新聞広告の「音で認知症に挑む」とは?

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 2023年4月14日の新聞朝刊で見た「音で、認知症に挑め」という広告が気になった。何かの治療法?CD?それとも治療器のようなものだろうか?

 結論から先に言ってしまうと、これはまだ研究段階で、商品化には至っていない

 しかし、この他にも「認知症予防に効果が期待できる」と言われている音楽やCDがある。

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新聞広告の「音で、認知症に挑め」とは?

 新聞広告の「音で、認知症に挑め」とは、「ピクシーダストテクノロジーズ」と塩野義製薬が共同開発している『「生活に溶け込んだ認知症ケア」サービス』に関するプロジェクトを案内するもの。サービスが始まっているわけではなく、現在もサービスの提供に向けて研究中。

 ピクシーダストテクノロジーズの公式ツイッターでは「この音の可能性を一刻も早く少しでも多くの方の希望となれるよう、全速力で社会浸透を目指します。」と公表されている。

 「ピクシーダストテクノロジーズ」とは、あのジャーナリストで作家の落合信彦さんのご子息である落合陽一氏が代表の会社。すでに商品化されているものとしては、超音波による刺激で頭皮をケアする家庭用ヘアケアデバイス「ソノリプロ SonoRepro」などがある。


ソノリプロ SonoRepro 家庭用 超音波 スカルプケアデバイス 1日1分 ピクシーダストテクノロジーズ × アンファー

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認知症に効果が期待できる「音」

 ピクシーダストテクノロジーズの公式サイトによると「脳の特定のリズム活動(ガンマ波)を強める可能性のある「音」を共同開発しました」とのこと。

 共同開発というのは、塩野義製薬をパートナーとして、ということ。

 この「音」の開発の元となっているのが「認知機能障害の特徴の一つとして、脳内で認知機能を発揮するのに必要な脳の特定のリズム活動(ガンマ波)が低下している」と研究報告があるようだ。

 簡単に言うと、脳の「ガンマ波」が低下してくると、認知機能も低下する。
 この「ガンマ波」を強める「音」を聴くことによって、認知機能を向上させる。

 さらにピクシーダストテクノロジーズの公式サイトでは「テレビの音や音楽を自然な形で加工して特定のリズムの脳活動を強めるなど、「音」を通じたサービスの開発に向けたさらなるエビデンスの構築を目指してまいります」と表記されている。

▼くわしくはこちら
「生活に溶け込んだ認知症ケア」サービスの提供に向けて

 さらに検索すると2022年10月11日付の記事で、ピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬及び産総研との共同研究結果で「40Hzの繰り返し周期を持つパルス音」によって、マウスの実験やヒトを対象とした臨床研究で、認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制を示唆する結果が得られているという報告があったそうだ。

 ただ、この研究の時の「40Hzの繰り返し周期を持つパルス音」というのは、「ブザーのようなパルス音」で「日常生活の中に取り込みづらいものである可能性がある」ため、「これ以外の音でも惹起できないかについて検討し、結果について認知症予防学会学術集会で報告しました。」とのこと。

 研究結果は「認知機能改善あるいは悪化の抑制に向けて、臨床応用への期待が持てる結果だと言える」とのことで、現在はさらなる研究が進んでいるものと思われる。

▼くわしくはこちら
ピクシーダストテクノロジーズ、第11回認知症予防学会学術集会にて、塩野義製薬及び産総研との共同研究結果を発表

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他社の「認知症に効果が期待できる音」

 これをふまえて、気になったキーワードが「ガンマ波」と「40 Hz(40ヘルツ)」という言葉だ。

 「ガンマ波 40ヘルツ」で検索してみると、すでに「周波数40ヘルツの刺激で認知症改善」という情報や、「40Hzの音を聞かせてアルツハイマー病の進行を遅らせる」という情報が2019年頃からある。

 私はAmazonのサブスクAmazon Music Unlimitedを利用しているので、「ガンマ波 40ヘルツ」の曲を探してみたら、「アイソクロニック・トーン 極限の集中と快適な睡眠のために」というアルバムの1曲めに「集中 40Hz (ガンマ波) アイソクロニック・トーン」という曲があった。聴いてみると「ブーン」というバイクのエンジン音みたいな音とともに、波の音が流れた。おそらく「ブーン」の方が「40Hz(ガンマ波)」の音なんだろうけど、やはりひたすらブーーーーーンといっている音は、聴いていてあまりいい心地がしない。これで認知機能が向上するなら我慢して聴くが、できればもっと、心地いい音に変換してほしいという感じの雑音だ。

 さらに「ガンマ波で極限の集中 バイノーラル・ビート」というアルバムの10曲目にある「40Hz & 川のせせらぎ ガンマ波 バイノーラル・ビート」を聴いてみる。にたような「ブーン」という音に、川のせせらぎがかぶせてある。ただこちらのほうが「ブーン」がマイルドというか、ささやかなので、前のアルバムよりはマシかも。

マナーズサウンドのCD

 実は、半世紀以上前から、「音や音楽による認知症予防対策」は研究されている。

 その代表的なものが、イギリスの医学博士ピーター・マナーズ(Dr Sir Peter mannars)が開発した音響療法「サイマティクス音響振動療法」である。

 これはガンマ波や40ヘルツとはまったく別の療法で、マナーズ博士が長年の研究から見つけ出した、
「人体の諸器官は固有の振動パターンで活動しており、身体の調子を崩したりすると、その振動パターンが乱れて不調和を起こす」
 という考えにもとづいて、
「振動の乱れる箇所に健康な身体の周波数をあてることで、共鳴を起こし、自然治癒力を高める」
 という「音」を開発。これを一般的に「マナーズサウンド」と呼び、CDや音源として商品化されたものがある。


脳の若返りマナーズサウンドCD(音源メイン)マナーズサウンド 音響振動療法 音響療法 サイマティクス マナーズ 特殊音響

 Amazon MusicUnlimitedで聴ける「マナーズサウンド」は「生命の治癒力~マナーズサウンド~」。やはり音楽のバックにかすかに「ブーンブーン」みたいな音が聴こえる。ガンマ波とは別物と思って聴いたが、系統は似ている。

 ピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬が共同開発している、認知症に効果が期待できる「音」は、まだ商品化には時間がかかりそうなので、お急ぎの方は「マナーズサウンド」や「サイマティクス音響振動療法」も活用したい。

 「マナーズサウンド」の専門サイトは楽天市場にもある。

▼くわしくはこちら
KABUTOヒーリングミュージック
 

認知症予防音楽

 ここまでは「認知症に効果が期待できる」音楽や音について掘り下げた。しかし、本心では認知症になってからでは遅い。そうなる前に「予防」したい、と思う。

 そこで、認知症予防の音楽はないかと探してみたら、あるわあるわ。

 まず解説書とCDがひとつになった「CDブック」。


聞くだけ! 認知症にならないためのCDブック
 
 そして私もよく聴いている「脳活性」CDの数々。


脳活性のためのミュージックセラピー~認知症予防


脳活性のための音楽~ぼんやり脳のススメ


癒しのモーツァルト~脳を活性化する4000Hz

 これらのCDもサブスクリプションなら定額聴き放題。私はとりあえずこれまで以上に、脳活性の音楽をサブスクで聴いていこうと思うのだった。

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