朝ドラ「おひさま」の原作は姫野カオルコ著「ハルカ・エイティ」

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 「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが急逝された一連のニュースを見ていて、2011年放送のNHKの朝ドラでも似たような事件があったことを思い出しました。

 原作者である直木賞作家が、かつてブログに掲載していた「おひさま原作問題」です。

 原作者はその後、自身のブログから関連の記事を削除されたようです。それからは当時(2011年)から現在に至るまで、表立ってこの件について、言及されていません。

 ただ、原作者のいち読者として、ファンとして、ずっと、もやもやして、ゆるせないと思い続けていたことでした。

 この出来事も、現在の「セクシー田中さん」の問題のように、もっと大きく報道されても良かったのに・・・と思いますが、原作者がグッと、怒りや涙を飲み下し、早い話が引き下がったことによって、問題は闇に葬られたと言っても過言ではない。

 昨年の「ジャニーズ性加害」問題同様、報道各社、特にテレビ局は、どこも同じようなこと(ドラマの原作者軽視)をやっている手前、「おひさま原作問題」はまったくと言っていいほど報道もされず、ニュースにもなりませんでした。

 今回の「セクシー田中さん」の原作者のニュースで、テレビ局やドラマ制作者側の体質が、まったく変わっていないどころか、さらに悪質で傍若無人になっている印象を受けました。

 ある意味、「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんは、自らの死をもってして、ドラマや映画の世界にはびこる「原作者無視」「原作者冒涜」の問題に大きな一石を投じた。というか、傷ついた人が、ここまでしないとクローズアップされないって、どういうこと?

 いつも、誰か死なないと、ちゃんと向き合わないのか?反省しないのか?

 わたしの旧ブログは放置状態なので、当時の記事を転載します。

↓以下、私の旧ブログの2012年1月22日の記事です。

目次

2012年1月22日【朝ドラ「おひさま」の原作は姫野カオルコ著「ハルカ・エイティ」】

 前回「朝ドラ「カーネーション」で不倫は描かれるのか?」で『余談』として少しだけ触れた「おひさま原作問題」について、今回は考えてみたいと思います。

 「おひさま」自体を観ていないので、詳細は私にも語れないのですが、なにはともあれ私の好きな作家「姫野カオルコ」さん関連の話題だったので、いろいろ深追いしてしまいました。

 要約すると朝ドラ「おひさま」と姫野さんの小説「ハルカ・エイティ」が似ているという話です。


ハルカ・エイティ

 姫野さん側にNHKからの何のオファーもないのであれば、完全な「盗作」騒動となるところですが、詳細はとにかく姫野さんのブログを読んでいただくのが早いかと・・・。

 ただし長文な上に、一部難解・・・というほどでもないけれど、ちょっと難しい部分もあります。

  姫野ブログ by姫野カオルコ(その後記事は削除されました)

 私なりの解釈ですが、まとめると、NHK東京から、
「『ハルカ・エイティ』を朝の連続ドラマに、という連絡が来た」
 のだけど、「NHKからの条件」が3点あった。

・「風のはるか」という連ドラがあったので、タイトルを変える
・舞台を、関西ではなく、方言のない地方に変える
・朝にはふさわしくないシーン(主人公が夫以外の男性と恋愛する場面など)はアレンジする

 (以上3点は 姫野ブログよりそのまま引用しました)

「ですから、原案、ということにして、いいでしょうか?」
 と言われ、姫野さんは了承したところ、その後何の連絡もないままドラマがスタートしたそうです。

 姫野さんは冷静な方で、この件に関して静かに、淡々と語っておられる印象です。決して、腹を立てたり、何か法的手段に訴えたりというわけではありません。
「こういう話は、実は出版界には、もっともっともっともっともっともっとある」
 とブログにも書かれています。

「訴訟しても、99%の確率で小説家・出版社がTV局に敗れる」
 という見解で、そのため特に何か行動をおこすつもりはないようです。

 とにかく詳細は姫野さんのブログをご覧いただくとして(注:2024年現在は記事がありません)、私としては「おひさま」も大変話題になった朝ドラだけに、この問題はもっと大きく取り上げられてもいいのに、と思います。

 ドラマ後半は原作の不倫部分をカットするためにも、話が違っているそうですが、少なくとも「原案として」と作者に連絡した以上は、NHK側はそのことをもっとおおやけにして、広く視聴者に伝えるべきだと思います。

 なぜ、まったく原案もないかのような「オリジナルストーリー」としてNHKは「おひさま」を紹介するのでしょうか。
 原作があっても、創作の部分を加えた「カーネーション」が「オリジナルストーリー」として紹介されるのは納得できますが、「おひさま」に関しての「原作無視」は許せません。

 「おひさま」を観て感動した人がもっともっと、
「原作は姫野カオルコの『ハルカ・エイティ』なんだって」
 と知り、姫野さんの著作が売れますように。

 どうか「ハルカ・エイティ」がベストセラーになりますように。

 好きな作家と言いつつ、ここ数年は私自身も遠ざかっておりました。

 そもそも姫野さんを好きになったのは、思考が私の長年の友人に似ているからでした。姫野さんの小説やエッセイを読んでいると、親友のk子と語り明かしているような気持ちになるからでした。

 姫野さんは異色の経歴の持ち主でウィキペディアなど見ても記述がないのですが、青山学院大学在学中にSM小説でデビューされました。
 その後、エンターテイメント小説・・・というのでしょうか、一般の小説に活躍の場を広げ人気に。

 何と言っても特筆すべきことは、SM小説でデビューはしたものの、男性経験はゼロだった(だったと言うか、その後もずっとゼロで・・・)、というところでしょう。

 「元SM嬢の直木賞作家」として注目を浴びた山田詠美とは対照的な存在で、山田詠美が豊富な恋愛体験から愛を饒舌に語る作家なら、姫野カオルコさんは皆無の性体験から、妄想を饒舌に語る作家・・・・でしょうか。

 朝ドラ「おひさま」は観ていなかったけど、原作の「ハルカ・エイティ」は読んでみたいと思います。
 姫野さんの叔母様がモデルとなっているそうです。

 姫野さん、がんばれ!!

2024年、真相は闇の中

 以上が2012年1月に、わたしの旧ブログに掲載した内容です。

 元となった、姫野カオルコさん御本人のブログ記事がなくなっているので、2024年の今となっては「真相は闇の中」としか言いようがありません。

 ただ、ハッキリと記憶しているのは、姫野さん御本人のブログに「NHK東京から連絡が来た」と書かれていたこと。ただ設定が似てるからパクリだとか、なんか似てるけど変だねとかの話ではない。

 おそらく、今となっては真相究明のしようもなく、なんなら「原作者の捏造」とか「妄想」とすら言われかねない。

 私も原作者のブログを読んだだけなので、「「おひさま」の原作が「ハルカ・エイティ」だという証拠があるのかよ!」と言われたら、原作者のブログにそう書いてあった、としか言えません。

 ただそれが捏造や妄想、嘘だとしたら、原作者は何のためにそんなことを公表したのでしょうか?何の利益にもならないばかりか、逆に、御本人にとってマイナスになりかねないようなことを、あえて告発したのは、やはりそれが真実で、許せないという気持ちがあったからだと確信しています。

 この点がすごく、今の「セクシー田中さん」原作問題にそっくりだと思う。

 原作者というのはゼロから1を生み出した人で、それをドラマ化するプロデューサーや脚本家は1を2や3にする作業ですよね。当然、何もないゼロから物語を生み出した原作者がリスペクトされるべきなのに、て思います。

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