生理の新常識で紹介の「ピル」(あさイチ)

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 2019年7月8日NHKで放送の番組「あさイチ」で紹介の「ピル」に関する情報です。

 「生理の新常識SP」で生理が楽になるというピルや、子宮の中に入れるホルモン剤、進化した「生理用品」などが紹介されました。

 私も最近になってピルや「進化した生理用品」などを体験したばかり。

 一口に「くわしくは産婦人科へ」と言われても、場合によっては「産科」がメインで、生理痛や月経困難症などの治療はあまり得意としていないような病院もあります。

 私自身の体験もふまえて、それらの情報をまとめました。

目次

長い長い「生理痛」との戦いでバカを見た私

 生理痛で悩んでいる方は、やはり番組で紹介されていたような「低用量ピル」を産婦人科で処方してもらうのが一番の近道だと思います。

 私自身、30年近く生理痛で悩まされました。

 途中、2回ほどあまりに生理痛がひどくて、産婦人科を受診しました。

 1度目はおよそ25年位前。
 その時は子宮がんの検査と子宮筋腫などの検査をされ、その両方ともないので問題ないと言われて終わりでした。個人的には「え?もっと調べてくれないの?月経困難症とか子宮内膜症とかの検査は・・・」と思いましたが、選んだ病院が間違っていたと諦めて、そのまま特に薬や治療法もないまま帰宅しました。

 2度めはおよそ15年前。
 その時も同じような子宮がんや筋腫の検査をされ、特に異常はないと言われ、帰されそうになったので、
「でも、毎月痛くてがまんできないのですが・・・」
 と強く主張したら低用量ピルをすすめられました。
 しかし、私自身が薬に抵抗があって、番組でも言われていたように「薬は良くないのでは?副作用は?その後の妊活は?」といろいろ迷いがあり、けっきょく低用量ピルは断りました。

 今思えば、迷いを捨てて、ピルを飲めば良かったと思います。
 本当に、昔の「太る」とか「副作用が怖い」とかは、誤解だとあとになってからわかりました。

その後ピルを飲んだ結果

 私はその後、妊娠、出産などを経て、いわゆる更年期にさしかかりました。

 すると、以前は一ヶ月だった生理周期がどんどん短くなり、20日に1回というサイクルになりました。

 20日周期というのは、終わったと思って2週間経ったらもうまた来た、という早さです。ひと月に2回生理があるなんていうこともザラで、これはさすがにつらいと再び産婦人科へ言ったら、ホルモン剤をすすめられました。

 これは、あとで調べてわかったのですが、中用量のピルでした。

「飲んでいる間は生理が来ない」
 と言われて、飲み始めたら、恐れていた副作用(頭痛や吐き気)などもまったくなく、それどころかむしろ体も楽になって、20日周期の生理もコントロールできるようになって、驚きでした。

 ただ、私の場合、生理痛に対処する「低用量ピル」ではなく、どちらかと言うと更年期による月経不順の要素が大きいので、そこのところは今回の「あさイチ」のテーマとはちょっと違います。

 だけど、中用量のピルでも特になんの不調もなく飲み続けられて、旅行などに生理が重なるという不都合も回避できるし、体調もいいしで、
「こんなことなら、もっと若い時からピルを飲んでおけばよかった。無駄に痛みに振り回されて、後悔以外のなにも残らない」
 と思いました。

産婦人科は選ぶべき

 ただ、産婦人科ならどこでもいいかというと、そうではないと思います。

 今回「あさイチ」に出演されていたような産婦人科医の方の産婦人科なら、話も通じると思いますが、私自身の経験上、いまだに古い考えというか、月経困難症や子宮内膜症にあまり真剣に取り組んでいない産婦人科があって、
「子宮がんの検査で異常がなく、子宮筋腫もなければ生理痛は普通」
 と思っている産婦人科医もいます。

 実感として、年配の産婦人科医(特に男の先生)は、そういった昔の古い考えがまだ残っていて、「ガンや筋腫がなければ、生理痛がつらいというのはわがまま」と思っていたり、特に異常がないのに苦痛を訴えると「大げさな人」で終わってしまうことも。

 私自身、生理痛で受診した時とは別に、30代後半に一時期、妊活で産婦人科に通っていた時期があり、その時の医師に生理痛がつらいというようなことを相談したら、
「そんなに?ふーん」
 という返事だけで、心底驚いたというか、猛烈な嫌悪感が湧き上がり、妊活をやめてしまった事があります。

 生理痛で産婦人科を選ぶ時は、その病院の公式サイトなどをよくチェックして、月経困難症や子宮内膜症にもちゃんと目を向けている病院かどうか、しっかり調べましょう。

 ホームページに「出産件数〇〇件!」などと、出産をメインで扱っているような記述がある病院の場合、私の経験上「生理痛」でも診察はしてくれると思いますが、待合室が妊婦さんであふれていてなんだか居心地がわるかったり、上記のように「ガンも筋腫もないので大丈夫」的なことを言われて終わりかもしれません。私に「そんなに?ふーん」と言った医師も、そういう産科をメインでやっている病院の医師でした。

 くれぐれも、産婦人科をしっかり選びましょう。

 「産婦人科」だと、妊娠出産の「産科」も含んでいるので、思い切って産科のない「婦人科」のみの病院や、「レディースクリニック」で探したほうがいいかもしれません。

 わたしも、ホルモン剤を処方してもらった病院は、それまでの経験をふまえて「産科」のない「婦人科」を探して受診しました。

ピルの本

 ピルにはいろいろなタイプがあります。

 一つのピルで吐き気や倦怠感が出ても、別のピルに変えると大丈夫だとうこともあります。

 ネット上でも「低用量ピル タイプ別」などのキーワードで検索すれば情報はありますが、ちゃんと真剣に検討したい方にはピルに関する本を読むことをおすすめします。


改訂版 女性のためのピルの本



婦人科医が教える 誰にも聞けない生理のお悩み解決法


出血が4ヶ月に1回のピルを紹介していた病院

 「あさイチ」を観ていて、登場した医師の病院はどこも「ここなら生理痛で受診しても親身になって診てくれそう」と思いました。

 最初に登場した「ピル利用歴16年。(自分で)7種類を飲み比べた」という産婦人科医の先生は深沢瞳子(ふかさわとうこ)さんでした。
 出血が120日(4ヶ月)に1回のピルも、こちらの病院で紹介されていました。

 調べたところ「ピル専用」の外来もある女性クリニックでした。
 公式サイトによると、スタッフも全員女性だそうなので、生理痛などの相談には行きやすそうです。
 妊娠出産を扱う「産科」がないという点でも、「生理痛」などの相談には適していると思われます。

▼深沢先生の病院の公式サイトはこちら

■ 赤羽駅前女性クリニック

 もちろん、この病院以外でも「出血が4ヶ月に1回のピル」は処方してもらえます。

 これは2017年に発売されたドロスピレノン・エチニルエストラジオールという新薬で、商品名は「ヤーズフレックス配合錠」と言います。

 「ヤーズフレックス 婦人科」というキーワードで検索すれば、お近くの病院が見つかるかもしれません。

体内に入れるホルモン剤を紹介の病院

 テレビ番組のコメンテーターなどにも出演されている産婦人科医の宋美玄(ソン ミヒョン)さんも登場しました。

 宋さんが紹介していたのが、「子宮の中に入れて、黄体ホルモンが5年間出てくる器具」でした。

 これは「IUS」と言って、商品名としては「子宮内黄体ホルモン放出システム ミレーナ®52mg」と呼ばれているものです。

 別名「子宮内避妊用具」とも言われ、医師による装着、除去が必要な器具ですので、病院に行って診察・相談の上、使用できるものです。

▼宋先生の病院の公式サイトはこちら

■ 丸の内の森レディースクリニック

東大病院 女性外来

 「あさイチ」のスタジオで解説されていた女性医師は、東大病院産婦人科の先生、甲賀かをりさんでした。

 東大病院を受診する場合は、紹介状が必要になります。

 大病院(特定機能病院・一般病床500床以上の地域医療支援病院)で、紹介状なしで初診を受ける場合は別途料金(8,100円)がかかります。

▼くわしくはこちら

■ 東大病院「よくあるご質問」

 また、東大病院は「原則予約制」となっておりますので、初診の場合は予約センターにて予約が必要です。

 くわしくは東大病院の公式サイトを御覧ください。

▼公式サイトはこちら

■ 東大病院「受診 (初診・再診)」

追記 あさイチ「女性の心とホルモンバランス」の医師

 2021年2月10日の「あさイチ」の特集「女性の心とホルモンバランス」に出演されいた産婦人科医・高尾美穂先生が副院長のクリニックはこちら。

 ■ イーク|東京都の人間ドック・婦人科検診

 高尾先生は「イーク表参道 副院長」です。

進化した生理用品

 番組で「進化した生理用品」と紹介されていたのは「月経カップ」や「スクーンカップ」「生理カップ」と呼ばれるものでした。

 私自身も数ヶ月前に体験してみました。

 確かに漏れない、違和感ない、交換回数が少ないなどのメリットがある一方で、消毒が必要(哺乳類用の消毒剤ミルトンを使います)だったり、使用後の洗浄も必要になります。

 また取り出す時に気をつけないと、中に溜まった血液を床や服にこぼしてしまうという失敗もあります。

 使用していない時の保存方法なども、ビニールなどの密閉されたものに入れないとか、通気性をよくするとか、いろいろ面倒で、私は数回使ってやめました。

 取り出す時は、まず手指を清潔に消毒する必要があるので、災害時など、逆に使用に不向きと思われます。

 私は毎回手を洗って清潔にしてから取り出すのが面倒だったので、使い捨てのビニール手袋(百均のもの)を使用していました。

 ビニール手袋なら、中身をトイレに捨てて、そのまま裏返した手袋にカップを入れ洗面所に運び、そこで洗浄できます。

 お手洗いの中に洗える場所があるお宅は、トイレの中で洗って再利用できますが、我が家はそれがないので、洗面所で洗っていました。
 1回くらいなら、中身だけ捨てて、そのまま再利用できますが、やはり2回め、3回目は石けん(ハンドソープを使っていました)などで洗いたかった。これは個人差があると思いますが、やはり洗わずすぐ再利用というは抵抗がありました。

 一人の時はいいけど、家族が自宅にいる時は、洗面所で洗うのもちょっと、タイミングが難しかった。

 いろいろマイナス面もあります。

 Amazonのレビューが参考になります。気になる方、購入を検討している方は、とにかく片っ端からレビューを読んでみて。

▼Amazonはこちら

■ 【Amazon】月経カップの一覧

↓あさイチで紹介された生理用品はこちら
 【あさイチ】生理・閉経特集のナプキンいらない吸収ショーツ

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