新潟県長岡市のご当地グルメ「パンチ焼き」が復活しました。
一時は東北、関東までもその名がとどろいたという「パンチ焼き」。コンビニの拡大とともに消滅し、「幻のソウルフード」などと言われていた時期もありますが、元祖と言われる冷凍食品メーカーが、その味を復活させました。
長岡のB級グルメ「パンチ焼き」とは?
長岡には独特の食文化があります。俳優の高橋克実さんがテレビで紹介した「しょうゆおこわ」も、独特の食文化でした。
なぜ、長岡には独特の食文化が花開くのか?
生姜醤油ラーメンや、焼きそばなのに「イタリアン」と呼ばれる料理など、謎のご当地グルメがいくつもあります。
今日のお昼ごはんは長岡市の(新潟の?)ご当地グルメ『イタリアン』を食べましたよ。イタリアンと言う名前ですが焼きそばのミートソースがけという感じ?美味しい! pic.twitter.com/BkCR36T3ao
— 古墳にコーフン協会 (@kofun_ni_kohfun) June 5, 2022
「パンチ焼き」もそんな長岡独特のご当地グルメと言われていますが、その作り方を聞けば聞くほど、西日本生まれのわたくしは、
「・・・それは、いわゆる、広島のお好み焼きでは?」
と思ってしまいました(長岡の方、ごめんなさい)。
小麦粉を溶いたペーストでクレープ状の生地を焼き、キャベツや卵、お肉などの具を乗せて裏返し、最後は半分に折る。具材を生地と混ぜていないから「お好み焼き」ではないとのことですが、それを広島では「お好み焼き」と言います。「広島焼き」と言うと怒られます。
関西の方から見たら、広島のお好み焼きも「生地と混ぜていない」ので、お好み焼きではないということで、主に関西の方から「広島焼き」と言われるのですが、広島ではそう言われることがあまり良く思われていません。
「パンチ焼き」の発祥は、静岡県浜名市出身の塚本勝美さんが考えたレシピだそうです。アメリカ留学時のマクドナルドでのアルバイト経験や、地元浜松での体験など、あらゆるエリアのレシピが渾然一体となって「パンチ焼き」が誕生したのだと思います。
塚本勝美さんはその後、冷凍食品メーカー「ピーコック」の創業者となられ、平成29年7月3日にご逝去されました。
一時は「パンチ焼き」の軽食フランチャイズが東日本を中心に150店もあったそうですが、2003年に最後の店舗が閉店。以来20年近く「元祖・パンチ焼き」は姿を消していました。
復活した「パンチ焼き」が食べられる店
亜流の「パンチ焼き」はこれまでも長岡近郊で売られていました。しかし、元祖と言える塚本勝美さんのレシピの「パンチ焼き」は、今回復活した4店舗でしか食べられません。
★福麦亭 コメリ新発田店
★福麦亭 舟入店(ウオロク コモ店内)
コメリ新発田店と鉄の音では店内でも食べられます。
「パンチ焼き」がメニューにあったか否か確認できませんが、店内にフードコート「ピーコック」のあった秋田県由利本荘市の『マックスバリュ御門町店』は2024年7月28日に閉店しました。
マックスバリュ自体が45年の歴史に幕を下ろし閉店とのことです。
マックスバリュ御門町店(秋田県由利本荘市)
— ITO (@DENWA_WA_4126) July 28, 2024
現・イオン東北の源流の一つである「つるまい」の店舗として1979年3月4日にオープン。東北初のマックスバリュエクスプレスとなった時期もあった。かつては店内にフードコート(ピーコック)があったらしい。この店も本日限りで45年の歴史に幕を下ろした。 pic.twitter.com/6LPkI6wNH5