中瀬ゆかりブックソムリエ|90歳男の一人暮らしの本

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 2025年10月23日のラジオ・ニッポン放送「あなたとハッピー」で、新潮社の中瀬ゆかりさんがおすすめした本の紹介です。

 「中瀬ゆかりのブックソムリエ」のコーナーで、
「今、飛ぶように売れている」
 と紹介された、90歳の作家のエッセイとは?

中瀬ゆかりブックソムリエの90歳男性作家の老境エッセイ

 紹介されたのは、作家・阿刀田高(あとうだ たかし)さんのエッセイ「90歳、男のひとり暮らし」です。


 阿刀田高さんは、国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続けた作家。

 私が若い頃(40年くらい前・・・)は、星新一さんと並び称される「ショートショート」の名手」と言われていました。

中瀬ゆかりの「90歳、男のひとり暮らし」おすすめポイント

 中瀬ゆかりさんのお話しでは、
「明日の自分のために読んだら、めちゃくちゃためになった。
 基本的に考え方が明るい。」
 とのこと。

 たとえば、
「まあまあでいい」
「毎日1回は鏡で自分の顔を見る」
「教養(きょうよう)より、今日、用がある(きょう、ようがある)が大事」
 などの、高齢男性の一人暮らしの知恵と日々がとても参考になると。

中瀬ゆかりの大好きな阿刀田高の本

 中瀬ゆかりさんが「大好き」と挙げた阿刀田高さんの本は、初期作品18篇を収録した処女短篇集「冷蔵庫より愛をこめて」でした。
 表題作は、1978年の阿刀田高さんのデビュー作です。

 僭越ながら私の好きな阿刀田高さんの本は、直木賞受賞作の「ナポレオン狂」。
 10代の頃文庫本で読んで、文庫はどこかに行ってしまったけど、電子書籍で書い直して、近年読み直しました。40年経っても、面白さがまったく劣化しないどころか、同じ本なのに進化しているように感じるほど傑作です。

 特に表題作の「ナポレオン狂」は、10代頃は完全な作者の創作だと思って読んでいたけど、後年「実在のモデルとなった人物がいる」と知って、「ええっ!」とびっくりでしたね。

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