昨日、スーパーのチラシを見ていてふと思った。
「本当にこの値段、安いのかな?」
世の中には独自に「底値」を記録・研究している人がいる。
なんで、私はやってないの?
文房具好き、手帳好きな私。
今まで何冊も手帳を買って、使って、書き込んできた。
なのに、食品や雑貨の「安値」「お買い得品」の記録はやっていなかった。
ベストセラーの節約本にあった「チラシは見ない」説
私はこれまで、スーパーのチラシを見ていなかった。
それは、ある節約の本に、
「私はあまり、スーパーのチラシで特売品はチェックしていません。節約主婦を目指しているのに変だと思われるかもしれませんが、私の買い物の仕方は「安いから買う」のではなく、「必要だから買う」というものだからです。」
とあったのを読んで、強く共感したからだ。
チラシを見てこれ安い!と思って、スーパーへ行く。
確かにチラシ特売品は安いが、結局無関係の割高なものも買ってしまう。
「安い!」に反応しないように、もう、チラシは見ないことにしよう。
あれから25年・・・・
私は節約できているのだろうか。
ある時期「バイブル」のように私が愛読していたその節約の本は、1998年に出版された山崎えり子さんの『節約生活のススメ』だ。
そこに書かれていた山崎えり子さんの「チラシで特売品はチェックしていません」を、四半世紀もの間、守り抜いていた私。
「節約生活のススメ」山崎えり子の経歴詐称事件
実はこの山崎えり子さん。
のちに経歴が全部ウソだったということで、【経歴詐称】騒動になった。
本のプロフィールにあった、
「大学卒業後、公務員となり、福祉関係の仕事に従事する。仕事で何度もドイツに足を運ぶ」
というのも嘘。
本に何度も出てくる「仕事で日本とドイツを行き来する生活を5年間送った」「私が参考にしたのが、ドイツでのステイ(いわゆる留学)経験」も嘘。
きっかけは2006年、山崎えり子さんの逮捕だった。
これがまた、非常に奇妙な出来事といえる。
オウム真理教の逃亡犯・菊地直子元信者と間違われて山崎えり子さんが逮捕されたのだ。誤認逮捕だった。
彼女がオウム真理教とは無関係であることは証明されたものの、同時に「山崎えり子」という人間が戸籍上存在しないという、別の重大な事実が発覚。
他人の戸籍を取得し、その名義でパスポートや免許証を作り、別人になりすまして生活していたことが発覚。
結局、公正証書原本不実記載・同行使の容疑で警視庁に逮捕。東京地裁にて懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決が言い渡された。
このことにより、著書はすべて絶版・回収されました。
さらに、過去に結婚歴があり、離婚しないまま「他人の戸籍」で婚姻届を出していたことから「重婚疑惑」などもありました。
がっかりした私は、当然「節約生活のススメ」も捨てました。
あんなに信じ込んでいた節約術の数々、全部ウソとは言えないものの、ここまで「経歴詐称」だったとしたら、信じられなくなった。
それなのに!
なぜ今日まで「チラシで特売品はチェックしていません」を信じて、守り抜いてきたんだろう。それだって、はたして本当かどうか、疑わしいのに。
と、まるで「長い長い夢」から覚めたような感覚が突然、襲ってきた。
新聞チラシを見ていた時に、です。
ちなみに、私は本当に山崎えり子さんの節約術に感動して、実行していたために、事件で一度はショックを受け、本も処分したものの。
「だけど・・・やっぱり、いいことも書いてあったのよね」
と考え直し、なんと数年前に古本をネットで再度、買いました(しかも1円だった)。
→Amazon「節約生活のすすめ」古本

なので今も、手元にこの本があるのです。
ただ、改めて読み返してみると、何を読んでも「これも本当かな?嘘なんじゃないの?」という思いが拭い去れない。
1から10まで、書いてある節約術を疑ってしまって、昔のように無垢な心では読めませんでした。
ちなみに、後に逮捕された菊地直子さん本人は最高裁で無罪になっています。
なぜ、山崎えり子さんが「他人の戸籍」を取得し、他人になりすまして生活していたかは、「週刊金曜日」に掲載されたご本人の手記が、ネット公開されています。
手記はこちら→だれか私を私と証明して(上)山崎えり子
誤認逮捕は確かにひどいけど、ご本人が訴える「身内に薬物依存症者がいるため、誰にも実名を語ることなく逃げるように生活」しており、別人になりすます必要があったという事情は、どうも納得できない。
結局「この人、何が言いたいの?」としか感じない。
どうしても「そういう事情があったなら、仕方ないですよね」とは言えないところが残念です。
なので、ようやくと言うか、今さらと言うか、新聞チラシを見よう。
スーパーの特売品をチェックしよう。
・・・・という気になったのです。
ずっと、なんで皆、夕方に並んでいるの?と思っていた
近所のスーパーでは、「夕方16時からの特売品」がある。
それは、特売品を無視して生きてきた私でも、毎日のように行列ができていたので、知っている。
だけど、何がいくらとか、どれだけ安いとか、まったく気にしていなかった。
限定〇〇個、に並んでいるのは知っていた。
偶然16時にスーパーに行った時、
「はーい!お一人様1個です!こちらです」
と、列の先頭から商品を受け取っている光景を目にしたこともある。
「チラシで特売品はチェックしていません」を守り抜く私は、目を背け、見ないようにした。
チラッと「50円」という値札が見えても、それが何かも見ない、考えない、欲しがらない。
なんだか、昨日、チラシを見た時に、突然、
「なんで私、そんなバカなことやっていたんだろう」
と思ったんだ。
並べばよかった。買えば良かった。買わないとしても、興味を持てばよかった。
そこからなんだか、私の心のなかに積み上げられた「チラシで特売品はチェックしていません」のお城が、ガラガラガラ~と崩壊。
昔、立花隆の本で読んだ「コペルニクス的転回」が起こったのだった。
今日から私は「底値手帳」をつけることにした
そこから私は、覚醒した「ガラスの仮面」の北島マヤみたいに(例えが・・・古い)白目になりつつ、数日分の新聞チラシをかき集めた。スーパーのチラシだ。
そして、使っていなかった手帳に、チラシ特売品の値段をメモした。
作業に没頭して、塾に行った子どもが1時間半後に塾から戻って来て、入浴して寝るまでの通算4時間くらい、メモを取り続けた。

肉・魚・野菜・菓子類・乳製品・麺類・乾物・調味料の「チラシ特売品」の値段をメモった。
使っていない「TODOリスト」に書いたので、見づらいが、これも節約。この「TODOリスト」を消費しきったら、普通の罫線のものに書く予定。
一部画像を修正してるけど、日付・曜日・スーパーの店名・特売価格をメモする。
肉や魚は比較しやすいように、できるだけ100gあたりいくらかの価格を書く。
新聞チラシだけでなく、ネット上で公開されているスーパーのチラシもチェックした。
近所にある、いつも行くスーパーが3軒。
ちょっと遠いけど、たまに行くスーパーが3軒。
行ったことはないけど、新聞チラシが入っているのでそう遠くない場所にあるスーパーの特売品もチェックした。
楽しい!
これは、発見がある!
これまで四半世紀、何をやっていたんだろう、と思った。
スーパー別、曜日別に比較すると、明らかに底値が見えてきた。
「〇〇スーパーは月曜日に肉が特売になっている。✕✕スーパーは火曜日に105円セール、△△スーパーは水曜日に107円セールをやっている」
とにかく、今まであまり気にせず買っていたとり肉や豚肉、お菓子、ヨーグルト、明らかに特売日があって、値段が安い(あたりまえ)。
一例として「チリ産 解凍・養殖 銀鮭切り身」100gあたりの特売価格
・スーパーA 323円
・スーパーB 279円
・スーパーC 268円
・スーパーD 258円
明らかにスーパーDの258円が底値。
いつも行くのはスーパーBだけど、20円近く値段が違う。
こういう発見が、たった4時間でも沢山あった。
まだ「底値手帳」は始めたばかりだから、今後もっと発見があるだろう。
さらに、チラシには載っていない価格を、実際にスーパーに行って確認する作業もこれやらやろうと思っている。
「これは・・・忙しくなってきたぞー!」
と、勝手にひとり、盛り上がっている。
はたして・・・・続くのか・・・・
ただこのスーパー、ちょっと遠いので行ったことはない。
ちなみに、ちょっと調べて、世の中には便利な「底値アプリ」もあるらしいとわかった。
しかし、私は過去にも数々の「家計簿アプリ」に手を出して挫折した経験がある。
家計簿に関しては、市販の家計簿も全滅だった。
結局今は、ルーズリーフを使った「自作の家計簿」を愛用中。
なので「底値手帳」も、まずはアナログな手書きで始めた次第だ。
【つづきはこちら】
→【節約】今日のチラシ底値パトロール63円のズッキーニで夕飯おかず
