「しまった!ごはんを炊き忘れた!」
という時。
「急に炊飯器が故障」
という時。
「帰宅が遅くなって、急いでごはん炊きたい」
という時。
時短炊飯はガスコンロ、あるいは電磁調理器がおすすめ。
■NHKの中川家「探検ファクトリー」で紹介された、三重県伊賀市の伊賀焼土鍋工場の「炊飯土鍋」や「レンジで炊飯できる土鍋」はこちら
農水省のフライパン1合炊飯
時短料理だけでなく、防災としても知っておきたい「フライパン1合炊飯」。
お米を浸水させる時間が30分。そのあとは蒸らし時間も合わせて12分で完成。
浸水時間が面倒だと感じる方は、ふだんから「洗い米」(詳細は下記に)を作ってまとめておくと、すぐに炊飯可能。
炊き方の詳細は農水省のポストを参考に。
2024年1月1日に発生した能登半島地震を受けて、再投稿されたポストは↓こちら。
今回の地震をきっかけに私自身、災害の備えを改めて意識するようになりました。
— 農林水産省 (@MAFF_JAPAN) January 24, 2024
そんな中、過去の投稿「フライパン1合炊飯」を多くの方が見てくださっています。
私もやってみました。短時間で炊くためにも浸水時間、大事です!
このほか工夫できるポイントがこちらに ↓https://t.co/qG7hHnd2ul https://t.co/LKkM2X0Jts pic.twitter.com/YowHchUZeI
↓やってみたら目からウロコ!
https://tvidealife.com/frying-pan-rice
電磁調理器とストウブの炊飯用鋳物鍋
私は卓上用の電磁調理器と、炊飯用鍋を使ってごはんを炊きます。
私は土鍋やル・クルーゼなど、過去にもいろいろ「炊飯用の鍋」を買いました。最終的にストウブの 「ラ ココット」に落ち着きました。
1合のお米を洗って「浸水30分」はフライパン炊飯と同じです。
水250ccとお米を鍋に入れ電磁調理器、もしくはガス火なら、沸騰するまで約7分→弱火7分→蒸らし6分の合計20分です。
現在私は基本的に「ラココットデゴハン」をガスで使用しています。
ガスで炊く場合、お米1合なら、
1.中火で7~8分加熱(フタをしない)
2.沸騰したら超弱火にしてフタをし、7分加熱
3.火を消して5~6分蒸らす
です。
これを電磁調理器でやると、
1.フタをせず800wで4分30秒加熱
2.1200wで1分加熱(吹きこぼれに注意)
3.沸騰したらフタをして200wで5分加熱
4.電磁調理器を消して5分蒸らす
です。あくまでもストウブの「ラココットデゴハン」を使用した場合の時間設定です。
これはかなり美味しく炊けます。
夏にガスを使うのは暑くておっくうな時に、電磁調理器はおすすめです。
「うちはガスコンロだから」
というご家庭も、5千円くらい出せば卓上電磁調理器が買えます。
卓上電磁調理器があれば、炊飯だけでなく、お鍋にも使えます。
10分で炊けるごはんソフトスチーム米の失敗
さてここで「お米の浸水30分問題」について、考えます。
どんなに「時短炊飯」「時短レシピ」を目指しても、
「まずお米を洗って、30分浸水させましょう」
で、ガクッとなります。
数年前、神明食品というお米や雑穀を中心に扱う食品会社から「浸水不要で10分でごはんが炊ける」という商品が発売されました。私は早速その専用炊飯器「poddi(ポッディー)」を買ったのですが・・・・
結果として、これは失敗でした。
神明の「10分で炊けるごはん」は、専用のソフトスチーム米を買う必要があり、それ以外のお米だと普通の炊飯時間でした。さらに、10分で炊けるのは0.5合まで。結局あまり売れなかったみたいで、今は専用炊飯器もソフトスチーム米も販売終了しました。
Amazonにはまだ、商品情報は残っていますが、在庫はありません→小型炊飯器poddi(ポッディー) ホワイト
結局今、専用炊飯器「poddi(ポッディー)」を普通の炊飯器として利用するのみです。
時短炊飯を可能にする土井善晴先生の「洗い米」
ソフトスチーム米の失敗を踏まえて、たどりついたのが「洗い米(あらいごめ)」です。「洗い米」は料理研究家の土井善晴先生が提唱されている料理の裏ワザです。
お米を洗って(といで)ザルに上げ30分から40分水切りしたお米が「洗い米」です。これをビニール袋や保存容器に入れ、常に用意しておくと、浸水時間ゼロで炊飯できます。
洗ってしばらく置いて吸水したのが[洗い米] すぐに炊かない時は、水切りをシャっとして、ポリ袋に入れ、冷蔵庫に保管。きれいな水で水加減してすぐに火を入れる。きちんとけじめをつける伝統のごはん炊きは、雑菌がだんぜん少ないので、ご飯は傷みにくいというのが、おいしさの証明。 https://t.co/N3kDEgEMrV
— 土井善晴 (@doiyoshiharu) July 30, 2017
私も料理番組で土井先生が紹介されているのを観てから、冷蔵庫に洗い米を常備しています。たいていは1合分のお米を洗って、ザルで水切りして、保存容器に入れたものを3個くらいストックしています。
この状態なら冷蔵庫で2から3日は保存できます。ただそれ以上が経過すると、雑菌が繁殖しますので、ローリングストックで少しずつ新旧を入れ替えます。
炊飯する時は1合分(容器1個分)を鍋に入れ、分量の水を入れ、すぐ炊飯できます。
帰宅が遅くなりがちという方は、この洗い米を朝作っておくといいですね。
コツはお米が乾燥しなよう、ポリ袋もしくは密閉容器に入れること。
農水省の「フライパン1合炊飯」も、この洗い米があれば12分で炊けます。
もっと詳しく「洗い米」に関する情報を知りたい方は、「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトへ。糸井重里さんと、土井善晴さんが対談された時に「洗い米」が出てきます。土井善晴さんの「洗い米」に関するくわしい解説があります。
▼くわしくはこちら
「ほぼ日刊イトイ新聞」家庭料理のおおきな世界