2023年1月2日に日本テレビで放送された「箱根駅伝100回大会」で、青山学院大学の選手が履いていたランニングシューズの情報です。
往路3区で驚異的な走りを見せ、見事トップに躍り出た青山学院大学の太田蒼生(おおたあおい)選手が履いていたシューズとは?
箱根駅伝出場選手のランニングシューズのブーム
わずか2年前の2022年には、多くの選手が「ナイキの厚底シューズ」を履いていました。
2017年ころから「ピンクのシューズ」「ナイキの厚底」と注目をあつめ、大ブームとなったのがピンクのナイキのランニングシューズ「ヴェイパーフライ」です。
ブームは加熱し、2020年には「箱根駅伝出場選手の84.3%のシェア。210中、177名、84.3%が履いた」と報道されるほど、多くの選手が「ナイキのヴェイパーフライ」をレースで着用していました。
実際2022年の箱根駅伝では青学5区若林選手が使用しており、
「青学はアディダスとパートナーシップ契約を結んでいるのに、ナイキ?」
と物議を醸したこともあります。
この時は、青学陸上部内に、2019年10月の出雲駅伝で5位に終ったあたりから「気兼ねせず、履きたいシューズを履くという空気が生まれた」と言われ、「選手たちは「自腹で買っても、履きたい」と、契約しているアディダス以外のシューズを選び始めた」ことも報道されました。
しかし、今回、太田選手が履いていたのは、アディダスでした!
【第100回箱根駅伝】
— 青学大陸上競技部(長距離ブロック) (@aogaku_rikujyou) January 2, 2024
3区を走るのは太田蒼生(3年)です。
昨年中継所前のデッドヒートで沿道をわかせました。今年も勝負強さを武器に3区の見せ場を作ります!
湘南を駆け抜け、4区佐藤にトップで襷を渡します🎽
沢山のご声援よろしくお願いします!#負けてたまるか大作戦#青学駅伝#AllForGreen pic.twitter.com/an6KubFrMf
2024年箱根駅伝3区区間賞青山学院大学太田蒼生のシューズ
アディダスの公式アカウントでも公開されているように、太田選手はアディダスのシューズを履いています。
これは繰り返しになりますが、アディダスと青山学院大学陸上部が「パートナーシップ契約」を結んでいるから。
“大学駅伝1年目からアディオス プロを履いています。最初の駅伝で履いた時はもう1本行けるぐらいの余裕がありました。フルマラソンでもしっかり持つシューズだなと感じます”
— アディダス ジャパン (@adidasJP) November 17, 2023
🏃 #太田蒼生 @aoi08_agu #青学駅伝
👟 #ADIZERO ADIOS PRO 3
💨 #速くなるためのすべて
👉 https://t.co/njNThlcX1Z pic.twitter.com/ckrqWc2Uuh
そのアディダスのランニングシューズ注目モデルは「アディゼロ アディオス プロ 3 」。
【公式】アディダス アディゼロ アディオス プロ 3 M / ADIZERO ADIOS PRO 3 M
前回大会の2023年箱根駅伝では38人が着用し、一番人気の「ナイキ アルファフライ 3」に次いで2位の人気シューズです。
青学陸上部の公式アカウントでも、太田選手が「アディゼロ」を履いていることが確認できますが、今回2024年の箱根駅伝では「アディゼロ」の最上位モデル「ADIOS PRO EVO 1(アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1)」を履いています。
#駅伝 のヒーローは、誰にも譲らない。
— アディダス ジャパン (@adidasJP) January 2, 2024
湘南を爆速で駆け抜け、ぶっちぎりの #区間賞 で襷リレー。
さぁ、青学を頂点へ。
🏃 #太田蒼生 @aoi08_agu #青学駅伝
⌚ 59:47
👟 #ADIZERO ADIOS PRO EVO 1
💨 #速くなるためのすべて pic.twitter.com/cBtmsgha1r
アディダスの人気ランニングシューズ「アディゼロ アディオス」の中でも、『PRO EVO 1』はアディダス史上最軽量となる革新的なレーシングシューズと言われ、販売価格は8万円超えの驚愕のシューズです。
2023年9月に開催されたベルリンマラソンでも、エチオピアのティギスト・アセファ選手が『PRO EVO 1』を履いて2時間11分53秒で優勝。女子マラソンの世界記録を更新しました。
アディダスの公式通販サイトでも「COMING SOO」「会員限定」と表示されており、一般にはまだ買えないシューズです。
▼公式通販サイトはこちら
アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1 / ADIZERO ADIOS PRO EVO 1
ナイキ厚底シューズブームは終焉か?
2017年に初登場依頼、トップランナー向け厚底ランニングシューズとして支持されてきた「ナイキの厚底シューズ」。
最初にブームとなったのがナイキのヴェイパーフライ。その後「ヴェイパーフライの系譜を受け継いだシューズ」と言われているナイキのアルファフライがブームとなり、2024年の箱根駅伝でも一番人気のランニングシューズは「アルファフライ」です。
しかし2024年、2番人気のアディダス「アディゼロ アディオス」の追い上げはすさまじい。
青山学院大学が往路新記録での2年ぶり往路優勝。
中でも「日本人選手史上初の3区1時間切りを達成」した、太田選手の履いていたシューズもアディダスの「アディゼロ アディオス」となると、今後、ランニングシューズの人気ランキングの順位も入れ替わるのではないでしょうか。
【参考サイト】
◆『WWD』箱根駅伝2024 スポーツ各社の注目シューズは?
◆『Fashion Tech News』アディダス「ADIZERO ADIOS PRO EVO 1」が切り開く新時代
◆『Fashion Tech News』ソールテクノロジーの常識を変える、NIKE厚底ランニングシューズの歴史
【関連情報】