1984年に製作されたアメリカ映画「ベスト・キッド」の34年後を描くドラマ「コブラ会(Cobra Kai)」のあらすじです。
youtubeの有料サービス『Youtube Premium(ユーチューブ プレミアム)』で、2018年5月3日から公開(配信開始)されたyoutubeオリジナルのドラマ「コブラ会」。
その後、コンテンツはNetflixにお引越し(Netflixが配信権を獲得)。
2020年8月28日からNetflixにて配信中です。
▼前回はこちら
■ 『コブラ会』シーズン1第7話「答えにノーはなし」のあらすじ
▼あらすじの一覧はこちら
相関図はこちら
コブラ会 相関図
『コブラ会』シーズン1第8話「過去からの脱皮」ネタバレ
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
空手大会への出場が決まったことで、ジョニーはやる気上々になっている。
廃車置場を利用して、コブラ会の猛特訓が開始される。
その頃、ダニエルの自宅には母のルシールが訪ねてくる。
庭のバーベキューでコブラ会が空手大会に出場する話題が出ると、ダニエルは母とともに「コブラ会は不良集団」「ひどい目にあわされた」と悪口を言う。横で会話を聞いていたサマンサはミゲルのことを思って「コブラ会は不良じゃない」と反論するが、父のダニエルから、
「コブラ会は決して変わらない。あんな奴らと関わるな」
と忠告されてしまう。
コブラ会の道場で居残り練習をしていたミゲルは、スマホに送られてきたサマンサの画像を自慢気にジョニーに見せる。それを見たジョニーは、ミゲルの彼女が「ダニエルの娘」と知って驚く。
ジョニーはミゲルに、1982年、アリ(ジョニーの高校時代の彼女)と出会い、2年間は順調な交際だったのに、ダニエルが街に現れてから二人の関係がこじれた過去を語る。
「ラルーソー(ダニエル)のせいでアリを失った。ラルーソーに気をつけろ」
とミゲルに忠告するジョニー。
ダニエルの家では、母のルシールとアマンダ(ダニエルの妻)のケンカが始まる。サマンサはミゲルにSNSで連絡し、母と祖母のケンカの仲裁で週末が潰れるだろうと伝え、ミゲルも空手の練習で日曜も休めないと言う。
サマンサはミゲルに空手道場なら他にもあるから、別のところを試してみたらとさり気なく言うが、ミゲルは「先生を裏切ることはできない」と言う。
ミゲルの母に夕食を誘われたジョニーは、ミゲルの家で、彼の母や祖母と一緒に食事する。
ミゲルの母はジョニーに「18歳で結婚してミゲルを妊娠したあと、夫の本当の職業が悪党だとわかったので逃げてきた」と過去を語り、
「過去の過ちと未来は関係ない」
と言う。それを聞いたジョニーは何かを感じ取り、食事を終えて自宅に帰ると、汚れた部屋を片付け始める。
翌日、空手の練習のためにダニエルの自宅にやって来たロビーは、偶然サマンサに出会う。
サマンサは自分が、父の空手指導から開放されたことの感謝をロビーに伝え「『木』のやつ、頑張って」と言う。
ダニエルは郊外の湖のほとりへロビーを連れ出し、そこで空手の練習をする。
ダニエルが「バランスが大切。人生も同じことだ」と言って、父親がいない苦労は自分もわかるとロビーに言った時、ロビーは自分が実はジョニーの息子だと告白しようとするが、ためらったあげくやめる。
その後ダニエルは、横倒しになった大木の上にロビーを立たせて、不安定なその場所で空手の練習をするよう指示する。
ミゲルはコブラ会のアイシャに、ジョニーから聞いたダニエルの話が気になってサマンサとの交際に自信がない。彼女の父親(ダニエル)もきっと、コブラ会の自分を嫌っているはずだと言う。サマンサと幼馴染のアイシャは「昔から知っているけど、ダニエルさんはいい人だから、直接話してみれば」と言う。横で会話を聞いていたイーライはミゲルに「自宅に押しかけろ」と言う。
ジョニーはかつての実家を訪れて、義父(母の再婚相手)のシドに、これまでシドから受け取った金の全額を突き返し、
「二度と会うことはない」
と言って去る。
意を決してサマンサの自宅にやってきたミゲル。しかし、そこには楽しげに庭で食事するダニエル一家とロビーの姿があった。ミゲルは遠巻きにその様子を見て、ダニエルに会う自信をなくして立ち去る。
ジョニーは自宅で、息子ロビーへ「やっと気づいた。これまでどれほど人生をないがしろにしてきたか・・・」と、不実を詫びる手紙を書いている。そこへ突然、ダニエルの自動車販売店の部下・ルイとその仲間が現れ、警告だと言ってジョニーの車を破壊し火をつける。激怒したジョニーはルイからダニエルの自宅を聞き出し、彼らが乗ってきたバイクを奪って、走り出す。
コブラ会シーズン1第8話の感想
ああ、やっちまったよ。
直前まで「これまでどれほど・・・」て息子に反省の手紙を書いて、ようやく人生の建て直しに本腰を入れ始めた様子のジョニーが、どうかダニエルに暴力をふるって、また元の「世捨て人」みたいな自暴自棄な暮らしに戻りませんように。
面白かったのは、ジョニーが過去の出来事をミゲルに語る場面。
映画「ベスト・キッド」の場面がそのまま、回想シーンとして使われているのも懐かしいけど、それ以上に、映画で見ていたころは完全に「ダニエル目線」で、ジョニーはひたすら嫌なヤツ、ただの不良のイジメっ子にしか見えなかった。
それが34年の時を経て、ジョニーから「ダニエルのせいで自分は彼女と別れた」みたいに語られると、なるほど、たしかにジョニーはジョニーでかわいそう。
あの頃、ジョニーのふるまいは完全に「悪者」で、ダニエルのほうが「いい人」だったけど、彼的にはせっかく順調な交際をしていた彼女までダニエルに奪われ、挙句の果てには空手大会で辛い負け方をして、そこから人生全てが狂っていったわけですから、同情してしまいます。
というか、そういう風に、違う角度からジョニーの立場を描くドラマのやり方が「上手いね」て感じ。
余談ですが「ベスト・キッド」でジョニーの彼女「アリ」を演じていたのはエリザベス・シュー。その後、ニコラス・ケイジ主演の映画「リービング・ラスベガス」では、相手役を演じて高い評価を受けました。「バック・トゥー・ザ・フューチャー」でも、2と3でマーティの彼女役を演じています。
今後エリザベス・シューの「コブラ会」への出演もあることを期待します(今のところは、出てないのでね)。
▼続きはこちら