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トリセツショー|タオルのトリセツ洗濯用せっけんとは?

 2023年6月1日のNHKで放送された「トリセツショー」で紹介の「タオルのトリセツ」に関する情報です。

 ごわごわタオルを「ふわふわ&吸水タオル」に復活させる「トリセツ」でした。
「せっけんと酢で失ったアブラを補給する」
 という方法を紹介。

 2つ覚えて帰ってください!
1.普通の洗濯洗剤で洗うと復活しない。

2.「お酢」をすすぐ時に入れる。

 絶対に間違えないで!普通にテレビのコマーシャルなどで宣伝している洗剤はつかいません。間違えると、タオルは復活しない!

 「洗濯用せっけん」とは、具体的にどんな洗剤かをご紹介します。

目次

「トリセツショー」ふわふわタオルの洗い方

 タオルをふわふわに復活させる方法は、番組公式のインスタグラムで紹介されています。
↓くわしくはこちら
Instagram「トリセツショー 【タオル】のトリセツ」

「トリセツショー」ふわふわタオルの【洗濯用せっけん】

 番組の公式のInstagramを見ても「洗濯用せっけんを適量入れる」と書いてあるだけ。
 「洗濯用せっけん」の詳しい説明はありません。

 「洗濯用せっけん」は、テレビCMなどで目にするお洗濯用の洗剤とは別物です
 ここでいう「洗濯用せっけん」は、「純石けん分だけを界面活性剤として使用した洗濯用洗剤」のこと。

 テレビでCMされている洗濯用洗剤のほとんどは、「純石けん分」ではなく「アルキルエーテル硫酸エステル塩(ボー●ド)とか、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(アリ●ール)とか、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アタ●ク)などの合成界面活性剤が原料。

 それらの成分のほとんどは、石油から生成されています。

 一方、「純石けん分」は植物性または動物性の油に水酸化ナトリウムを加えて生成されます。

 どっちがいいとか、悪いという議論は別にして、タオルをふわふわに復活させたいのなら、「純石けん分」が原料になっている「洗濯用せっけん」が必要になります。

 CM放送されている選択洗剤の中で、「洗濯用せっけん」の部類に入るのは、唯一シャボン玉石けん株式会社の洗濯用せっけんくらいです。

 合成洗剤とせっけん洗剤の違いについては、「シャボン玉」社の公式サイトにあります。
↓詳しく知りたいという方はこちら。
まずは知ってほしい、石けんと合成洗剤の違い

 番組内であまり「合成洗剤とせっけん洗剤の違い」が説明されていなかったので、これでは間違って一般的な洗剤で洗って、すすぎに酢を入れてしまう人がいるのではないか、と心配になりました。

 洗剤の原材料に「界面活性剤**%」と表示のあるものは、合成洗剤です。
 また「液性」は「弱アルカリ性」のものもありますが、「中性」のものもあります。

 「せっけんと酢」でタオルがふわふわになるのは、アルカリ性のせっけん洗剤が、酸性の酢で中和されて脂肪酸ができるからです。

 弱アルカリ性や中性の合成洗剤では、脂肪酸はできません。

「トリセツショー」ふわふわタオルにおすすめの洗剤

 「せっけん」が主成分の洗濯用洗剤は、原材料が「純石けん分」や「脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム」となっているものです。

 ドラッグストアなどでも見かける「洗濯用せっけん」は「そよ風」。

 パッケージにはっきりと「せっけん」と書いてあるものは、「洗濯用せっけん」と思って大丈夫だと思います。

 ドラッグストアより、ロフトやハンズなどのほうが取扱商品が多いです。

 サラヤの「arau(アラウ)」シリーズは香りも良くておすすめ。「トリセツショー」で使っていた洗剤もピンク色だったので、おそらくこの「arau.」だと思います。

 
 成分が合成洗剤より肌にも環境にもやさしいということで、「ベビー用品売場」などで売られていることが多いです。

 このほかパックスや、ミヨシ石鹸、「Mシリーズ」の松山油脂、などが「せっけん」メーカーとして有名。

 自然派、無添加の洗濯洗剤の中にも「合成洗剤」があり、原材料が「純石けん分」ではないものもありますのでご注意ください(「さらさ」や「エコベール」など)。

純石けん分の洗剤を長年使った私の感想

 私は一時期「合成洗剤は肌にも環境にも良くない」ということで、家中「純石けん分」の洗剤にしていたことがあります。

 なんだかんだで、10年以上は使っていた。

 洗濯だけでなく、シャンプーから、ボディソープ、ハンドソープ、お皿洗いや掃除用の洗剤まで、全部「純石けん分」のものにしていました。
 愛用してのは上記のような「シャボン玉」や「パックス」「松山油脂」などの石けん専門メーカーの商品です。

 洗濯などは初回に、
「うわあーー、ふわふわ。それに、いい香り(おひさまの香り)」
 と感動していました。
 「洗濯用石けん」で洗うと、柔軟剤などにありがちな合成された科学的な香料ではなく、天日干しされた素朴な綿の香り。赤ちゃんの頃に匂っていたような、懐かしい「日光」の香り、おひさまの香りがします。

 た・だ・し!

 最初はいいのだけど、長年洗濯用石けんを使い続けると・・・・・

 洗濯槽にとんでもない量の「洗濯カス」(いわゆるピロピロワカメ)が発生する!

 もちろん、定期的に専用洗剤で洗濯槽をお掃除していましたが、追いつかない勢いで洗濯カスが発生します。これは近代的な全自動洗濯機やドラム式洗濯機が良くないのだと思います。

 「純石けん分」を原料とした洗濯用石けんは、どうがんばっても「石鹸カス」が発生します。
 「石鹸カス」の正体は、石鹸の成分(脂肪酸)が、水道水に含まれるミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)と反応してできる「金属石鹸(金属石けん)」。
 これを防ぐには、水道水から完全にミネラルを取り除くしかない。

 ミネラルを取り除く方法は「純水器」という機械を使います。イオン交換樹脂というものを使って、水道水からミネラルを取り除く装置です。大変高額なもので、あまり一般化されていません。

 すすぎの時に毎回「クエン酸」や「お酢」などを入れて、極力石鹸カスが残らないように努力するなど、他にも方法はありますが、まあ、結局、疲れて普通の合成洗剤に戻りました。

 昔ながらの2層式洗濯機のようなものであれば、石鹸カスもたまらないし、万が一たまってもお掃除しやすいでしょう。
 しかし現代的な全自動洗濯機では、どうしても手が届かない洗濯槽の裏側などに石鹸カスがたまるので、「洗濯用石けん」を常に使うということは、私はあまりおすすめできません。

 手洗いか、2層式なら、まあ大丈夫かな・・・。

 洗濯用石けんが誕生した時代は、そもそも手洗いが主流でした。やがて時代が2層式洗濯機になっても、まだ洗濯用石けんは使えた。だけど、洗濯機の中が二重構造になっている全自動洗濯機になってからは、洗濯用石けんの連続使用はかなりキビシイと言わざるを得ない。

 世の中にはかつての2層式洗濯機の「洗う」機能のみを独立させたミニ洗濯機とか、バケツ型洗濯機というのがあります。
 洗濯用石けんを常に使うのであれば、それらのミニ洗濯機が一番おすすめかも。

 あとは時代が逆行するけど、昭和の2層式洗濯機で洗う。

 もちろん普通の全自動洗濯機でも「洗濯用石けん」は使えます。
 週に1回は洗濯槽クリーナーで掃除する。常に少し多めの水を使うなどして、石鹸カスが付着するのを防ぎましょう。

 私自身は「純粋装置」に憧れて、なんとか自作でできないものか、洗濯だけでも純粋装置が使えないだろうか試行錯誤した時代もありました。

 結果的には「予算」と「手間」を考えて、普通の洗濯洗剤(ボー●ドとかアリ●ール)を使うことにしたのでした。

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