「ドアを閉めなさい!」
と言い続けて早10年以上・・・・。
うちの子は何度言っても、何度言い聞かせても、ドアを閉め忘れることが多いです。
しかし、ある方法を使ってみたら、その「ドア開けっ放し」が一発で解決しました!
子どものドアの閉め忘れ・開けっ放し
うちの子は不思議なことに、玄関の鍵の閉め忘れはありません。
学校への忘れ物も少ないほうです。
トイレのドアや冷蔵庫のドアも使用後にちゃんと閉めます。
しかし、なぜか、不思議なことに、リビングのドアだけが毎回「開けっ放し」。
なんで?
いろいろ説明したり、言い聞かせたり、時には「閉めろ!」と怒鳴ったり、あれこれやってもダメでした。
特に、冬の暖房使用時と、夏のクーラー使用時、何度、
「閉めないと部屋が寒くなる(または、暑くなる)でしょ」
と言っても、それができなかった。
大きな紙に「開けたら閉める!!」と書いて、ドアの表裏両面に貼っておいたけど、そんなもの何の効果もありません。
しかし、ある本を読んでいて「これだ」と思う方法を思いつきました。
伝え方が9割
その本とは、コピーライターの佐々木圭一さんの「伝え方が9割」という本です。
この本の第2章にあった「ノーをイエスに変える技術」の中の「イエスに変える「7つの切り口」」という7項目のなかの2つめ「嫌いなこと回避」という方法論を実行してみました。
これは「こちら嫌いでしょ、だからやらない選択をしましょう」という切り口で、相手に物事を伝える方法です。
例えば、この本によると、自宅の前に自転車を置かれて困っている時に「自転車を置かないで」と張り紙しても効果がない。
この時に「嫌いなこと回避」の方法論でこう表現します。
「ここは自転車捨て場です」
自転車の持ち主はこの言葉を見て「ここに自転車を置くと、捨てられる」と思い、置かなくなる。
これは伝える相手の「自転車がなくなったら困る」という「嫌なこと回避」に訴えかける方法だそうです。
「嫌なこと回避」でドア閉め
そこで、早速、
「うちの子が、ドアを開けっ放しにすることによって起こる『嫌なこと』て、何だろう?」
と考えてみました。
嫌いなもの、嫌なこと・・・・で、思いついたのが「虫」。
そうです、うちの子は虫が大嫌いで、コバエが飛んでいても、ぎゃーぎゃー大騒ぎするんですね(これはこれで、別の困り事でもあるんですが・・・)。
そこで、ドアこう書いて、貼り紙しました。
「虫が入るよ ドアを閉めてね」
実際には、リビングと廊下をへだてるドアなので、開いていようが閉まっていようが虫は関係ないのですが、「嫌いなこと回避」の法則で思いつくのがこれくらいしかありませんでした。
しかし、やってみたところ、効果てきめん!
子どもは、貼り紙した瞬間から、
「やだ、虫やだ」
と言って、ドアを閉めるようになりました。
さらに効果的な方法
ただ、言葉だけの貼り紙だとやがて「形骸化」といって、「形だけのもの」になって、効果が低下してしまう可能性もあるんですね。
なので、もっとビジュアルで「嫌だ」と訴えかけるために、キモい虫のイラストを貼りました。
うちの子はなぜか「ミニスキュル」というアニメ映画のイラストが大嫌いなんですね。
「目が、気持ち悪い」
といつも言ってます。
その2つを組み合わせて、いかにも「嫌い」と思うようなイラストを描きました。完全に私オリジナルな、架空の「気持ち悪い虫」です。
しかし今度は、
「虫の絵が気持ち悪すぎて、廊下の向こうにあるトイレや玄関に行けない」
と言い出しました。
「お風呂入りなさい」
と言っても、
「ドアの向こうに貼ってある、虫の絵がキモすぎて、お風呂場に行けない」
とまで・・・・。
そこで、最初は廊下側に貼っていた貼り紙を、反対側のリビングの側に貼り替えました。
が、それだとリビングからキモい虫の絵がいつも目に入る。
自分で描いておきながら、言うのも変ですが、さすがに私も、この絵がいつも目に入る所にあるのはどうも居心地が悪い。
そこで、思いついたのが、
「ドアを開けた時は貼り紙が見えて、ドアを閉めると見えなくなる方法」
です。
我ながら、思いついた時は「名案!天才!」と思いました。
ドアを開けた時見えて閉めると見えなくなる方法
分かりづらいと思ったので、イラストにしました。
↑このイラストの赤い四角部分に「伝えたい貼り紙」を貼ります。
青い四角部分には、見たくない貼り紙を隠すものを貼ります。
最初、ただの白い紙とか、カレンダーか何かを貼ろうかと思いましたが、せっかくなので名画を貼ってみました(笑)。
これは、100円ショップのキャンドゥで買ったクリアファイルです。3、4年前に買ったものなので、もう売っていないかもしれません。
この他にゴッホの「ひまわり」やクリムトの「接吻」、ダヴィンチの「モナリザ」などもありました。
フェルメールの後ろには、キモい虫のイラスト入貼り紙が隠れています。
ドアを開けると、貼り紙が目に入るようになっています。
これで子どもは確実に、ドアを閉めるようになりました。
換気のためにドアを開けている時ですら、
「虫がキモいからドア閉めてよ」
と言うようになりました。
これからクーラーのシーズンで、
「ああ、今年もまたドア閉めろ、ドア閉めろって、毎日言い続けなくちゃいけないのか・・・」
と思っていたけど、もうその心配はなくなりました。
「伝え方」て本当に大事ですね。
私自身も「目からウロコ」の「嫌いなこと回避」の伝え方でした。
ただし、あまり恐怖心をあおるようなやり方は良くないです。
「嫌いなこと」の表現方法は、ほどほどに。
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