Netflixコブラ会|シーズン1第6話「コブラの一団」

 1984年に製作されたアメリカ映画「ベスト・キッド」の34年後を描くドラマ「コブラ会(Cobra Kai)」のあらすじです。

 youtubeの有料サービス『Youtube Premium(ユーチューブ プレミアム)』で、2018年5月3日から公開(配信開始)されたyoutubeオリジナルのドラマ「コブラ会」。

 その後、コンテンツはNetflixにお引越し(Netflixが配信権を獲得)。

 2020年8月28日からNetflixにて配信中です。



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■ 『コブラ会』シーズン1第5話「大事なのはバランス」のあらすじ

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■ コブラ会(Cobra Kai)あらすじ

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 コブラ会 相関図

目次

『コブラ会』シーズン1第6話「コブラの一団」ネタバレ

 以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。

 1979年、まだ12歳の少年だったジョニーがコブラ会の道場に出会った頃の回想シーン。

 現代に戻って、ジョニーは道場にあふれる入会志願者を見つめている。「腕前を見るから列に並べ」と声を掛けてもまとまりのない志願者達にあきれるジョニー。ジョニーは志願者に向けて、片っ端から毒舌を吐く。

 自宅の道場を再開させたダニエルは、娘のサマンサを8年ぶりの空手修行に誘うが断られる。妻や息子のアンソニーにも声をかけるが、誰もダニエルの空手に付き合ってはくれない。サマンサは父の前では気丈に振る舞っているが、SNSで自分に対する嫌がらせがまだ続いていることに悩んでいる。

 ジョニーの離れて暮らす息子ロビーは、友達に「親父の天敵だったやつ(ダニエルのこと)の部下になったと知ったら、親父はガッカリする」という理由だけで、ダニエルの店で働くのだと話す。

 学校でも仲間はずれにされていたサマンサは、理科の解剖の授業でグループに入れない。見かねたミゲルが自分たちのグループに入ればいいとサマンサを誘う。

 ダニエルの店で真面目に働くロビー。しかし、従業員のルイからからかわれて、腹を立てたロビーは店を飛び出し「辞めてやる」とダニエルに言う。ダニエルは自分も気が短いことや、最初は貧しかったことをロビーに語り、辞めるなとロビーを励ます。

 ダニエルは理科の授業中ミゲルに、学校の食堂で助けてくれた事の礼を言うが、「回し蹴りはいいけど、払いはイマイチ」とミゲルの空手にダメ出しする。ミゲルはサマンサが空手に詳しい事に驚く。

 数日後、ジョニーの道場ではすでに会員が激減している。辞めた者たちのことを「誰が腰抜けか試したんだ」とジョニーは言う。「リップ」とあだ名を付けられたミゲルの友人イーライは、ジョニーから「辞めてない、えらい」と言われるが、そのあとしつこく「唇の傷は見過ごせない。医療ミスか?唇の傷の話が嫌なら顔面タトゥーとかアイパッチとか目先を変えろ」と先天性口唇裂のことを言われて、道場を飛び出して行く。
 ミゲルは稽古が終わったあと、控室にいるジョニーに「厳しすぎる。僕の友達もいる。もう少し同情を」と言う。

 ロビーをからかった従業員のルイは、アマンダ(ダニエルの妻)にうながされてロビーに謝罪する。「ダニエルにもっと好かれたかったら、自宅に売上報告書を届けることだ。これはウソじゃない」とルイから言われたロビーは、ダニエルに報告書を届けに行く。

 自宅にいるサマンサは、SNSでミゲルから「ノートが必要なら言って」とメッセージをもらって喜ぶ。

 帰宅したジョニーは古いウォークマンを見つけ、1979年、コブラ会に出会った12歳の頃を思い出す。母と、その再婚相手の義理の父シドと、裕福な暮らしをしていたジョニー。空手を習いたいと言うと、シドは「ガリガリの白人のお前が?ブルース・リーになる気か?」とジョニーを小馬鹿にして口汚くののしる。やがて母とシドが口論になる。ジョニーはウォークマンのヘッドホンを耳に当て、二人の喧嘩が聞こえないようにボリュームを上げる。
 現在に戻って、ウォークマンを見つめながら、ため息をつくジョニー。

 売上報告書を届けるために、ダニエルの自宅にやって来たロビーは、ダニエルが自宅の道場でひとり空手の稽古をしているのを目撃する。ダニエルが受け取った封筒からヌード雑誌を出して見せ、ロビーは再びルイからからかわれたと気づく。
「さっきの空手、パンチはないの?」
 とダニエルに質問するロビー。
「パンチやキックより、大事なのはバランスだ」
 と答えるダニエル。
 「時間があるなら、やってみるか?」というダニエルに「もちろん」と答えるロビー。

 翌日、ジョニーが道場に行くと、さらに会員は3名欠席していた。「俺のせいだ。お前ら入門者に辛く当たりすぎた」とジョニーは言い、自分もかつては内面が弱かったと語る。
「コブラのように脱皮して、真の強さを得たんだ」
 と諭すジョニー。
 そこへ、イーライがやって来るがジョニーはイーライと気づかず「コブラ会へようこそ」と言う。その姿は昨日までとは打って変わって、髪を青く染め、モヒカンに固めていた。
「目先を変える」
 と宣言するイーライ。
 ジョニーはイーライを指差し、
「見たか。大切はなのは超格好良くなることだ」
 と、イーライの行動を絶賛し、「ホーク(鷹)」と呼び方を変える。

コブラ会シーズン1第6話の感想

 ジョニーの意外な過去が明らかになりました。

 義理の父シドは1話でも出てきましたが、会社経営者で経済的に裕福なようです。

 しかしジョニーは再婚相手のいわば「連れ子」で、どうやらあまり可愛がられてはおらず、それどころか罵詈雑言に近い言葉を浴びせられ、母ともども肩身の狭い思いをして暮らしていたようでした。

 過去に自分が義理の父からきつい言葉を浴びせられていたことを思い出し、ジョニー自身が改心した様子は意外な展開とも言えます。

 34年前の映画では、単純にダニエル対コブラ会の戦いだったものが、このドラマでは「コブラ会=ジョニー」にもそれなりの辛い歴史や過去があったのだ・・・というストーリーになっています。

 ダニエルに負けてから34年もの間、ジョニーが何をやっていたのかは明らかになっていませんが、かたやカーディーラーとして成功者になっているダニエルに比べ、安アパート暮らしで、酒浸りで、便利屋?の仕事もクビになっているジョニーが、この34年間、ずっと底辺をさまよっていたことは想像できる。

 その、仕事も金もなく、家族もない50過ぎのおっさんが、どうやってここから復活していくのかというのと、若い世代の同じように「いじめ」や「孤独」で負け犬に一度はなっているミゲルたちの復活や成長をからめたドラマが「コブラ会」なんです。

 単純な空手の戦いではなく、「負け犬」からどう立ち上がるか、というストーリーは、元祖「ベスト・キッド」にも通じるテーマですが、今回はダニエル、ジョニー、双方がどう変化していくか、というのが見どころだと思います。

 50過ぎて成長もなにも、今更遅いだろ!と・・・自分自身も含めて思います。

 しかし、一方で、まだまだ、もう一花咲かせたいと思えるのも50代。そして、まだ、最終列車に間に合いそう・・・なのが50代。
 そのあたりが、元祖「ベスト・キッド」を観たアラフィフ世代にとってたまらないゾクゾク感をもたらす・・・・と思っているのは私だけでしょうか。

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■ 『コブラ会』シーズン1第7話「答えにノーはなし」のあらすじ

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