その2からのつづきです。
ざっくり言うと、
「41歳で高齢出産。子どもが生後6ヶ月の時に、夫が事業に失敗し失業。借金ウン千万円。生活費も渡せないと言われて、在宅ワークを始めました」
という話。
夫がやった、一番許せない事
「その2」に書いたとおりで、「生活費はしばらく渡せない」と言われて大喧嘩になり、その後も事あるごとに揉め、はっきり言って夫とはいまだに不仲です。
中でも、一番許せないことがあります。
思い出すだけで私はハラワタが煮えくり返るくらい腹が立つのですが、多くの人はこの話をすると、
「なんで?優しいご主人じゃない」
「許してあげなさいよ」
「そんなに腹を立てるなんて、あなたのほうがおかしい」
と言います。
そうですね、でも、私は許せない。きっと、死ぬまで許せないだろう。
だから私たち夫婦は「割れ鍋に綴じ蓋」なんです。
夫にもダメなとこが沢山あるけど、私もへそ曲がりで、変なことが「許せない」のです。ああ、許せない、絶対許せない。
それは、夫から「生活費は渡せない」と言われてから数カ月後の、私の誕生日のことです。
夫は、サプライズのつもりで、私にバースデーケーキを買って来たのです。
これが、本当に許せない。今思い出しても、イライラしてくる。
だって、そうじゃないですか?これって、優しさとか、いい話でしょうか?私はそうは思いません。
貯金を切り崩して、残高を気にしながら、10円、1円と切り詰めて生活する日々でした。貯金がすぐに無くなるわけではないけど、かといってこのままずっと夫からの生活費はゼロ、私の仕事は見つからないという状況が続けば、貯金は確実にゼロになる。その日が、刻一刻と近づいている。
子どもはまだゼロ歳で、おむつ代やどんどん成長するから洋服代、離乳食を作るための道具代、月齢に合わせたベビーグッズ、知育玩具だって買ってあげたい、絵本やお絵描きの道具だって、最低限のものだけでも買いたい、だけど夫からの生活費はゼロ。
そんな時に、
「ハッピーバースデー!」
と、数千円はするであろうバースデーケーキを渡されて、
「わーありがとう!」
なんて無邪気に言えますか?
私は、
「はぁ?はぁあ?何?何これ?てめえ、ふざけんなよ」
て激怒しました。
だって、そのお金があれば、お米やオムツやもっと、有意義なものが買えるじゃないですか。夫だって、何ヶ月も妻に生活費を渡してなくて、「生活、大丈夫かな?」て心配しているはずだと思って、
「大丈夫だよ、まだ貯金あるよ」
とは言っていたけど、だからといって、優先順位が違うだろ!!
数千円を使うなら、妻のバースデーケーキより先に、買うべきものがあるだろう。
あ、言い忘れましたが、水道光熱費や新聞代なども、夫は1円も払っていません(今もね)。なのに、長年、日経新聞を取り続けています。何のステイタスか知らんけど、日経を取ることを辞めようとはせず、生活費はゼロの時も取り続け、その代金も私の貯金から払っていました。
な・の・で なおさら腹が立つわけです。
バースデーケーキ買う金があったら、水道代とか、電気代とか、ガス代、新聞代にするから、その金をよこせ!
・・・と思いました。
夫は根本的にこんな感じで、どこか浮世離れというか・・・・現実離れして、夢の世界で楽しく生きている感じの人です。
それは出会った時からそうで、私もそこまでわかっているのだから、結婚するのももっと慎重になるべきだった・・・と今は思います(←こういうとこが私も私)。
追い詰めるとだいたい、逆ギレして暴言をはいたり、言い訳や、言い逃れや、とにかく自分に都合のいい解釈しかできない人です。
あと、思いつきで行動してしまう。
おそらく、ケーキ屋さんの前で偶然、バースデーケーキが目に入って「バースデーケーキ→嫁の誕生日→喜ぶ」という単純な思いつきで、深く考察もせずになけなしの数千円をはたいての買い物でしょう。
夫にしてみれば、昼食代を何日分浮かせてとか、自分が買いたかった〇〇をあきらめてとか、何かしらの犠牲を払ってバースデーケーキを買ったのに、
「てめえ、ふざけんなよ」
と言われて、オレこそ傷ついたと言いたげ。
本音では、ケーキをそのまま夫の顔に投げつけてやりたかった。
こんなもの、買う余裕があるなら、3千円でもいいから生活費をよこせ、と言いたかった。
でも、それ以上は私も、言いませんでした。
捨てるわけにもいかないので、バースデーケーキは食べましたが、まるでお通夜のような静寂と、沈黙の中で、砂を噛むような味気なさでノドに押し込みました。
在宅ワークがそう簡単に儲かるわけもなく
上記のような殺伐とした日々をおくりつつ、相変わらず夫からの生活費はゼロで、私の貯金の残高はどんどん減っていく。
背水の陣とはまさにこのことで、日になんども私は胃がキリキリと痛む。めまいがぐるぐるする。
育児ノイローゼなのか、更年期障害なのか、せまりくる「デフォルト・貯金も底をつく日」に対するストレスなのか、いや、その全てでしょう、とにかく私の体調もどんどん悪くなっていく。
本で読んだアフィリエイトというものを、見よう見まねでやってみるけど、全然、稼げない。収入は10円とか、20円とか、相変わらず微々たるもの。
ネバーエンディング・ストーリーですよ、これは。
まだ、その4 につづきます。