節約と聞いて、何を思い浮かべますか?
安い食材を求めて、遠くの街まで買い物に行く?
交通費節約のために、多少の距離なら歩いて行く?
映画館で見たい作品を我慢して、テレビ放送されるまで待つ?
最大の節約アイテムは「家」に関するお金
節約するなら「まず固定費を見直せ」と言われています。
賃貸物件に住んでいる方は、家賃の見直しが最大の節約になることは言うまでもありません。特に東京・神奈川の首都圏エリアは、家賃が高いので見直しは必要。
私は独身時代75,000円の家賃を払っていたけど、今なら絶対借りない。
「当時はそんな物件なかったから、住みたくても住めなかった」
と言ったら、言い訳になりますが、本当に独身時代、シェアハウスがあったら即、引っ越していたと思います。
仕事が忙しく、遊びも忙しくて、部屋にはほとんど寝に帰るだけという方は、特に家賃の安いシェアハウスのような物件がおすすめです。
▼シェアハウスの詳細はこちら
◆家賃節約・上京応援|東京シェアハウス情報
シェアハウスのような共同生活は嫌だという方も、東京でも家賃6万円以下の物件を紹介してくれる専門サイトもあります。
さらに、東京でないなら、もっと安い「2万円台」などの物件も。
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◆東京6万円以下・全国家賃2万円台の賃貸情報
家賃を低く抑えるだけで、場合によっては2万、3万円の節約になります。
家賃が安いからと言って、フロ無しだったり、ボロボロだったりという物件ばかりではありません。
特に近年物件数がどんどん増えているシェアハウスは、リーズナブルな家賃わりに、都心に近い物件などもあり、
「シェアハウスなんて、知らなかった」
という方は、一度物件情報だけでも見てみてください。
水道光熱費はどうやって節約する?
私は、お風呂はほぼシャワーしか使いません。
湯船につかりたい時は、近所の日帰り温泉やスーパー銭湯を利用します。
さらに、シャワーも節約するため、シャンプーはしてもトリートメントやリンスはしません。
「え?髪がボサボサにならないの?」
大丈夫です。お風呂上がりに、洗い流さないタイプのトリートメントを使います。
今のお気に入りはオルビスのヘアミルク。
入浴はシャンプーして洗顔して体を洗って終わりです。
トリートメントの時間がないから時短にもなるし、その分のお湯も使わないから、水道代とガス代の節約になります。
もう何年も洗い流さないトリートメント派だけど、髪はさらさらです。
電気に関しては、夏場のクーラーの設定温度は28度。それ以上は下げません。暑かったらクーラーの28度の部屋で扇風機の強風を浴びます。
また、夜、寝るときはよほどの熱帯夜でない限り、扇風機だけで寝ます。
クーラーをつけるとしても、寝るときは設定温度29度です。
マンションなので気密性が高く、部屋に熱が籠りやすい。
だからクーラーをつけずに寝るときは換気扇をつけて、窓を3センチくらい開けて寝ます。
防犯のため、窓がそれ以上開かないように防犯ロックをつけています。
マンションには元々、通風孔がありますが、直径20cmくらいの丸い穴。換気扇をつけるとそこから外の空気は入って来ますが、部屋全体が換気されている感じではない。
寝ている部屋は通風孔がある部屋の隣なので、その部屋の空気はあまり換気されなかったんです。
そこで、寝ている部屋の窓を少し開けて、補助鍵をつけました。真夏でも深夜は気温が下がるので、外気を取り入れるようにしたらほぼほぼクーラーなしでも大丈夫です。
冬はエアコンの暖房は使わず、輻射熱暖房機を使っています。
エアコンだとどうしても温かい空気が上にいって、足元が寒いので設定温度も高めになりがち。
輻射熱暖房機はエアコンのように「空気を温める」のではなく、壁や床、天井を温め、その「輻射熱」で部屋を温めるので温かい。
エアコンのような風も出ないので、静か。ホコリも出ない。
あと冬場にコタツを出すと、ものすごい節約効果です。
コタツさえあれば輻射熱暖房も必要ないくらい。
去年、ワット数の高い石英管ヒーターのものから、フラットカーボンヒーターのコタツに買い替えたので、さらなる節約が期待できます。
照明器具はもう15年くらい前に、全部LED照明に変えました。
作り付けの蛍光灯の照明があるキッチンだけは、クリップライトにLED電球をつけた間接照明を2個使って、蛍光灯はほぼ使用しなくなりました。
蛍光灯や電球を使っていたときは、「球切れ」で頻繁に買い換えが必要だったけど、一番古い16年前に買ったLEDのシーリングライトは、まだ1回も交換していないから、ものすごいコスパです。
蛍光灯のシーリングライトを使っていたときは、最低でも年に一度くらい、2~3千円くらいの蛍光灯を買って、交換していたのが今では信じられない気持ちです。
ここ数年で最大の節約は冷蔵庫の買い替え。
2年前に「省エネ家電を買うと購入代金の20%が還元される」という制度を利用して、冷蔵庫を最新のものに買い替えました。
それまで我が家にあったのは「25年もの」の冷蔵庫。
買い替えたら月々の電気代が500円くらいは安くなったと思います。
それ以上に、冷蔵庫の食材が前より長持ちするようになった。
買い替える直前は、賞味期限がまだ残っているお肉が冷蔵庫で腐ってしまったりという珍事が発生していました。3日後くらいまで大丈夫なはずのお肉が、買った翌日には異臭を放つ・・・なんてこともあって、食材を無駄にしていた。
せっかく買ったのに食べすに処分というのは、最も節約になっていなかった。
「冷蔵庫、そろそろ買い替えないとな」
とは4、5年前から思っていたのに、まだ大丈夫だろうだましだまし使っていた期間に、今思えば随分食材を無駄にしたと思います。
冷蔵庫に限らず、経年劣化した家電は、早めに買い換えたほうが結局節約になります。
本・雑誌の読書好きなら読み放題のサブスク
本や雑誌が好きなら、電子書籍の読み放題「Kindle Unlimited」は節約になる。
月に最低2冊は本や雑誌を買っている人なら、Kindle Unlimitedで電子書籍を読んだほうが割安。
特に雑誌は最新刊もKindle Unlimitedで読めるから、買う必要が無くなった。
私は長年週刊文春の愛読者だが、週刊文春もついにKindle Unlimitedの対象雑誌になった。
Kindle Unlimitedの利用料は月額980円。
1ヶ月におよそ4冊発行される週刊文春も980円で読める。紙媒体で買うと現在1冊510円。4冊なら2,040円。これが980円で読めるのだからありがたい。
ファッション誌や、レシピの雑誌、文春以外の週刊誌もKindle Unlimitedで読める。
何十冊読んでも月額980円。
書籍に関しては、新しいものは対象外の事が多い。
昨日も書いたがKindle Unlimitedのゆいいつのデメリットは、対象外だとわかると買わないので、新刊書籍を読まなくなりがちということ。
動画のサブスクはプリペイドカードで
動画のサブスクは短期利用しかしない。
以前は何社も、動画サブスクを利用していた。全てクレジットカードを登録して、いつでも観られるようにしていた。
Amazonビデオ、Netflix、hulu、Disney+、U-NEXT、多いときは5社も契約していたが、そんなに動画を観る時間があるわけがない。気づいていったん全部、解約した。
Amazonビデオだけはプライム会員なのでPrime Videoがついてくる。
ふと映画が見たくなって、観るくらいだったらPrime Videoだけで十分。
先日Netflixの「新幹線大爆破」が公開されたときは、コンビニ売っているプリペイドカードを買って、一月だけNetflixを利用した。昨年「極悪女王」が話題になった時も、1ヶ月だけりよして一気見した。
クレジットカードを登録していると、まったく観ていない月でも自動継続されて利用料が発生して、引き落とされてしまう。プリペイドカードなら、ひと月(厳密には40日くらいだった)経ったら自動的に契約終了するので、無駄に支払うことがない。
使ったお金は「家計簿」で必ず記憶する
以前も書いたが、ほぼ30年近く家計簿をつけている。
50年前は「おこづかい帳」。
成人してからは「家計簿」。
一時期は「Excelの自作家計簿」。
紙にもどって「書店で売ってる家計簿」。
最終的に今は、インフルエンサーの影響を受けて、ノートに定規を使って作る「自作手書き家計簿」。
↓詳細はこちら
◆超カンタンな手書きシンプル家計簿とは?
節約の最大のアイテムは「家計簿」。自分が何に、いくら使ったかわからないまま、安いものを追いかけたり、ケチケチ消耗品を使っても、意味がない。
私は買い物をする時、特に「こっちの店のほうが安いから」とかは考えない。
それより、先月より今月のほうが食費が多いとか、去年より今年のほうが日用品にお金使っていないとか、そっちを気にする。
ある節約の本には、
「節約するためには、スーパーのチラシは見ない。見ると必要ないものまで、値引きで安いからと買ってしまい、逆にムダ使いが増える」
とあった。
わたしも同感。
なので、ふだん新聞は読んでも、スーパーのチラシはほとんど見ない。
映画を観るならイオンシネマ一択
イオンシネマには「55歳以上1,100円」というシニア割引がある。
イオンシネマ意外もシニア割引はあるが、どこも対象が「60歳以上」だから利用できない。
知らなくて、去年は普通の料金を払って、別の映画館を利用していた。
TOHOシネマズとか、東急シネマは60歳以下だとまだ一般料金だから2,000円。
去年の時点でもう、55歳超えてたからイオンシネマだったら1,100円で観れた映画を、2,000円払っていた自分が悔しい。
今後、年齢が上っていくにしたがって、映画だけでなく様々なシニア割引を熟知して、活用していきたい。
山崎えり子「節約生活のススメ」という本
昔、ベストセラーになった節約の本、山崎えり子著「節約生活のススメ」。
私はバイブルだと思って、数年間は繰り返し読んでいた。
「チラシは見ない」という節約術も、確かこの本に書いてあったことだと思う。
著者は夫が交通事故にあい、突然の収入ダウンした主婦。
かつて留学していた「ドイツ」で身につけた「シンプルライフ」のマインドで、楽しみながら節約するという内容。
私はこの本にあった「手作りアイスクリーム」も作ったし、廃油でつくる手作り石けんも実践した。何度も読み返して、著者のドイツ流の節約術に強い憧れを持った。
本はベストセラーになり、次々と続編が出た。
食費を節約するために著者がやっているという「干し野菜」を自作する方法と、干し野菜を使ったレシピの本というのまであって、買うかどうするか書店で迷った記憶がある。
ところが、びっくり仰天、数年後に著者の「逮捕・詐欺」報道。
実はドイツ留学とか、夫の話など全部ウソだった。
夫が事故にあったというのは事実らしいけど、そもそも夫でもなく、「内縁の夫」。
学歴(大学卒)やドイツ留学もウソ。結婚前は公務員だったもウソ。
そうなってくると、本の中で繰り返し語られる「35年住宅ローンを節約生活で浮いたお金で7年で完済」もウソなのだろうか・・・・とか、あれやこれやの節約術のどこまでが本当?全部ウソ?と思って、悲しくなった。
不世出と言ったら言い過ぎかもしれないけど、こんなすごい「節約のカリスマ」めったと現れないと尊敬していただけに、詐欺が明らかになったときは衝撃だった。
一度は処分した「節約生活のススメ」だが、3年前に古本を再度購入した。
ネット上で著者の「誤認逮捕」の記事とか読んでいると、少しかわいそうにもなったのだ。
ウソや詐欺は良くないことだけど、この人もなんだかものすごく苦労されてるようで、少し同情して、やっぱりあの節約はすごかった、もう一度読みたいと思ったのだ。
ところがおよそ20年ぶりに古本を改めて読み返しても、どこまでが真実でどこからがウソなのか気になるばかり。
当時は「なるほど」「そうなのか!」と感動して読んでいた内容も、今となっては疑心暗鬼で、腑に落ちない。一事が万事で全部ウソに見えてしまう。
節約って、本当に難しいと思い知る、一つの出来事だ。