おたからやで金のネックレスとダイヤの指輪を買取してもらった実話

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 「おたからや」に関するエピソードです。
 数日前、18金のネックレスと、ダイヤの指輪を買取してもらいました。
「金相場も上昇してるし、かなり高く買い取ってもらえるんじゃないか」
 と思って行ったのですが・・・・

訳あり実家の家と土地の処分で多額の費用が発生し・・・・

 まず、その前に「プラチナのネックレス」の話から。

 母の遺品にあった、アクセサリー。
 指輪や、ネックレスや腕時計。

 ジップロックにゴチャっと雑に入れられた、見るからに「ジャンク」なもの。
「どうせ、ガラクタ。どれも安物だろう」
 と思っていた。

 しかし、いろいろ事情が。

 というのも、私が相続した実家の家と土地。
 処分費用が数百万円かかることになった。
 売却しようと何度も試みたが、まったく売れず(地方の過疎地の訳あり物件のため)。

 訳あり物件や売れない不動産を買い取ってくる業者に査定してもらったら、
「買取は無理。◯万円支払っていただけば、引き取る」
 と言われた。

 なんとかして売却の方向で模索した2年間。
 その間にも固定資産税や、片付け・修繕費でウン十万の出費。

 ご近所からは「伸びた植木が邪魔」「塀が崩れかけている」と矢の催促で、そのたびに片付け・修繕費用がかかるという地獄の物件。

「限界!だれか引き取って!助けて」
 と私は悲鳴を上げた。
 そして、費用がかかってもいいから引取業者にお願いしようとなった。

 費用の足しにするため、母の遺品も売却することに。
 ダメ元で向かった近所の「おたからや」。
 ジップロックの中身を全部、査定してもらった。

 古びた、ブランドも謎の腕時計。
 オパール?っぽい石(台座から外れて、石だけ)。
 銀色の銀?ステンレス?風のネックレス。
 その他、よくわからない金色や銀色の指輪やネックレス。

 どうせ値はつかないと思っていたら、まさかの、
「こちらはプラチナなので、買取できます」
 の答え。

 銀色のネックレスのひとつは、本物の「プラチナのネックレス」だった。
 ただし、造幣局のマークがないということで、かなり安く15,000円での買取。

 それでも、ジャンクだと思っていたネックレスが15,000円で買取してもらったことは、驚きだった。

18金のネックレスと購入価格20万円のダイヤの指輪の買取

 ならば、と18金のネックレスと、ダイヤの指輪も買取してもらうことに。

 どちらも母の妹の叔母たちからもらったもの。
 次女の叔母が昔くれた18金のネックレス。
 三女の叔母が昔くれたダイヤの指輪。

 実は、私の母が亡くなったのは40年以上前のこと。

 次女と三女の叔母は、母代わりとなって私を育ててくれた人。

 私が学校を卒業して、地元を出る時に、餞別として贈られたのが三女の叔母のダイヤの指輪だった。
「なにか困った事があった時は、これを売りなさい。買った時は20万したから、それなりの価値はある」
 と叔母。

 こう書くと「いい話」っぽい。

 しかし叔母は、本来その時に私が受け取るはずだった「母の生命保険」の数百万円を、全部使い込んでいた。
 渡された指輪の10倍以上の現金を、管理する立場だったはずの叔母が使い果たしていたのだ。

 そして18金のネックレスは、次女の叔母がくれたもの。
 「母の生命保険の使い込み」を知った叔母が(次女と三女は仲が悪い)、
「あんたも可哀想に。そもそも◯子(三女)に保険金の管理を任せた私達が間違っていた、ごめんね」
 と言ってくれたのだった。
 18金だから、それなりの価値があるということだった。

 ・・・・あれから30年。
 「なにか困った事があった時」と言われたけど、叔母たちに悪いと思って、私はそれらのものを大切に保管していた。

 しかし、実家の処分に多額の費用がかかると相談した時も、
「はぁ・・・そうなんだ。困ったねえ」
 と、何の解決策もない叔母たち。
 高齢だし、そりゃそうなんだけど、まるで他人事。

「もらった指輪やネックレスも、売らずに大切にしてきたのに」
 という自分が可愛そうになった。

 そこでふたたび「おたからや」へ。
 近すぎちゃって、困る・・・というくらい、近所にある。
 ニュースで「金が高騰」と聴くたびに「あの、18金のネックレス、売ろうかな」と思った。
 思ったけど、ずっと我慢していた。
 金相場は上昇し続け、売ろうかなと思ったときからさらに倍以上になっている。

 高価買取されたところで、私のお小遣いになるわけではなく、実家の処分費用の足しにするだけなんだけど。

 が、しかし・・・・・

 「おたからや」の機械で、叔母が「18金」といったネックレスを調べてもらうと、
「low gold」
 の表示。

 詳しいことはわからないが、「おたからや」の話では、
「金の含有量が少ないという結果が出た」
 という。

「18金と言われたんですが、18金ではないということですか?」
「そうですね、このように(と表示を見せられる)含まれる金の含有量は18金レベルではないと思われます」
 という回答。

「おたからや」の18金ネックレスと20万円ダイヤの指輪の査定額

 出された査定額はネックレスが2万円、ダイヤの指輪が7千円だった。

「安い・・・」
 内心そう思ったが、それで買い取ってもらった。

 18金と叔母は言ったが、18金ではなく、金以外の含有量が多いということ。
 ダイヤの指輪に至っては、デザインも古く、ダイヤの価値は低く、アクセサリーとしての再販も難しいことからこの値段ということ。

 帰宅してからネットで検索したら、「おたからや」で低く査定された金を田中貴金属工業に持っていったら高価買取してくれたという情報もあった。
「あれで良かったのかなあ・・・」
 と思いつつも、今さらどうこうする気力もない。

 それでも2つで27,000円という金額は、まだ良かったのかもしれない。

 どっちみち、実家を処分する費用には何の足しにもならないが。