2022年1月28日の日本テレビ(読売テレビ)で放送の番組「ミヤネ屋」で紹介された「飲んだらびっくりして鳥肌が立った冷凍日本酒」に関する情報です。
様々なものをアルコールで瞬間冷凍する「凍眠(とうみん)」技術が紹介されました。中でも最後に紹介された「ビンごと凍らせた日本酒」が気になった方、お求めはお早めに!
液体急速冷凍(リキッドフリーズ)方式
番組で紹介されたのは「液体急速冷凍(リキッドフリーズ)方式=凍眠(とうみん)」という、マイナスまで冷やし込んだアルコールに、パックした食品を漬け込んで冷凍させる方式でした。
この方法で冷凍した食品は、冷凍時に「水の分子が膨張しない」ので、食材の細胞壁を破壊せずに冷凍できます。
だから、生のお肉を冷凍して、解凍しても、「液体急速冷凍」の場合ドリップと言われる「赤い液体」が出ないんですね。
この技術を応用して凍らせたのが岩手県のしぼりたての生酒でした。
ビンごと冷凍してビンは割れないの?
ビンごと冷凍すると聞いて、まず思ったのは、
「ガラスのビンは割れないのか?」
ですね。
大丈夫です。
凍眠の「液体急速冷凍」はドリップが出ない現象と同様に、急速冷凍によって「冷凍膨張」がないので、ビンも割れません。
メーカーでは、解凍した「冷凍日本酒」を、製品の品質を判定する「官能検査」で細かく調べましたが、味に変化もありませんでした。
「鳥肌が立った」のはなぜ?
冷凍日本酒を飲んだ酒蔵の方が、
「驚いた。鳥肌が立った」
とお話されていたのは、単純に美味しいということではありません。なぜ「鳥肌が立った」のか?それは冷凍したのが火入れしていない「生酒」だったから。
「鳥肌」の理由は生酒の「酒の味が変わっていない。なにひとつ「悪くなっている」と感じない」からでした。
これまで酒蔵の人が一番悲しんでいたのは「市販の生酒は、そのほとんどが劣化している」ことでした。
「蔵で飲む「世界で一番フレッシュでおいしいしぼりたての生酒」を瞬間冷凍できたらいいのに」
と思っても、これまでは技術的に無理でした。
温度管理され、「生酒」として売られている日本酒は沢山あります。
しぼりたての原酒を加熱殺菌や割水もせずに、そのまま容器に詰めた「生原酒」の「ふなぐち菊水一番しぼり」は生酒の中でも人気商品です。
私も「ふなぐち菊水はやっぱり美味しいなあ」と思ってこれまで飲んでいましたが、プロの蔵人に言わせると「そのほとんどが劣化して」おり「蔵で飲むしぼりたての生酒に優るものはない」のだそうです。
瞬間冷凍で限りなくしぼりたてを再現
「鳥肌」と言われるのはその「蔵で飲むしぼりたての生酒」が凍眠技術によって長期保存できるようになったから。
飲む前に流水や冷蔵庫でとかすと、酒蔵で飲む味と香りがグラスの中によみがえるのです。
その再現性に「鳥肌」であり、技術力にも「鳥肌」というわけですね。
そんな凍眠技術で「蔵でしぼった瞬間で時間を止めた」生酒は岩手の南部美人という蔵元の「南部美人スーパーフローズン 純米大吟醸」でした。
【南部美人】<要冷凍>スーパーフローズン 瞬間冷凍 純米大吟醸 生原酒 720ml
少し小さめのスーパーフローズン 瞬間冷凍 純米大吟醸 生原酒 300ml もあります。
一度解凍してしまうと、鮮度が落ちるので、「少しずつ飲みたい」という方は300mlがおすすめ。
お求めはお早めに。
冷凍生酒の誕生秘話は、蔵元の「南部美人」の公式サイトにあります(長文です)。
誕生秘話はこちら>>>スーパーフローズンの日本酒 誕生物語