テレビ朝日の長寿番組「タモリ倶楽部」で、万年筆の「カクノ」をカスタマイズする「デコカクノ」が紹介されたのが2020年5月9日の放送でした。
それを見てからというもの、我が家にあるカクノのスケルトンもどうにかしてデコってみたいと思うものの、検索してみてもやり方がさっぱりわかりません。
デコカクノとは?
そもそも「デコカクノ」とは、なんぞや?
これはどうやら2017年ころから文具好き、万年筆好きのあいだで流行りつつある「オリジナルカスタマイズされたカクノ」のことです。通称「カクスケ」(カクノのスケルトン)を染色したり、デコレーションしたりして、自分だけのカクノに変身させるという、なんとも楽しげな作業。
私も早速やってみたいと思ったものの、以外と情報が少ない。
「タモリ倶楽部」で紹介されていた「デコカクノ作家」の方のSNSを拝見すると、パーツをレジンで固定するのかなというのはわかるのですが、細かいコツが不明。
[blogcard url=”https://tvidealife.com/tamori-decoration-fountain-pen/” title=”【タモリ倶楽部】万年筆魔改造デコカクノてなに?” content=”「タモリ倶楽部」で紹介された「「デコカクノ作家」とは?文具を改造したり、デコレーションするって楽しそう。”]
例えばレジンは上手に注入しないと気泡ができるとか、底にある穴から漏れるんじゃないかとか、そのへんがわからない。
なのでわかる範囲で、いろいろな人がやっているカクノのカスタマイズ情報を集めてみました。
カクノにビーズを詰めるだけ
一番簡単なカクノのカスタマイズが「ビーズや石やスワロフスキーを詰めるだけ」という方法。
特にレジンや接着剤で固定する必要はないみたい。
エスメラルダちゃんが大好きなのでそのイメージで!透明カクノさんに手芸用のアクリルストーンをエスメラルダちゃんイメージの色をいれます(ディズニーアニメ見た人なら色でイメージわかるはず?)エルバンさんのエメラルドチボーを飲ませます。背景は遊星商會さん極光しりーず。エスメラルダちゃん! pic.twitter.com/eibeRSeQXf
— 龍華@エスメラルダちゃんの警備隊隊長 (@ryuuka1010) August 25, 2017
天然石だとまた印象が変わる。
カクスケの尻尾に詰めてみた。綺麗。
*。・+(人*´∀`)+・。*
躑躅→ピンクトルマリン(ルべライト)
孔雀→ブルートルマリン(インディゴライト)
紫式部→アメジスト#カクノ透明軸 #カクスケ #天然石 pic.twitter.com/VdVideNtzD— ぽん太ん男児の母 (にゃモンちゃん勝手に応援中?????) (@RINRING12) August 10, 2017
歯車や時計のパーツなど、メカっぽい詰め物もかわいい。
続カクノ透明軸カスタム。
手芸屋さんでレジン用と思われる時計のパーツのセットがあったのでスワロフスキーと一緒に入れてみた。がらくたみたいな、壊れたおもちゃみたいな雰囲気がお気に入り。#カクノ pic.twitter.com/0K2llVvdWJ
— ヒカル (@halcionbird) September 2, 2017
カクノにシートを入れる
ある意味、ビーズより簡単なのが千代紙やホログラムシートを入れる方法。
カクノ透明軸、色々デコってみた♪隙間にビーズを入れるのは、CON70では出来ない。そこで思いついたのが、軸の中をデコるパターン。真ん中は千代切り紙を、一番下は新宿トゥールズさんで買った透明ホログラムシートを入れたもの。#bungu #文具 #kakuno #万年筆 pic.twitter.com/peKFRNVgnQ
— naoko (@naokosandesu) August 20, 2017
紙にマスキングテープを貼る→カクノの内側に入れるという方法も。
これならすぐできそう。
カクノのEFに、適当な紙に貼り付けたマスキングテープを入れてあります。
インクは、パイロットのカートリッジでブルーブラックです。
今のところは、こればかり使っています。 pic.twitter.com/7JP785lkyJ— ひばこ (@hibako_hibako) October 17, 2019
タピオカなどに使用する太めのストローにマスキングテープやシールを貼って、カクノの内側に収納するという手法もあります。
透明軸のkakuno と某コンビニのストローをみて思いついたデコレーション。ストローは縦に切れ込み入れてマステしてます。 タンブラーみたいw #万年筆 #カクノ #コスモテック #月夜 #mt pic.twitter.com/gO8z7Sx0ds
— Yoshihiro Okabe@文具祭りの最前列の人 (@YoshihiroOkabe) August 13, 2017
「某コンビニのストロー」ていうのはおそらく、私もヘビロテしているファミリーマートのフローズンのストローだと思います。
[blogcard url=”https://tvidealife.com/deko-kakuno-20200609/” title=”【万年筆】超簡単マスキングテープで作るデコカクノ” content=”そして実際に、ストローとマスキングテープでデコってみました。”]
カクノにレジンを入れる
一番見た目がオシャレだけど、技術も必要なのが「レジン」を使ったデコレーション。
ビーズもレジンで固めれば、インクの交換時なども固定されて扱いやすいと思うのですが、ペンの重心が上の方(レジンを注入した部分)になってしまうと、人によっては「書きづらい」ということも懸念されます。
注意点として、レジンでネジの溝を潰してしまわないことと、底の穴からレジンが漏れるのを注意すること。
透明カクノ(カクスケ)で遊んでみました。レジンと少量のビーズや、手芸用の部材を使って楽しくアレンジ。
気をつける事は、尻部に穴が空いているのと、ネジ道にレジンが付かないようにする事。
#文具館コバヤシ豊田店#カクスケ pic.twitter.com/RRefIKtuN4— 文具館コバヤシ豊田店 (@KobabunToyoda) August 5, 2017
レジンを入れる前に、ネジの部分をマスキングテープで養生(保護)するという方法もあり。
カクノの同軸の接合部分の溝にレジン液がつかないようになんとなくでマステ貼ってみた。デコが終わって硬化させる前に剥がせばなんとかなるかなぁ。 pic.twitter.com/cBNFtGEVIb
— イドル (@Marchen_Noel) March 18, 2018
個人的には紙かストローにマステやシールを貼って入れる方法がとりあえずできそうかな。
余談ですがカクノはキャップの部分にも小さな穴が空いています。
これは小さい子供が万が一誤飲したときの対策だそうです。
SNSでカクノのデコレーションを検索していると、この穴があるために、インクの消耗が早い(蒸発が早い)という説もあり、マスキングテープなどでキャップの穴をふさいでいる人もいました。
ただマステを穴周辺に巻きつけている人もいたけど、可愛くカットして貼るとおしゃれに見えますね。
これも真似したい。
#カクノ がね。やはり、乾くわけですよ。#プレピー と比べると。
でも、カクノも好きなわけで。
乾燥防止にどれくらい効くかはわからないけど、マスキングテープで蓋をしてみた。インクっぽい柄を選んで色味を揃えてみた。
さて、効果のほどは?!#インク沼#マスキングテープ pic.twitter.com/kpbdbhwqI4— key_m (@key_miffy) November 24, 2019
カクノの染色
「タモリ倶楽部」では同時に染料でカクノを染色するデコレーションも紹介されていました。
これは番組に出演されていた「改造王子」こと遠藤禮朗さんが、ご本人のブログで詳しく染め方を紹介されています。
ブログはこちら
筆記具大学 万年筆研究科「樹脂染色法 ー①染色の基本編ー」