ご注意!あやしいネット広告はサポート詐欺です

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 「福島市上空の不可解な現象」や「福島の奇妙な光」などの怪しい広告(Google AdSense)をクリックすると、

『トロイの木馬に感染しているからすぐサポートに電話してください』

と表示される現象に出くわしたことはありませんか?

 一言で言ってしまえば「詐欺」です。

 私自身が何度も、そういった広告が自分のサイトに表示されているのを目撃し、
「なぜこんな詐欺広告がGoogle AdSenseで配信されるのか」
 と驚いています。

 一時期、それらの詐欺広告は出なくなったように感じますが、2023年7月ころから再び、沢山目にします。さらに2023年10月にも。
 グーグルさん、どうなってるの?なんとかして欲しいという思いで、これを書いています。

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「福島市上空の不可解な現象」などの怪しい広告

 「魚は健康に危険です」とか「最も健康な魚のリスト」という詐欺広告がGoogle AdSense経由でこのブログに表示され始めたのが2023年4月。

 このような詐欺まがいの広告が、自分のブログに表示されるのは嫌なので、Google AdSenseの広告レビューセンターでブロックしても、イタチごっこみたいに大量に配信されていました。

 なにが怖いと言って、それらの詐欺広告が「Google AdSense(グーグルの広告配信)」で表示されていること。

 もちろん、Google AdSenseへ通報する報告機能を使って、詐欺広告が表示されていることも何度も通報しました。

 「魚は健康に危険です」という言葉自体、日本語が変だし、イラストのような画像も気持ち悪く、一目見ただけで「怪しい」と思いつつ、クリックしてみたらやはり詐欺サイトにつながるものだった。

 もちろん、Google AdSenseも審査をしているはずで、対策もしているんだろうけど、追いついていないのか、Google AdSense自体が詐欺被害者なのか、とにかく怪しい広告がなくならない。

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広告審査を通過するための仕組み

 なぜ、そもそもGoogle AdSenseの広告審査で除外されないのか?

 調べたところ、ウイルスバスターなどのセキュリティ関連製品を扱うトレンドマイクロ社のサイトに解説がありました。

 こういった詐欺サイトは広告審査を通過させるために、「一見、ニュースなどの正規サイトに見える内容が表示される仕組み」になっているようで、これをデコイサイト(相手を惑わし注意を本来の目標から逸らす目的で設計されたサイト)と呼びます。

 詐欺広告はデコサイトを使って広告審査を通過させます。広告審査を通過して、広告が配信されるようになったら、クリックした人はデコサイトから詐欺サイトに転送されるのだそうです。

▼詳細はこちら
不正広告で誘導するサポート詐欺に注意

 さらに、こういったウイルス感染を装った詐欺を総称してサポート詐欺と言っています。

 そんな言葉があることすら、知らなかった。「サポート詐欺」で検索したら、たしかに国民生活センターや警視庁のサイトでも注意喚起を行っているのですが、そもそも「サポート詐欺」という言葉で検索しないから、注意喚起も目に入りません。

 最近少しずつテレビやラジオなどでも「サポート詐欺に気をつけて」と報道されるようになったので、以前よりは言葉も浸透しているかもしれませんが、「サポート詐欺」という言葉そのものがもっと、「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」くらい世間に広まってほしいものです。

▼国民生活センターのサイト
「サポート詐欺」にご注意!!

▼警視庁のサイト
サポート詐欺対策

 マイクロソフトの公式サイトにも『この表示はマイクロソフトから配信したものではなく、記載されている内容は事実ではありませんので、絶対に電話しないようお願いいたします。』という注意喚起があります。

▼マイクロソフトのサイト
マイクロソフトのサポートを装った詐欺にご注意ください

 ここからは、サポート詐欺の手口を解説していきます。

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これがウイルス感染を装ったサポート詐欺だ!!

 現在多発しているのは「福島市上空の不可解な現象」などのキャッチフレーズと共に、空や夜景の画像が表示される広告です。

詐欺 広告

 クリックすると矢継ぎ早に、warning(ワーニング=警告)や脅威が検出されたと表示され、「Windowsサポートに連絡する」と表示され、電話番号が出てきます。

 実際には、この時点でウイルス感染は起こっていないのですが、気が動転してサポートと書かれた先の電話番号に電話してしまい詐欺に合うのです。

 国民生活センターの「サポート詐欺」のサイトによると、
「「ウイルスに感染している」等の偽警告画面や偽警告音が出て、それらをきっかけに電話をかけさせ、有償サポートやセキュリティソフト等の契約を迫る手口」
 とのこと。

 他にも同様に下記のような詐欺広告がありました。いずれも同じ「サポート詐欺」です。

詐欺広告
詐欺広告
詐欺広告

 この他「せまりくる災害」とか「台風接近中」のような表記と共に天気図があったり、災害を連想するイラストが表示されたりというものもありました。

 私は、この手の「いかにも詐欺っぽい」Google AdSenseを見つけた時は、グーグルに通報するためにあえてクリックして「サポート詐欺」であることを確認しています。だからターゲティングされていて、繰り返し同じアドセンスが表示されます。
【追記】
 さらにネット上で遭遇した「サポート詐欺」の広告をお知らせします。

 最近は「海洋放出」を連想させるようなものも多数あります。
詐欺広告

 新種の「宝物」や「金(きん)」を連想させるものも。
詐欺広告

詐欺広告

 グルメサイトやレシピを連想させるもの。

 これらも全て、クリニックすると詐欺サイトにつながる「サポート詐欺」でした。

アダルトサイトに繋がったと思わせる詐欺

 10月中盤には、「ここをクリック」「画像を見る」などの表示広告をクリックすると、一見アダルトサイトのようなものにつながる詐欺もありました。

 アダルトサイトには「表示を消す」等のボタンが出てきますが、一切タッチせず、ブラウザを閉じる「✕」をクリックしましょう。

 下記のような広告が詐欺広告です。

サポート詐欺に電話するとどうなるか?

 サポートとして表示されている電話番号はウソの番号です。
 電話するとカタコトの日本語をしゃべる人が出て、セキュリティのサポートを受けるためセキュリティソフトや電子マネーを購入を指示されます。

 また「ワタシの言うとおりに、入力シテ クダサイ」と言われて、パソコンを操作すると、遠隔操作するソフトを送り込まれ、パソコンのデータを操作されてしまいます。

 1.全体に電話しないこと

 2.電話してしまった場合、電子マネーを買わない。電子マネーを買った場合はコード番号を相手に伝えない。

 山口県警の注意喚起のニュース映像はこちら。

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