ジュエリーデザイナーの笠原真寿美さんに関する情報です。
かつて通販専門チャンネルの「QVC」で人気だった笠原真寿美さん。
特に、ミステリーセッティングという革新的なセッティング方法のジュエリーのデザイナーとして人気だった。
現在はどうされているのか?
笠原真寿美さんデザインのジュエリーは、どこで買えるのか?
QVCのジュエルピニア(JEWEL PINIA Masumi Kasahara)
検索サイトで「笠原真寿美 QVC」で検索。
最初にでてくるのは、QVCの「ジュエルピニア(JEWEL PINIA Masumi Kasahara)」というブランド名。
しかし、そのサイトにアクセスしても商品は見当たらない。
「ジュエルピニア」というブランド名が発表されたのは、2016年5月。
笠原真寿美さんによる「現代女性の日常にふさわしい、個性的なジュエリー」をコンセプトとするQVCのカジュアルラインとしてスタートした。
昔のQVCで取り扱っていた笠原真寿美のジュエリー
実は、笠原真寿美さんのコレクションは2016年よりずっと前からあった。
過去の作品などが沢山紹介されている「QVC大好き」というブログがある。
ブログ主の方が、現在は別のサイトを運営されてるため、「QVC大好き」は2017年で更新が止まっている。
しかしそのブログの「笠原真寿美」カテゴリーに過去記事が残っている。
そこを見ると、かつては「レ・エッセンシャル」というブランド名で、QVC内で笠原真寿美コレクションが展開されていたことがわかる。
さらにそのブログによると、
「2007年7月、QVCで放送の「ジュエリー&ファッションアクセサリーデイ」にて、「Masumi Kasahara ジュエリー3周年」という特集があった」
との記事がある。
このことから、少なくともQVCでは2004年ころから笠原真寿美さんのジュエリーが販売されていたと推察できる。
実は私も密かにその頃、いつか笠原真寿美さんのミステリーセッティングのジュエリーが買いたいと思っていたものの、元々アクセサリーなどほとんど使わないので、買っていない。
だけど、紹介されるたびに毎回、あまりアクセサリーに興味がない私でもちょっと欲しくなるような、そんなジュエリーだった。
一時期QVCからGSTVへ移籍していた笠原真寿美
ところが笠原真寿美さん、一時期QVCから撤退?移籍?されていた。
2014年12月QVCでの取り扱いを終了していた。
いつ頃かはっきりした記憶がないが、宝石専門チャンネル「GSTV」に笠原真寿美さんが出演され、ジュエリーを紹介しているのを観て、
「あれ?QVCからGSTVへ移籍されたんだ」
と思ったことがある。
グルメやコスメのブランド、メーカーも時々、QVCで販売していたものが、気づくとライバル的存在のショップチャンネルに移っているなんてことがある。
そのあたりの、大人の事情は不明だが、笠原真寿美さんも一時期、QVCを撤退されて、GSTVでジュエリーを販売されていた。
GSTVからQVCへ戻ってきた笠原真寿美
一時期GSTVにしか出ていなかった笠原真寿美さん。
その笠原真寿美のジュエリーが再び、QVCへ戻ってきたのが2016年5月だった。
すごく覚えているのは、この時のQVCの放送で挨拶していた笠原真寿美さんが涙ぐんでいたこと。
勝手な想像だけど、GSTV時代はつらいことがあったのか?本当はQVCを離れたくなかったのか?やっとQVCに戻ることができて感動しているの?・・・・という印象だった。
その時に新たに笠原真寿美のQVCブランドとして発表されたのが「ジュエルピニア(JEWEL PINIA Masumi Kasahara)」と「ジュエルディヴァイン(JEWEL DIVINE Masumi Kasahara)」の2ライン。
「ジュエルピニア」は上に書いたようにカジュアルライン。
「ジュエルディヴァイン」は「高品質な宝石の美しさと選び抜かれたクラフトマンシップによる独自の世界感を凝縮した商品展開」が特徴のラグジュアリーラインだった。
QVCのジュエルディヴァイン笠原真寿美
↓そして、「ジュエルディヴァイン」は現在もQVCで販売されている。
ジュエルディヴァイン(JEWEL DIVINE Masumi Kasahara)の商品一覧
かつてのような「ミステリーセッティング」のジュエリーはないが、ラグジュアリーラインとしての高級感と、独自の世界感でQVCにて販売中。
残念ながら笠原真寿美さんの得意分野ともされていたミステリーセッティングのジュエリーは、現在ではフリマサイトやアンティークでしか手に入らない。
笠原真寿美のミステリーセッティングとは?
ミステリーセッティングといえば「ヴァン クリーフ&アーペル」が誇るサヴォアフェール(匠の技・職人技)の一つ。
「ミステリーセット」で1933年に特許を取得している。
宝石の側面に溝を入れ、その溝に地金を留めるため、表面からは爪が見えないという仕組み。
宝石の輝きを爪で遮ることなく、最大限に引き出せるセッティングといわれる。
GSTVのサイトにある「【ジュエリーのセッティング】宝石の石留めについて詳しくご紹介」の中では、
「「ミステリーセッティング」はGSTVが商標登録した高度なセッティングの名称です。」
という表記がある。
ずっと不思議だったことがある。
かつて2005年前後頃に笠原真寿美さんのミステリーセッティングがQVCで人気だった。
あの「ヴァン クリーフ&アーペル」と同じようなミステリーセッティングのジュエリー。
「ヴァン クリーフ&アーペル」で買えば、安くても数百万、ものによっては数千万もする。
例えば「家庭画報」のサイトで紹介されている「超絶技巧「ミステリーセット」とは?」ではミステリーセットのリングが紹介されており、4000万円とか、5000万円という表記。
こんな高額な「ミステリーセッティング」のジュエリーが、QVCでは10万円前後で買えるのだから驚きだった。
しかも、当時QVCで笠原真寿美さんのジュエリーを販売していた『LES ESSENTIELLES(レエッセンシャル)』というブランドは「ヴァンクリーフ&アーペルの娘が立ち上げたジュエリーブランド」とたびたび紹介。
笠原真寿美さんはそのブランド所属のジュエリーデザイナーという紹介だった。
「ヴァン クリーフ&アーペル」の娘だから特許取得の技術を使えるのか?
本家からクレームはこないのか?
・・・と、不思議だった。
今、QVCの笠原真寿美さんのブランド「ジュエルディヴァイン」を見ても、ミステリーセッティングのものはない。
いつから笠原真寿美さんによる、ミステリーセッティングのジュエリーがなくなったのかはわからない。
『LES ESSENTIELLES(レエッセンシャル)』ではないから、ミステリーセッティングはできないのか?
ミステリーセッティングはGSTVが商標登録しているからできないのか?
それとも単に、ミステリーセッティングがもう人気ないのか?
あるいは本家から、なにかクレーム的なものがあったとか?
そのあたりの大人の事情が、複雑に絡んでいるのかなあ・・・・
やはり笠原真寿美といえば「ミステリーセッティング」という印象が強い。
残念だけどミステリーセッティングではない笠原真寿美のジュエリーに、あまり魅力を感じないのは私だけだろうか?
↓かつてのミステリーセッティングの笠原真寿美ジュエリーは、中古品なら沢山出回っている。
【楽天市場】笠原真寿美のジュエリー(中古品)
だけどもう、新作は出ないのか?
大人の事情が関係しているのか、それとも笠原真寿美さん個人の事情なのか。
QVCからGSTVに移行して、QVCに戻ってきた時の涙が、何かを物語っていたような・・・
ミステリーセッティングの新作はGSTVでじゃんじゃん発売中
そこでふと思った。
「じゃあバンクリの娘のブランド『LES ESSENTIELLES(レエッセンシャル)』は今、どうなっているの?」
検索してみると、GSTVでしっかり販売されていた。
もちろんジェリーはどれもが「ミステリーセッティング」。
なんとなくわかってきた。
つまり、笠原真寿美さんと「LES ESSENTIELLES」の契約の終了?
かつてQVCでは「ミステリーセッティングと言えばこの人、笠原真寿美さん」だった。
詳細はわからないが、笠原真寿美さんが「LES ESSENTIELLES」から離れたということなのか?
であるとするならば(私の個人的な憶測です)、もうミステリーセッティングのデザインはできないということかな?
間違っていたらごめんなさい。
「LES ESSENTIELLES」のミステリーセッティングがどうしても欲しいという方はGSTVへ。
そうじゃない。私が好きなのは笠原真寿美さんのデザインなの、という方はQVCへ。
Instagramを検索してみると、一時的に「インビジブルセッティング」という呼び方で、ミステリーセッティングと似たような(というか、ほぼ同じ)ジェリーが笠原真寿美によってデザインされ、QVCで販売されていたこともあるようだ。
ただやはりそれを見て「もうミステリーセッティングという言葉は使えないんだな」と思った。
言い方が変わればいいというものでもなく、特許とか商標登録なので、そのあたりいろいろむずかしいのだろうと思った。
ミステリーセッティングはGSTVが商標登録している。
バンクリの娘が立ち上げたブランド「LES ESSENTIELLES」もGSTVで取り扱っている。
おそらくだが、ミステリーセッティングを「インビジブルセッティング」と呼び替えただけで、同等のものはつくれないだろう。
ミステリーセッティングができる職人さんを雇う。
ミステリーセッティングの設備が整っている工房を運営する。
そういったこともひっくるめて製造していくには、資金力が必要になる。
いくら笠原真寿美さんが素敵なデザインをしても、実際にジュエリーを作るのは別の人。
その人達が高い技術がないと、以前のようなものはつくれない。
見た目が似ていても「なんだか・・・違う」という仕上がりになってしまう。
もしかしたら、今後もQVCの笠原真寿美さんのブランド「ジュエルディヴァイン」で新作がでることもあるかもしれない。
そして「インビジブルセッティング」もつくられるかも。
しかしそれは「LES ESSENTIELLES」の時のものとはあきらかに違う。
それをどう受け止めるかは、あなた次第。