W浅野主演ドラマ「抱きしめたいフォーエバー」のあらすじ

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 2023年10月7日の石田純一さんのYahooニュース「石田純一「不倫は文化」の代償」の影響だと思います。この記事にアクセスが集まっています。

 「抱きしめたい」は、1988年7月7日から9月22日までフジテレビ系列で放送されたドラマ。主演は浅野温子・浅野ゆう子のダブル主演。世の中に「トレンディドラマ」という言葉を定着させた「発端となった」とも言われています。



 スペシャルも4度製作され(1989年3月30日、1990年1月3日、1999年10月1日、2013年10月1日)、この記事は最後の放送となった2013年のスペシャルに関する内容です。

 ただ、石田純一さん関連で付け足すと、石田純一さんは1988年版の「抱きしめたい」に「二宮修治」役として出演。
 浅野温子演じる美人で独身のスタイリスト、麻子(あさこ)の知人の編集者という役どころでした。

▼さらに詳しい「あらすじ」はこちら(あらすじだけなら無料。有料だけどドラマも観れます)
アマゾンプライムビデオ【抱きしめたい!】

 個人的には当時、リアルタイムで「抱きしめたい」を観ていました。石田純一といえばそれまで、
「欽ちゃんのクイズ番組に、回答者として出ている人。役者と言っているけど、ドラマに出てるの観たことない。」
 という印象だったので、たしかに「抱きしめたい」で初めて、石田純一を役者と認識した気がします。

 ただ、何だったか思い出せないけど、「抱きしめたい」のあとに放送された似たようなトレンディドラマで、石田純一が突然、亡くなってしまう人を演じていたような・・・・そのあたりから、ブレイクしたような気がするのですが、検索してもそのドラマが見つからない。私の勘違い?

 当時たしか、トレンディドラマでは画期的なストーリーとか、意外な展開とか、話題だったような気がしたけど、あれは石田純一じゃなかったのかな・・・。

 それを踏まえて、なんだかそのあたりから世の中もバブル崩壊とかでどんよりしはじめ・・・トレンディドラマが方向転換したような感があって、鈴木保奈美の「愛という名のものとに」では、さらに衝撃的な「仲間の突然の死」が描かれたような・・・・間違っていたらごめんなさい。

 あと、石田純一といえば私の中では、黒木瞳さんと鶴田真由さん共演のドラマで、復習される精神科医を演じていたのが印象的(今、検索したら1993年の『ジェラシー』だった)。ドロドロしすぎてあらすじ忘れた・・・てくらい、不幸のつまったドラマだった。この頃(1993年頃)から佐野史郎の「冬彦さん」だとか、とにかくドロドロ展開のドラマが流行りだして、95年に浅野温子主演の「沙粧妙子最後の事件」が放送されるのよね。

 では、ここからは、2013年に放送された「抱きしめたいフォーエバー」に関する記述となります。

目次
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W浅野笑っていいともテレフォンショッキング

「二人とも、仕事以外で会うの?」
「会わないね(即答の浅野温子)」。

 浅野温子と浅野ゆう子が、ドラマの番宣で「いいとも!」のテレホンショッキングに出た。その時の、タモさんと浅野温子のこの会話が気になって、「抱きしめたい!Forever」を録画したのはいいものの、放送から放置すること約1ヶ月半。ようやく、録画を観ました。ふぅ~・・・・色んな意味で、ため息。

 「W浅野」といえば、バブル全盛期の頃の「もっともおしゃれなキーワード」(当時二十歳前後だった筆者)。

 浅野温子と浅野ゆう子、あの頃大人気だった「トレンディドラマの主演級女優」が、なぜかどちらも「浅野」という名字だったため、いつしか「W浅野」と呼ばれつつ、二人の共演はそれまでなかった。

 ちなみに、同じ名字だけど姉妹でも親戚でもなく、二人は赤の他人。

 浅野ゆう子は本名が「赤沢裕子」なので、浅野という名字は芸名。
 浅野温子は本名だけど、ドラマ「抱きしめたい」がスタートした1988年当時はすでに既婚者だったので、実際には「浅野温子」は結婚前の旧姓で、当時(そして今も)本名は「魚住温子」。

 余談ですが、NHKの男性アナウンサー魚住優さんは、浅野温子さんの一人息子さんです。

 魚住優さんは1984年生まれなので、ドラマ「抱きしめたい」が始まった当時は4歳。
 ドラマの中ではバリバリの独身キャリアウーマンを演じている浅野温子さんが、当時、実生活では4歳の男の子ママだったなんて、よく知らないまま見ていた私も、今あらためて振り返ると、いろいろ考えることがあります。

 ドラマ「抱きしめたい」で浅野温子と浅野ゆう子が共演すると発表された時、マスコミはこぞって「ついに共演、W浅野!」「W浅野、待望のドラマ開始!」と書きたて、ドラマはフジテレビ側が思っていなかったほどの高視聴率を得る結果となったため、その後も「スペシャル」と題した後日談が4回も放送されました。

 2013年版は、前回の第3回が1999年の放送なので、21世紀になって初のスペシャル。

 ・・・・というか、ここまで引っ張るとは思はなかった。「え?まだやるの!」て驚きでした。

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「抱きしめたい」あらすじの前に・・・

 まず、オリジナルの1988年版の連ドラのストーリーが思い出せない。

 そしてそのあと3度も放送されたというスペシャル(1989年3月30日、1990年1月3日、1999年10月1日)を全く見ていない。というか、スペシャルが放送されたことすら知らなかった。

 ということで、今回が4度目のスペシャルだそうですが、まあ観た感想では、オリジナルのストーリーや過去3度のスペシャルを見ていなくても理解できる内容でした。 


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 『栄光の園(えいこうのその)幼稚園の年少さんから四半世紀…』というお約束のセリフが物語の基本です。

 幼稚園時代からの親友同志の二人、夏子(浅野ゆう子)と麻子(浅野温子)の物語なんだけど、ポイントは
・夏子の夫、圭介(岩城滉一)は、麻子の元カレ
・夏子は事情があり、子供を産むことができない
この2つ。 

 そして夏子の夫、圭介は浮気症で、夫が浮気するたびに夏子は家を飛び出し、独身の麻子の家に転がり込んでくる、というパターンが繰り返されているもよう。

 今回も、お約束の大きなトランクを抱えた夏子が、麻子の自宅に転がり込んできて夫の不実を嘆く事から物語が始まる。

 そして、連続ドラマからのレギュラーキャストではW浅野以外は岩城滉一、野際陽子しか登場しない。ただし山下純役の本木雅弘は、手紙を読み上げる音声と、写真のみ、何シーンか出てくる。

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「抱きしめたいフォーエバー」あらすじ

 それではあらすじです。

 『栄光の園幼稚園の年少さんから…』の大親友、麻子(浅野温子)と夏子(浅野ゆう子)。二人の友情はすでに半世紀におよんでいた。

 独身で、スタイリストを数人抱える会社を経営している麻子の家に、お約束のごとく大きなトランクを抱えた夏子が転がり込んで来る。

 また圭介(岩城滉一)の浮気かと麻子が聞けば、今回は浮気ではなく、浮気相手との間に出来た1歳半の子供が原因と嘆く夏子。圭介は、かつて経営していていたカフェの従業員だった24歳の女性、樹李亜(じゅりあ)と関係を持ち、妊娠した樹李亜は子供を圭介に押し付けて、国外へ姿を消してしまった。  

 樹李亜の代理人としてやって来たのが弁護士の瀬戸恭一郎(草刈正雄)。
 夏子のために、瀬戸と交渉する麻子だったが、次第に瀬戸との間に恋愛感情が生まれる。
 一方、離婚届まで用意していた夏子と圭介だったが、海外へ逃亡して行方の知れない樹李亜に変わって、よりを戻して二人で子供を育てると言い出す。

 瀬戸からプロポーズを受けた麻子は、結婚式を計画するが、結婚式当日に瀬戸から「そこへは行けない」と連絡がある。瀬戸は、北海道の病院にいる元妻が末期がんで余命いくばくもないと知って、駆けつけていたのだ。

 結婚式のドタキャンにより、麻子と瀬戸の関係も終わる。それを見届けた夏子は圭介と離婚する。驚く麻子に夏子は、自分たちが先に別れたら、麻子は結婚に躊躇すると思い、よりを戻したふりをしていたのだと語る夏子。
 そしてラスト近くで、行方不明だった樹李亜が現れ、圭介から子供を引き取り去って行く。

 ラストは還暦祝いのパーティの話題を口にしながら、街を去って行く麻子と夏子の二人。

感想

 うーん・・・・・・な、ストーリーでした。
 何でこんな、バッドエンドにするのかしら。あのまま麻子は熟年結婚して幸せに、夏子は圭介と子供を育てて円満になってもよかったのに。

 あと、麻子の結婚式がドタキャンされる場面では思わず「101回めのプロポーズか!」とツッコんどきました(笑)。
 いくらなんでも還暦近い弁護士の男が、結婚式ドタキャンて、ありえんでしょ。しかも、事情は電話連絡かよ(笑)。
 それに、主要登場人物が少ないのも、なんだか閑散とした感じで、寂しかった。

 連ドラからのレギュラーキャストが4人、プラス市原隼人と草刈正雄の二人ですから、わずか6人。

 豪華に何人も登場人物を出せというのも変ですが、なんだかねえ、圭介の会社は経営難みたいだし、麻子も夏子も地味な日常を送ってるようだし、冒頭の夏子の旅行の話も海外ではなく「沖縄3泊4日」だし・・・・。挙句に皆不幸な結末。何が悲しくてこの歳になって、救いのないストーリーを最後まで観なきゃならんのか・・・・。

 そして、25年前はおしゃれだった「○○ちゅうの」「○○だあね」「アンタ○○しょ!」的な言葉遣いも小っ恥ずかしかった。
 「だっちゅうの」なんていまだに言ってるのは、「しぇー」とか「がちょーん」並に古いですよね(笑)。

 そして最初に書いたように、実際のW浅野が全く仲良くないという・・・・。

 そりゃあそうだよね、ドラマの中では結婚しているのが浅野ゆう子で、独身を貫いているのが浅野温子という設定になっているけど、実生活では逆。

 22歳で結婚した浅野温子は、ドラマ開始当時すでに一児の母。独身の、そしてその後も独身を貫く浅野ゆう子とはあまり共通点がなさそう(浅野ゆう子さんもその後、57歳のときに1歳年下の実業家の方と結婚されました)。
 ドラマみたいに幼い頃からの知り合いでもなければ、大人になってから知り合い、しかも未婚と既婚の女性じゃあ、仲良くなりようがないと思います。

 というか・・・・これは私の勝手な気持ちですが、ドラマ開始当時、浅野温子は「スローなブギにしてくれ」や「陽暉楼」など、映画でも主演級の役を演じ女優の地位を確立していたのに対し、きわどいポーズの写真集くらいしか話題もなく、ドラマといったら2時間サスペンスくらいしか出ていなかった浅野ゆう子が、「同等」の扱いで「W浅野」なんて呼ばれるのがちょっと腑に落ちなかった。

 私は映画「スローなブギにしてくれ」「陽暉楼」「薄化粧」で、体当たり演技を見せていた頃の浅野温子が好きでした。

 一方、当時すでに「落ち目のアイドル」にしか見えなかった浅野ゆう子が、突然「W浅野」でブレイクしてファッションリーダーっぽくなり、「浅野ゆう子のスタイルブック」みたいなのを出しているのが、驚きでした。「はあ?超ハイレグの写真集とかちょっと前まで出してた人が・・・」て思ったのは私だけなの?

 何かのバラエティで、写真集の過激な内容を指摘され、
「乳首だけは見せませんから(笑)」
 と豪語していた「W浅野以前」の浅野ゆう子。

 逆に言ったら、それ以外は限界まで見せるという・・・。まあ映画でフルヌードになっている浅野温子の方が「体当たり」といえばそれまでなんですが、映画で脱いだという点に「芸術性を重視して」というエクスキューズが許されますからね。

 私の勝手なイメージですが、浅野温子は初期の頃脱いで、だんだん着ていった女優(小池栄子が似たような言われ方してますが・・・)。

 一方浅野ゆう子はだんだん脱いでいった元アイドル。あのまま「W浅野」でブレイクしなければ、確実にフルヌード写真集とかを30代で出していたかなあ、という感じ。

 ある意味「W浅野」のブレイクで、限界まで見せていた浅野ゆう子が、どんどん着込みだして「好きなブランドはSHIPSです」とか「篠ひろ子さんをお手本にしています」とか言い出したのは、フルヌード写真集のタイミングを逸して残念とも言えます。重ね重ね、私の勝手な妄想ですがね。

 まあ、しかし、そんな感じでドラマ開始当時は「演技力」や「存在感」では浅野温子の方が上だった気がするけど、今回、妙なことに浅野ゆう子の芝居の方が上手い気がしました。

 というか、最近の浅野温子は、橋田ドラマでの意味不明のテンションとかセリフ回しとか、どうしたの?何があったの?という感じだものねえ・・・・。

 ウサギとカメじゃないけど、「W浅野」のブレイク以降、コツコツ女優業を続け、日曜午後のグルメ番組では香港を紹介し、首のシワをスカーフで隠し、地道にやって来た浅野ゆう子が温子を超えた気がする。

 言いすぎかしら。

 個人的には「昔の」浅野温子が好きなんですが、テレビドラマでコミカルな演技をやりだして以降はどうも好きになれません。

 浅野温子のテレビドラマで唯一好きなのは、暗い過去を持つ女刑事を演じた「沙粧妙子 -最後の事件-」くらい。

 しかし、「W浅野」は今回を最後にしてほしいですね。
 視聴率的にもぱっとしなかったようだし(12.9%)、美魔女と同じで、50代のW浅野が精一杯のおしゃれをして、若ぶっているのを見るのは、ちょっと辛いかなあ・・・・。

 今回唯一良かったシーンは、冒頭からずっとテーマ曲「アクアマリンのままでいて」がリメイクのELTバージョンだったのに、麻子がプロポーズを受けた後のシーンでオリジナルのカルロス・トシキ&オメガトライブの「アクアマリンのままでいて」が流れたとこ。
 あそこだけ、タイムスリップしたような楽しい気分になったわ。

 あと、お肌や顔のシワはともかくとして、お二人ともスタイルが25年前と変わらない点は「女優魂」を見せられました。
 相変わらず浅野ゆう子は足が細くて長いし、浅野温子も細いし、二人ともウエスト周りもスッキリしてる。

 そして、最後に麻子が離婚ていうストーリーは、ひょっとしたら夫役の岩城滉一さんが「もう、今回でこのドラマからさよならしたい」て思って、そういう展開を望んだのかもしれない(私の勝手な想像です)。

 岩城滉一さんはドラマ「北の国から」の草太兄ちゃん役も「岩城滉一といえば草太兄ちゃん」というイメージが固定化するのを嫌って、自ら「役の上で死んだことにしてくれ」て申し出て、突然の事故で亡くなる展開になった(北の国から ’98時代)ということが過去にありましたから。

 どうも、岩城滉一さんは、長年続くドラマで繰り返し起用されることがあまりお好きではない・・・と思われます。

 半生を「寅さん」に捧げた渥美清さんも、亡くなった後に山田洋次監督が「寅さんのイメージが固定してしまったのは、渥美さんにとっては申し訳なかった」的なことを言ってました。役者さんにとって、同じ役を何年も続けるというのは、実はあまりうれしいことではないのかも。

 見る側としては、今回のように「あのドラマ、あの役、あのセリフ、懐かしい」て、文句を言いつつも、何度でも同じ物語を見たいんだけどね。

 いやはやそれにしても、短くまとめるつもりがこんな長文になるなんて・・・・・・なんだかんだ言って、私ら世代にとって「W浅野」てやっぱり金字塔であり、憧れであった(過去形・・・)ことは間違いない。

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