、一緒に入っていたこちらの芯削りで尖らせます。
キャップをとると金属の金具があります。
芯削りの本体はこの金具部分。あとの透明な容器の余白は、削った芯の削りカスを貯める部分です。削りカスといっても芯だけのカスなので、少量の黒い粉です。
削るときの手応え、私は全く感じませんでした(濃さがBだからか?)
HBとかの硬めの芯なら、手応えがあるのかもしれませんが、Bは芯がやわらかいので、削れているのかいないのか今ひとつ手応えがなく、下手したら削りすぎてしまう可能性もあります。
もったいないので、削りすぎないように注意が必要ですね。
削り終わるとこんな感じに。
削りカスを捨てる時は、そのまま削り器を逆さまにして粉を出すだけ。私は削ってすぐにカスを捨てました。容器の大きさから「こんなにカスを貯めておく部分が必要ないのでは・・・」と思ったけど、あるていど削り器の大きさがないと、削る時に手で持ちにくくなるので、余白の部分が大きいのかも。
大人の鉛筆の書きごこち
大人の鉛筆本体は、普通の鉛筆より1mmほど太めに作ってあるそうです。全体の重さも鉛筆よりは重いです。その分、安定感があって、新鮮な書き心地です。
今まで使ってきた鉛筆やシャープペンシルとも違う、新しい感触。
大人の鉛筆はデザインやデッサンをする人に人気だそうですが、私はそのどちらも無縁なので、もっぱら手帳やメモに使用するのみです。
手帳はふだん、万年筆やフリクション、サラサ、ジェットストリームなどの筆記用具で記入しますが、大人の鉛筆で手帳に記入してみました。単純に鉛筆なので、書き損じても消せるのが便利ですね。私は筆圧が高いのだと思います。そのせいで一般的なシャープペンシルはすぐに芯が折れてしまってあまり好きではありません。
その点、この大人の鉛筆は芯の太さが2mmもあるので、安定感があって折れる心配がないのはいいですね。
ただ、思ったより早く芯が減ってきたので、頻繁に削り器を使いました。
これは「B」だからなのか。
手帳やメモに使用するなら、もう少し硬めのHBがいいかも。
ちなみに、買った時に本体に入っている芯はデフォルトで「B」。
替え芯は「HB」「B」「2B」「4B」「6B」「赤」「青」の7種類があります。
大人の鉛筆の芯はどれくらい持つの?
芯の長さを測ってみました。
芯の長さはおよそ12.8cm。
想像より長かった。一般的なシャープペンシルの芯の倍以上の長さがあります。
ちなみに、普通の鉛筆と比較した長さはこちら。
鉛筆よりは短いですが、鉛筆は最後、短くなった時に最後まで芯を使い切れないことを思うと、ほぼ普通の鉛筆1本分と同じくらい芯が持つと思います。
すっかり気に入ったので、色違いや別バージョンも買いたいと思いました。
タッチペンがついたタイプや、和柄模様が入った「和流」というシリーズ、13色入りの「大人の色鉛筆」という新商品もあります。
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北星鉛筆 シャープペン 大人の色鉛筆 13色セット OTP-IE13
和流、気になる・・・
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100円ショップ「セリア」の大人の鉛筆もどき
100円ショップのセリアで、「大人の鉛筆」にそっくりなものを発見!思わす買ってしまいました。
見た目はそっくりなんですが、最大の違いは本体がプラスチックということ。なので軽いし、持ってもしっくりこない。大人の鉛筆は公式サイトによると「アメリカ産インセンス・シダー材で作られているため、鉛筆と同様の「木」ならではのぬくもりを感じられます。」とのこと。本当にそう感じます。
セリアのものも、これはこれで「2mmシャープが大好き」という方には、リーズナブルで使い勝手もいいかもしれませんが、さすがに百均のチープさで、書いていてもなんだか虚しい?楽しくない?
「大人の鉛筆」を買ってみたいけど、2mmシャープというものがどういう書き心地なのか知ってから買いたいという方は、セリアの「大人の鉛筆もどき」でお試ししてみるのもいいかも。ちなみに、芯を削る削り器は百均商品にはついてこないので、カッターなどで削るか、鉛筆削りを使うか、削らずそのままつい続けるか、ですね。
私は大人の鉛筆についていた削り器を、セリアの「大人の鉛筆もどき」にも流用しています。